薬剤師の海外資格を5か国で比較|オーストラリア・カナダ・イギリス・アメリカ・NZの試験と英語要件

HLCA編集部
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薬剤師の海外資格を5か国で比較|オーストラリア・カナダ・イギリス・アメリカ・NZの試験と英語要件
海仲由美
この記事の監修者
HLCA代表 / 校長 / 正看護師
正看護師として日本で4年半の臨床経験。2013年フィリピン・セブ島で英語留学。2015年4月に医療従事者向け医療英語スクールHLCAを設立。医療従事者の英語学習・海外キャリア・医療通訳を支援。「女性のためのフィリピン留学協会」理事、国際看護学非常勤講師。

「薬剤師として海外で働いてみたい」と考えたとき、最初にぶつかる壁が「日本の免許はそのまま使えるのか」「国によって何がどう違うのか」という疑問です。オーストラリア・カナダ・イギリス・アメリカ・ニュージーランドと調べ始めると、OPRA・PEBC・OSPAP・NAPLEXといった聞き慣れない略語が次々に出てきて、どこから比較すればよいのか分かりにくいところです。

結論から言うと、日本の薬剤師免許だけでこれら5か国のいずれかにそのまま就労することはできません。ただしどの国も、公式な資格認定ルートと英語要件を満たせば、外国人薬剤師が登録できる仕組みを用意しています。この記事では、5か国の主要試験・英語要件・公式機関を一次情報にもとづき横断比較し、自分に合う国を絞り込むための考え方を整理します。

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日本の薬剤師免許は海外でそのまま使えるのか|共通する前提

薬剤師の資格は国または州などの法域ごとに規制機関が管轄する国家資格・地域資格であり、日本の薬剤師免許を持っているだけで自動的に他国で薬剤師として登録できる制度は、今回比較する5か国のいずれにも存在しません。カナダとアメリカは州ごとに規制機関・追加要件が分かれており、志望する州によって具体的な手続きが変わります。どの国・州でも共通するのは、現地での資格審査・登録と英語能力の確認が必要になる点です。

  1. 資格・知識の認定:公式の規制機関(オーストラリアのAPC、カナダのPEBC、アメリカのNABPなど)による書類審査・試験を経て、その国の薬剤師として必要な知識・実技水準にあることを認定してもらう
  2. 英語要件の充足:IELTS・OET・TOEFL iBTなどの試験で、規制機関が定める英語スコアを満たす

ただし、この2つを進める工程・順序・免除条件は国や州によって異なります。ニュージーランドのように法律試験・研修・評価センターが別途加わる国もあれば、アメリカのようにインターン実務が組み込まれる国もあり、「資格認定と英語要件を満たせば同時並行で登録できる」と一律にはいえません。また、いずれの国も制度が改定されるという共通点があります。実際にオーストラリアは2025年3月に試験制度そのものが切り替わり、イギリスは登録ルートの見直しが検討されています。数年前の体験談やブログの情報が現行制度と食い違っていることは珍しくないため、最終的な数値・手続きは必ず各国公式機関のページで確認してください。

5か国の海外薬剤師ルート比較表|主要試験・英語要件・公式機関

5か国の資格ルートを一覧にすると、次のとおりです(変動が大きく公式に明示されていない項目は本記事では扱いません)。

主要試験 英語試験の種類と基準 主な審査・規制機関 日本免許の扱い
オーストラリア OPRA®(Overseas Pharmacist Readiness Assessment) IELTS・OET・PTE等(詳細は公式で要確認) Australian Pharmacy Council(APC)/Pharmacy Board of Australia(Ahpra) 海外薬学部卒業者共通のOPRA®ルートを通る(日本免許固有の優遇は今回確認できず)
カナダ PEBC(Document Evaluation→Evaluating Examination→Qualifying Examination Part I・II) IELTS Academic(Reading 7/Writing 6.5/Listening 7/Speaking 7)、OET(Reading B/Writing C+/Listening B/Speaking B)、CELPIP General(Reading 10/Writing 9/Listening 10/Speaking 10)、PTE Core(Reading 88/Writing 88/Listening 89/Speaking 89)(オンタリオ州OCP・2026年1月適用基準) Pharmacy Examining Board of Canada(PEBC)/志望州の規制機関(例:オンタリオ州OCP) 州の規制機関(オンタリオ州OCP等)への登録が別途必要(日本免許固有の優遇は今回確認できず)
イギリス OSPAPルート(大学院ディプロマ)+登録評価試験(2026年時点・制度改革の検討が進行中) 詳細スコアはGPhC公式での確認が必要(OSPAP提供大学の案内ではIELTS等の基準が示されている) General Pharmaceutical Council(GPhC) 2026年時点ではEEA域外の資格取得者向けルートに該当するとされる
アメリカ FPGEC認証(教育審査+TOEFL iBT+FPGEE)→州が定めるインターン実務→NAPLEX→MPJE(州法試験) TOEFL iBT(2026年1月21日以降の受験分)Reading 4/Listening 5/Writing 4.5/Speaking 5(NABP基準) National Association of Boards of Pharmacy(NABP) FPGEC認証から始まる共通ルートを通る(日本免許固有の優遇は今回確認できず)
ニュージーランド Non-REQRルート(Preliminary Review→OPRA®+NZPL試験→インターン薬剤師研修) IELTS 4技能各7.0以上、OET 4技能各A or B(申請日から2年以内取得) Pharmacy Council of New Zealand 公式ページに日本個別の言及はなく、豪・加・愛・英・米以外の国と同じNon-REQRルートを通る

