外国人患者さんへの対応に備えて医療英語を学ぼうと調べ始めると、マンツーマンとグループレッスンのどちらを選ぶべきか迷う場面が出てきます。料金だけを見ればグループのほうが手頃で、そこで判断しそうになる方も多いところです。
ただ、この2つは「安いか高いか」ではなく、そもそも身につくものが違います。この記事では、マンツーマンとグループの違いを発話量・カリキュラム・進度の3点で整理し、どちらが自分に向いているかを判断できる材料をお渡しします。
このメディアを運営しているHLCAは、医療従事者専門の医療英語スクールをオンラインとセブ島留学で提供しています。
この記事のもくじ
医療英語の学び方3形式|マンツーマン・グループ・独学
医療英語の学び方は、大きく3つに分かれます。それぞれ得意な領域が違うため、まず全体像を押さえておくと選びやすくなります。
- マンツーマン:講師と1対1。話す時間を独占でき、教材や進度を自分に合わせて変えられる
- グループ:複数人で受講。他の受講生の表現や失敗から学べる。費用は抑えやすい
- 独学:単語帳・参考書・アプリで学ぶ。知識のインプットは進むが、話す訓練と正誤の判定が難しい
3つは対立するものではなく、組み合わせて使うこともできます。単語や略語の暗記は独学で進めておき、実際に口に出す練習をマンツーマンで行う、という分担が現実的です。
医療英語そのものの全体像は医療英語とは何かを解説した記事で整理しています。学び始める前に読んでおくと、どの形式が自分の目的に合うか判断しやすくなります。
マンツーマンとグループの違いを比較表で整理

両者の差がはっきり出るのは、次の6項目です。
| 比較項目 | マンツーマン | グループ(4名想定) |
|---|---|---|
| 1レッスン50分あたりの発話時間 | おおよそ20〜25分(講師と半分ずつ) | おおよそ5〜6分(人数で分割) |
| 教材・トピック | 自分の診療科・業務に合わせて選べる | 全員に共通のテーマで進む |
| 進度 | 理解度に応じて戻る・飛ばすが自由 | クラス全体のペースに合わせる |
| 間違いの指摘 | その場で全て拾ってもらえる | 時間の制約で拾いきれないことがある |
| 他の受講生からの学び | 得られない | 他人の表現・つまずきから学べる |
| 費用 | 1レッスンあたりは高くなる | 1レッスンあたりは抑えられる |
最も差が出るのは発話時間です。同じ50分でも、実際に英語を口に出す時間はマンツーマンが4倍前後になります。医療英語は知識として知っていても、患者さんを前にすると出てこないことが多い分野です。口に出した回数がそのまま差になります。
マンツーマンが向いている人・グループが向いている人
どちらが優れているという話ではありません。目的と現在地によって適した形式が変わります。
マンツーマンが向いている人
- 特定の診療科・業務で使う表現に絞って学びたい(手術室、外来、服薬指導など)
- 英語を話すことに苦手意識があり、人前で間違えるのを避けたい
- 勤務シフトが不規則で、決まった曜日・時間に通いにくい
- 渡航や試験など、期限のある目標がある
グループが向いている人
- まず費用を抑えて学習を始めたい
- 同じ立場の仲間がいたほうが継続しやすい
- 一般英会話の土台づくりから始めたい
- 人前で話す場数そのものを増やしたい
英語に苦手意識がある段階では、マンツーマンのほうが挫折しにくい傾向があります。HLCAでも受講生の約7割が初心者からのスタートで、間違いを人に見られない環境が続けやすさにつながっています(出典:HLCA公式FAQ)。
医療英語こそマンツーマンが効く理由|職種特化ロールプレイ

一般英会話と違い、医療英語は職種と診療科によって必要な表現がまったく変わります。看護師が病棟で使う申し送りの表現と、薬剤師が服薬指導で使う表現は別物です。この差が、グループレッスンでは埋めにくい部分になります。
たとえば外国人患者さんの問診場面を想定したロールプレイを考えてみます。
- マンツーマンの場合:自分の担当する診療科の症状に合わせて質問を組み替えられる。1回の授業で同じ場面を3回、条件を変えて繰り返すこともできる
- グループの場合:全員に共通する一般的な問診で進む。1人あたりの実演機会は1回程度になりやすい
患者さんの返答が想定と違ったとき、その場で切り返す練習ができるかどうかが実務での差になります。マンツーマンなら、講師にわざと想定外の答えを返してもらう、といった調整もできます。
HLCAの受講生は医療従事者が9割を占め、最も多い職種は看護師、続いて医師、薬剤師やリハビリ職の方々です(出典:HLCA公式FAQ)。職種ごとに必要な場面が違うため、教材を個別に組み替えられることが前提になります。
講師選びの観点は医療英語講師の選び方をまとめた記事で7つのチェック項目に整理しています。形式を決めた後は、誰から習うかが次の分かれ目になります。
マンツーマンレッスンの実際の進め方

