海外で需要が高い医療職ランキング|日本人が就職しやすい国と職種を徹底解説

HLCA編集部
更新日:
公開日:
海仲由美
この記事の監修者
HLCA代表 / 校長 / 正看護師
正看護師として日本で4年半の臨床経験。2013年フィリピン・セブ島で英語留学。2015年4月に医療従事者向け医療英語スクールHLCAを設立。医療従事者の英語学習・海外キャリア・医療通訳を支援。「女性のためのフィリピン留学協会」理事、国際看護学非常勤講師。

この記事のポイント

  • 海外で需要が高い医療職を、オーストラリア・英国・カナダ・ニュージーランド・中東の公開情報をもとにランキング形式で解説
  • 看護師・医師・薬剤師・PT/OT・助産師など職種別の需要動向と英語準備のポイントを網羅

「海外で医療者として働きたいけど、どの国のどの職種に需要があるのか分からない」——そんな疑問を持つ医療従事者に向けて、2026年時点で確認できる各国の公開情報をもとに、海外で需要の高い医療職をランキング形式で紹介します。

この記事では、日本の医療資格を持つ人が挑戦しやすい国と職種を、ビザの取りやすさ・年収・英語要件も含めて徹底比較します。

この記事でわかること
  • 海外で需要が高い医療職ランキングTOP10
  • 日本人医療者が就職しやすい国ベスト5
  • 職種別の年収・英語要件・ビザの取りやすさ比較
  • 海外就職の第一歩として今日からできること

海外で需要が高い医療職ランキングTOP10

海外で需要が高い医療職

WHO(世界保健機関)は、2030年までに世界で約1,100万人の医療従事者が不足すると推計しており、特に低・低中所得国で不足が大きいとしています。以下は、WHOの見通しと各国の技能職リスト(Skilled Occupation List)・医療職登録機関の公開情報を参考に、日本人医療者が検討しやすい職種を編集部が整理したランキングです。国・州により要件は変わるため、順位は絶対的な就職難易度を示すものではありません。

順位 職種 英語名 需要が特に高い地域
1 看護師 Registered Nurse (RN) 全世界(特に英語圏)
2 医師(一般・専門) Physician / Medical Doctor 豪州・英国・中東
3 理学療法士 Physiotherapist / Physical Therapist 豪州・カナダ・NZ
4 薬剤師 Pharmacist 英国・カナダ・豪州
5 放射線技師 Radiographer / Radiologic Technologist 豪州・カナダ
6 助産師 Midwife 豪州・NZ・英国
7 作業療法士 Occupational Therapist (OT) 豪州・カナダ
8 歯科医師 Dentist 英国・カナダ・中東
9 臨床検査技師 Medical Laboratory Scientist 豪州・カナダ
10 言語聴覚士 Speech Pathologist / Speech-Language Pathologist 豪州・カナダ

日本人医療者が就職しやすい国ベスト5

日本人が就職しやすい国

1位: オーストラリア

  • 理由: 看護師・理学療法士・放射線技師など多くの医療職がSkilled Occupation Listに掲載
  • 英語要件: IELTS 7.0以上 / OET B以上
  • 年収目安: 看護師 約AUD 80,000〜110,000(約800〜1,100万円・経験や州、雇用形態により変動)
  • ビザ: Skilled Independent Visa (189)、Skilled Nominated (190)

2位: ニュージーランド

  • 理由: 看護師不足が深刻、資格認定のプロセスが比較的シンプル
  • 英語要件: IELTS 7.0以上
  • メリット: ワークライフバランスが良い、永住権取得ルートが明確

3位: カナダ

  • 理由: 医療者不足が全州で深刻、Express Entryで移民しやすい
  • 英語要件: 移民申請(Express Entry)ではCLB 7以上が一つの基準(IELTS Generalでは各技能6.0相当)。看護師登録など資格認定は州・職種ごとにIELTS AcademicやCELBAN等の別要件があるため要確認

4位: イギリス

  • 理由: NHSの人材不足、Health and Care Workerビザで優遇
  • 英語要件: IELTS 7.0以上 / OET B以上

5位: 中東(UAE・サウジアラビア・カタール)

  • 理由: 高給・免税、外国人医療者を積極採用
  • 英語要件: 施設により異なる(一般的にIELTS 6.5以上)
  • 特徴: 年収が高い、税金がかからない