表からも分かるとおり、オーストラリアとニュージーランドはどちらもOPRA®試験を用いる点で共通しています(後述のとおりニュージーランドはオーストラリアAPCが実施する同一試験を利用する仕組みです)。一方でアメリカ・カナダは国・州独自の試験体系を持ち、イギリスは制度変更が検討中であるため、更新確認の重要性が高いといえます。

オーストラリア|OPRA®とPharmacy Boardの英語基準

オーストラリアで薬剤師として登録するための試験制度は、2025年3月に大きく切り替わりました。それまで実施されていたKAPS試験は2024年11月が最終実施となり、2025年3月からOPRA®(Overseas Pharmacist Readiness Assessment)に移行しています。OPRA®試験は120問の多肢選択式、試験時間150分(2時間30分)の単一ペーパー構成で、旧KAPSより出題領域が改訂され、治療学(therapeutics)や知識の実践的な応用がより重視される内容になっています。結果は受験から約4週間で合否のみが通知されます(出典:Australian Pharmacy Council公式・メディアハブ)。

資格認定までの流れは大きく2段階です。

  1. Eligibility Check(適格性審査):出身校の学位・免許を確認する書類審査。この段階では英語能力証明の提出は不要です
  2. OPRA®試験の合格:合格後、Ahpra(Australian Health Practitioner Regulation Agency)を通じて仮登録(provisional registration)と監督下実務(supervised practice)の承認を申請し、監督下での実務を経て本登録(General Registration)を目指す

受験料は2026年8月時点の公式手数料表で、Eligibility Check がAUD 810、OPRA試験がAUD 2,245(1回あたり)となっています。手数料は改定される場合があるため、申請直前に公式ページで最新額を確認してください(出典:APC公式・Skills Assessment Fees)。

英語要件はAhpra/Pharmacy Board of Australiaの登録段階で別途課されますが、公式の基準ページは今回アクセスできなかったため、本記事では具体的なスコアの断定を避けます。IELTS・OET・PTEなど複数の試験区分が用意されているとされていますので、詳細は必ずAhpra公式サイトで確認してください。

カナダ|PEBCの3段階と州ごとの英語要件

カナダでは薬剤師資格は州ごとの規制機関が管轄しており、まずPEBC(Pharmacy Examining Board of Canada)による資格認定を受け、そのうえで働く予定の州に登録するという2段階の仕組みになっています(出典:PEBC公式)。

PEBCの資格認定プロセスは次の3段階です。

  1. Document Evaluation(書類評価):出身校の薬学課程がカナダの基準を満たすかを審査
  2. Evaluating Examination(評価試験):生物医学・薬学・薬局実務を問う試験(受験料・出題形式の詳細は公式サイトで要確認)
  3. Qualifying Examination:Part I(MCQ=選択式)とPart II(OSCE=実技・臨床シミュレーション)の2部構成。Part I(MCQ)はCAD 870、Part II(OSCE)はCAD 1,950という公式手数料が示されています(2027年料金として公式手数料表に記載)

英語要件はPEBCではなく、働く予定の州の規制機関が個別に定めています。オンタリオ州を管轄するOCP(Ontario College of Pharmacists)では、2026年1月1日以降に適用される基準として次のスコアが示されています(出典:OCP公式・Language Proficiency Requirements)。