実際のレッスンがどう進むのかが分かると、自分に合うか判断しやすくなります。一般的な50分レッスンの流れは次のとおりです。
- ウォームアップ(5分):近況や勤務の話を英語で。緊張をほぐしつつ、話す口をつくる
- 語彙・表現の確認(10分):その日の場面で使う医療英単語を確認する
- ロールプレイ(25分):患者役の講師とやり取りする。同じ場面を条件を変えて複数回
- フィードバック(10分):詰まった箇所、通じなかった表現を振り返る
中心はロールプレイです。ここに最も長く時間を取れることが、マンツーマンを選ぶ実質的な理由になります。
受講のたびに扱う場面を変えていけば、外来・病棟・電話対応と守備範囲が広がります。逆に、通じなかった場面を何度も繰り返して固めることもできます。この選択権が受講者側にあるのがマンツーマンの特徴です。
費用対効果の考え方
1レッスンあたりの料金だけを比べると、マンツーマンは割高に見えます。判断を料金表だけで終えると、実際の学習効率を見落とします。
見るべき指標は「1回あたりの発話時間あたりのコスト」です。前掲の比較表のとおり、50分の授業で実際に話す時間はマンツーマンが20〜25分、4名グループでは5〜6分程度です。話す時間だけで比べると4倍前後の差があるため、単価が2倍でも、発話量あたりでは逆転する場合があります。
あわせて考えたいのが期限です。渡航や試験の予定がある場合、限られた回数で必要な場面を押さえる必要があります。進度を自分で決められるかどうかが、間に合うかどうかを左右します。
HLCAの料金は1レッスンあたりの単価でご案内しています。ご自身の目標時期と現在の英語力から必要なレッスン数が変わるため、具体的なプランは無料カウンセリングでお伝えしています。
医療英語のマンツーマンレッスンについてよくある質問
Q. 英語がまったく話せなくてもマンツーマンで受けられますか?
受けられます。HLCAの受講生は約7割が初心者からのスタートです(出典:HLCA公式FAQ)。むしろ人数がいる環境のほうが、初心者は発言の機会を譲ってしまいがちです。
Q. マンツーマンとグループを併用することはできますか?
併用そのものは可能です。一般英会話の土台をグループで広げ、職種特化の場面練習をマンツーマンで固める分け方が現実的です。ただし学習時間の確保が前提になるため、勤務状況と相談してください。
Q. 講師が変わると教わる内容にばらつきが出ませんか?
担当が変わる場合は、それまでの学習履歴を引き継ぐ仕組みがあるかどうかを確認してください。スクールを選ぶ際の確認項目は医療英語スクールの比較記事にまとめています。
Q. 週1回のペースでも意味はありますか?
あります。ただし、レッスン間に復習の時間を取れるかで定着が変わります。週1回であれば、扱う場面を絞って繰り返すほうが結果につながりやすくなります。
まとめ|自分に必要なのは「話す時間」か「場数」かで選ぶ
マンツーマンとグループの違いは、発話時間・教材の自由度・進度の3点に集約されます。職種や診療科に特化した表現を、限られた期間で身につけたい場合はマンツーマンが適しています。費用を抑えて学習習慣をつくる段階であればグループにも利点があります。
医療英語は、知識として知っているだけでは患者さんの前で出てきません。実際に口に出し、通じなかった場面をその場で直す作業を何回積めるかが分かれ目になります。だからこそ、どの形式なら自分がその回数を確保できるのかという観点で選んでください。
HLCAは医療従事者専門の医療英語スクールで、受講生の9割が医療従事者です。職種と目標に合わせて必要なレッスン数や学習プランをご提案できますので、迷っている段階でも無料カウンセリングをご利用ください。
あわせて読みたい
最終更新日:2026年8月27日
医療英語の主要記事