各国の詳しい情報は看護師の海外就職 国別比較でも解説しています。

職種別・海外就職に必要な英語力一覧

職種別の英語要件
職種 一般的な英語要件 推奨する試験
看護師 IELTS 7.0 / OET B OET(医療特化)
医師 IELTS 7.0〜7.5 / OET B OET + 各国医師試験
理学療法士 IELTS 7.0 IELTS Academic
薬剤師 IELTS 7.0〜7.5 IELTS Academic
放射線技師 IELTS 7.0 IELTS Academic
助産師 IELTS 7.0 / OET B OET

いずれの職種でもIELTS 7.0前後が一つの目安です。ただしセクション別の必要スコア(例: 英国・NZの看護師登録はWriting 6.5で可)や認められる試験の種類は国・職種・申請時期によって異なるため、必ず志望国の登録機関の最新基準を確認してください。OETとは?の記事で、医療従事者専用の英語試験について詳しく解説しています。

海外就職の第一歩|今日からできる3つのアクション

今日からできるアクション

1. 自分の職種が希望国の技能職リストに載っているか確認する

オーストラリアならMLTSSL/STSOL、カナダならNOCを確認しましょう。

2. IELTS/OETの模擬テストを受ける

今の英語力と目標スコアとのギャップを把握することが第一歩です。無料のオンライン模擬テストも多数あります。

3. HLCAの無料カウンセリングで相談する

HLCAでは職種別の医療英語カリキュラムに加え、海外キャリアのアドバイスも行っています。セブ島留学でIELTS対策と医療英語を同時に学ぶプランが人気です。

よくある質問

海外医療職FAQ
Q. 日本の医療資格はそのまま海外で使えますか?

そのままでは使えません。各国の資格認定機関で審査を受け、必要に応じて試験に合格する必要があります。ただし日本の資格と臨床経験は高く評価されます。

Q. 海外の方が年収は高いですか?

国と職種によりますが、オーストラリアの看護師の年収目安は約800〜1,100万円で、日本の看護師の平均(公的統計で約525万円)より高い水準です。

Q. 何歳まで海外就職は可能ですか?

多くの国では年齢制限はありませんが、ビザの申請条件で年齢が関係する場合があります。オーストラリアのワーキングホリデーは日本国籍の場合原則30歳まで、技能移民ビザ(189/190)は45歳未満が申請条件です。

Q. 高齢者ケアの需要が伸びているのはなぜですか?

先進国の高齢化が加速しているためです。Aged Care Nurse(高齢者ケア看護師)の需要は今後20〜30年にわたって続く見込みとされています。

Q. 医師が海外で勤務するルートは?

看護師より制度が複雑ですが、米国はUSMLE、英国はPLABなどGMCの登録ルート、オーストラリアはAMC経由や専門医向けのSIMG評価など、国・専門領域ごとのルートで実現可能です。

Q. 海外就職の情報はどこから集めるべきですか?

各国の看護師会・医師会の公式情報が一次ソースとして確実です。あわせてHLCA卒業生コミュニティから実務ベースの情報も得られます。

HLCAでさらに学ぶには

需要動向は各国の医療制度・人口動態によって変化します。最新情報は各国看護師会・医師会公式とHLCA卒業生コミュニティから得るのが確実です。

HLCAでは医療従事者向けのオンライン医療英語コースとセブ島留学を組み合わせた学習プランを提供しています。まずは無料カウンセリングで現在の英語力・目標・スケジュールを整理しましょう。あわせて看護師×医療英語の総合ガイド医療英語の基本200語も学習リソースとして参考になります。

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当メディアを運営しているHLCAでは、医療に特化した英語を学ぶことができるオンライン英会話スクールを運営しています。
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この記事を書いた人
HLCA編集部

医療英語スクールHLCAの編集チーム。 医師・看護師・薬剤師・受付スタッフなど、医療従事者向けの医療英語学習を支援するメディアとして、現場で使える医療英単語・フレーズ・ロールプレイを発信しています。 記事制作では、医療現場でのコミュニケーション、患者対応、多職種連携の観点を重視し、医療英語を初めて学ぶ方にも分かりやすい内容を心がけています。