試験 必要スコア(オンタリオ州・2026年1月以降)
IELTS Academic(試験センター実施のみ) Reading 7 / Writing 6.5 / Listening 7 / Speaking 7
OET Reading B / Writing C+ / Listening B / Speaking B
CELPIP General Reading 10 / Writing 9 / Listening 10 / Speaking 10
PTE Core Reading 88 / Writing 88 / Listening 89 / Speaking 89

スコアの有効期限は受験日から2年です。カナダは州ごとに規制機関が異なるため、オンタリオ州以外を志望する場合は該当州の規制機関で基準を個別に確認してください。

イギリス|OSPAPルートと制度改革の動き

イギリスで薬剤師として登録するための現行制度では、EEA域外で薬剤師資格を取得した人は、OSPAP(Overseas Pharmacists’ Assessment Programme)と呼ばれる大学院ディプロマ課程を経て、登録評価試験に進むルートが用意されているとされています。OSPAPコース開始日から4年以内に、この手続きと登録評価試験の合格までを完了する必要があるとされています。

ただし本記事執筆時点でこの記述はGPhC(General Pharmaceutical Council)公式ドメインへの直接アクセスができず、検索結果に表示された公式ページ由来の情報にもとづく紹介にとどまります。断定的な制度理解ではなく、あくまで現行の枠組みの目安としてご覧ください。

イギリスの登録ルートは、現在まさに制度改革が検討されている段階にあります。GPhCは現行の「OSPAP+登録評価試験」という2段階のルートを、1年間の統合プログラムに置き換える案について、2026年7月にパブリックコンサルテーションの受付を締め切りました。実施の確定的なスケジュールはまだ示されていません。

そのため、イギリスを検討する場合は、本記事の内容を「2026年時点の現行制度」の目安として捉え、実際に手続きを進める段階では必ずGPhC公式サイトで最新の制度を確認してください。英語要件についても、GPhC公式ページから直接のスコアを確認できなかったため、本記事では具体的な数値の記載を控えます。OSPAPを提供する英国内の大学のコース案内にIELTS等の基準が示されている場合がありますが、これは大学側の案内であり規制機関自身の一次情報ではない点に注意してください。

アメリカ|FPGEC認証からNAPLEX・州免許まで

アメリカで薬剤師として登録するには、NABP(National Association of Boards of Pharmacy)が定めるFPGEC認証を起点とするルートを通ります。FPGEC認証は次の3要件で構成されています(出典:NABP公式・Foreign Pharmacy Graduate Programs。NAPLEX・MPJEの試験構造も同サイトに示されています)。

  1. 教育・免許/登録の確認(Educational Credential Evaluators経由の書類審査)
  2. TOEFL iBTでの必要スコアの達成
  3. FPGEE(Foreign Pharmacy Graduate Equivalency Examination)の合格

FPGEEの合格最低スコアは75点で、試験は年1回のみ実施されます。申請が受理された日から2年以内にFPGEEを受験・合格する必要があります。申請書類の審査には約12週間かかります。英語要件のTOEFL iBTスコアは、2026年1月21日以降の受験分について、Reading 4/Listening 5/Writing 4.5/Speaking 5というセクション別基準がNABP公式に示されています(出典:NABP公式・FPGEC Program)。

FPGEC認証の取得後は、州が定めるインターン実務を経て、次のステップに進みます。

  1. インターン実務:志望する州のBoard of Pharmacyが定める実務経験を積みます。必要な実務時間数などの条件は州により異なります
  2. NAPLEX:6時間・225問のコンピューター試験。実務知識を問う内容で合否のみ報告され、合格まで最大5回まで受験できます
  3. MPJE:Multistate Pharmacy Jurisprudence Examinationの略で、州ごとに異なる州法・連邦法の知識を問う試験です

免許発給の具体的な条件(インターン実務時間数など)は州のBoard of Pharmacyにより異なります。受験料などの金額はNABP公式ページの本文から直接確認できなかったため、本記事では記載を控えます。志望する州が決まったら、その州のBoard of Pharmacyの公式ページで最新の要件を確認してください。

ニュージーランド|OPRA®共通試験とNZ独自の法律試験

ニュージーランドの海外薬剤師登録は「Non-REQR」ルートと呼ばれ、次の4段階で構成されています(出典:Pharmacy Council of New Zealand公式)。

  1. Preliminary Review(予備審査):資格・海外登録状況・実務経験を評価。この承認が前提条件
  2. 試験合格OPRA®試験(オーストラリアのAPCが実施する試験と同一のものを使用)と、NZPL試験(オークランド大学が実施するニュージーランドの法律・倫理・職業責任を問う試験)の両方に、2年以内に合格する
  3. インターン薬剤師としての登録:訓練プログラムと評価センター試験に2年以内に合格する
  4. 完全登録:独立して実務にあたれる登録に移行

ここで注目したいのが、オーストラリアと同じOPRA®試験を利用している点です。OPRA®対策の一部は両国で共有できますが、ニュージーランドではこれに加えてNZPL試験・登録手続き・研修が別途必要になるため、「そのまま活きる」わけではない点に注意してください。

英語要件は、IELTSが4技能(Listening/Reading/Writing/Speaking)各7.0以上、OETが4技能各A or Bで、いずれも申請日から2年以内に取得したスコアが必要です。なお、オーストラリア・カナダ・アイルランド・イギリス・アメリカですでに薬剤師登録済みの場合は、英語要件の提出自体が不要とされています(出典:Pharmacy Council of New Zealand公式・English Language Requirements)。

公式ページには日本の薬剤師免許について個別の言及はなく、ニュージーランドは日本を含む非提携国の出身者を一括して同じNon-REQRルートで扱う仕組みです。日本向けの個別ルートは示されていない、と理解しておくとよいでしょう。

自分に合う国の選び方|英語試験の種類・期間・生活基盤で考える

5か国を比較した結果、自分に合う国を絞り込むための切り口として、次の3つが挙げられます。

1. 英語試験の種類で絞る

OET(Occupational English Test)は医療従事者向けに設計された試験で、薬剤師業務に近い場面設定の問題が出るのが特徴です。カナダのオンタリオ州、ニュージーランドなど複数の国・地域でOETが受入対象になっています(他州・他国での受入状況は各規制機関の公式サイトで確認してください)。一方でアメリカはTOEFL iBTが基準になっており、試験の選択肢という観点では国によって幅があります。得意な試験形式があるなら、それを受け入れている国を優先するのも一つの考え方です。

2. 「試験の型」が共通しているかで絞る

オーストラリアとニュージーランドは同じOPRA®試験を使う設計になっているため、OPRA®対策の一部を両国で共有できます。ただしニュージーランドはNZPL試験・登録手続き・研修が別途必要で、試験対策以外の負担は残ります。一方でアメリカ・カナダ・イギリスはそれぞれ独自の試験体系を持つため、複数国を同時に狙う場合は準備の重複が少ない組み合わせを意識するとよいでしょう。

3. 制度の安定度で絞る

イギリスは登録ルートの見直しが検討されている段階にあり、オーストラリアも2025年に試験制度が切り替わったばかりです。制度変更の直後は情報が錯綜しやすいため、直近の一次情報を確認する頻度を上げる必要があります。

4. 公式に確認できた期限で絞る

各国とも試験合格や手続き完了までに公式の期限が設けられています。アメリカはFPGEC申請の受理から2年以内にFPGEEに合格する必要があり、ニュージーランドはPreliminary Review承認後、OPRA®・NZPL試験に2年以内、インターン研修・評価センター試験にさらに2年以内の合格が求められます。イギリスはOSPAPコース開始から4年以内に登録評価試験の合格までを終える必要があるとされています。取得までの総期間そのものは制度により変動が大きく公式に明示されていないため断定しませんが、各段階の期限は事前に確認しておくと計画が立てやすくなります。

5. ビザ・居住地・家族帯同で絞る

資格試験の要件とは別に、現地での滞在に関わる条件も国によって異なります。就労ビザの種類・取得条件、監督下実務やインターン研修中の居住地の指定、家族を帯同できるかどうかは、各国の移民局・ビザ関連の公式窓口で個別に確認が必要です。本記事は薬剤師資格の登録要件を中心にまとめているため、ビザ・生活基盤に関する具体的な条件は扱っていません。

いずれの国を選ぶ場合も、資格試験の準備と英語試験の対策は並行して進めることになります。次の章では、英語要件を先に満たすための学習の進め方を整理します。

英語要件を先に満たすための学習の進め方

どの国を目指す場合でも、英語で出題される資格試験を読み解く力と、現場で患者さんに服薬指導ができる英語力は、求められる能力の質が異なります。IELTSやOETでスコアを取ることと、実際に薬局で患者さんと英語でやり取りできることは、別の課題として両方の準備が必要です。

現場で薬剤師に求められる英語には、次のような場面があります。

  • 処方内容と用法用量を患者さんに説明する
  • 副作用の可能性と、症状が出たときの対応を伝える
  • 併用薬やアレルギーの有無を聞き取る
  • 医師や看護師と処方について確認を取る

実際の会話例としては、次のようなやり取りが挙げられます。

Please take this medication twice a day, after breakfast and after dinner.
この薬は1日2回、朝食後と夕食後に服用してください。

Have you experienced any allergic reactions to medications before?
これまでに薬でアレルギー反応が出たことはありますか。

Please let me know if you notice any drowsiness or dizziness after taking this medication.
服用後に眠気やめまいを感じたら教えてください。

OETはこうした医療現場の場面設定を試験そのものに取り入れているため、医療場面を想定した英語を練習できる試験です。一方でTOEFL iBTやIELTSのように汎用的な試験を選ぶ場合は、試験対策とは別に、医療現場で使う語彙・表現の練習を並行して進める必要があります。服薬指導で使う具体的な英単語やフレーズは薬剤師の医療英語をまとめた記事で例文とあわせて整理しています。

HLCAでは受講生の9割を医療従事者が占め、薬剤師の方も学ばれています(出典:HLCA公式FAQ)。目指す国の試験対策と、現場で使う英語表現を組み合わせた学習プランをご提案できます。

薬剤師の海外資格についてよくある質問

Q. 日本の薬剤師免許があれば、海外での資格試験の一部が免除されますか?
ニュージーランドは、公式ページ上で日本を含む非提携国出身者を一括して同じNon-REQRルートで扱うことが確認できます。オーストラリア・カナダ・アメリカについては日本免許固有の優遇・試験免除の有無を今回の調査では確認できず、イギリスは制度改革中で公式本文を直接確認できていません。いずれの国も海外の薬学部卒業者向けの共通ルートを通ることになるため、日本免許があるからといって手続きが簡略化されると期待せず、志望国の公式サイトで個別に確認してください。

Q. オーストラリアとニュージーランドを両方目指すことはできますか?
両国は同じOPRA®試験を利用しているため、試験準備の面では相性がよい組み合わせです。ただし国ごとに書類審査・登録手続き・その他の試験(ニュージーランドのNZPL試験など)は別に必要になるため、それぞれの公式ページで手続きを個別に確認してください。

Q. 英語試験はどれを選べばよいですか?
志望する国・州が受け入れている試験の種類(IELTS・OET・TOEFL iBT・CELPIP・PTEなど)を先に確認し、そのなかから自分の得意な形式を選ぶのが基本です。医療現場に近い場面設定で対策したい場合はOETが対応している国・州であれば選択肢に入ります。

Q. 制度が変わったかどうかは、どう見分ければよいですか?
各国の公式規制機関(APC、PEBC、GPhC、NABP、Pharmacy Council of New Zealand)のサイトを一次情報として確認してください。オーストラリアのKAPS→OPRA®移行やイギリスの登録ルート見直しのように、制度は改定されることがあります。個人ブログや体験談は参考程度にとどめ、要件そのものは必ず公式で裏を取ってください。

まとめ|『試験の型』と『英語試験の種類』で国を絞る

日本の薬剤師免許だけで海外にそのまま就労することはできませんが、オーストラリア・カナダ・イギリス・アメリカ・ニュージーランドのいずれも、公式の資格認定ルートと英語要件を満たせば外国人薬剤師が登録できる仕組みを整えています。オーストラリアとニュージーランドは共通のOPRA®試験を使う一方、カナダ・アメリカ・イギリスはそれぞれ独自の試験体系を持つため、「試験の型が共通しているか」「自分が得意な英語試験を受け入れているか」の2軸で候補を絞ると検討が進めやすくなります。

制度は改定されます。イギリスのように登録ルートの見直しが進行中の国もあるため、最終的な判断の前には必ず各国公式機関の最新情報を確認してください。

HLCAは医療従事者専門の医療英語スクールです。各国の資格試験に向けた英語対策だけでなく、その先にある「現場で患者さんに服薬指導ができる英語力」まで見据えて、学習プランをご提案できます。どの国を目指すか迷っている段階でも構いませんので、無料カウンセリングでご相談ください。

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最終更新日:2026年9月14日

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この記事を書いた人
HLCA編集部

医療英語スクールHLCAの編集チーム。 医師・看護師・薬剤師・受付スタッフなど、医療従事者向けの医療英語学習を支援するメディアとして、現場で使える医療英単語・フレーズ・ロールプレイを発信しています。 記事制作では、医療現場でのコミュニケーション、患者対応、多職種連携の観点を重視し、医療英語を初めて学ぶ方にも分かりやすい内容を心がけています。