「薬剤師の英語勉強法を調べても、TOEIC対策や一般的な英会話教材ばかりで、現場で使える情報になかなかたどり着けない」——そう感じている薬剤師は少なくありません。
「調剤薬局で外国人が来てもジェスチャーで何とかなっているけど、本当はちゃんと服薬指導したい」という葛藤を抱える方も多いのではないでしょうか。
実は薬剤師の医療英語ニーズはここ5年で急増しており、観光地・空港近郊の薬局はもちろん、製薬企業の海外部門、海外での薬剤師資格取得まで、キャリアの選択肢が広がっています。
本記事では、薬剤師の英語勉強法の基本ステップから、セブ留学とオンラインの選び方、HLCA×TARGETのカリキュラム、現場で使う英語フレーズ、海外で薬剤師として働くための資格要件まで体系的に整理しました。
この記事のもくじ
薬剤師に医療英語が必要になっている3つの背景

「薬剤師に英語って本当に必要?」と疑問に思う方のために、薬剤師の医療英語需要が高まっている背景を整理します。
背景①:訪日外国人と在留外国人の医療アクセス拡大
観光客の増加と在留外国人の定着により、調剤薬局・ドラッグストアでの外国人対応が日常化しています。
特に観光地(京都・浅草・福岡)や空港近郊、大学周辺の薬局では「英語で服薬指導ができる薬剤師」の求人が増加傾向です。
背景②:製薬企業のグローバル化と薬事領域の英語化
製薬企業のメディカルアフェアーズ、CRA(臨床開発モニター)、メディカルライターのポジションでは、英語の論文読解・ドキュメント作成・国際会議での発表が日常業務になっています。
国内製薬企業でも本社・海外子会社間のやり取りが英語化しており、薬剤師資格+医療英語のセットは差別化要素になります。
背景③:薬剤師資格の海外活用(米国・豪州・カナダ・英国)
米国のFPGEC/NAPLEX、オーストラリアのKAPS、カナダのPEBC、英国のGPhCといった海外薬剤師資格は、英語力(特にOET(Occupational English Test。医療従事者向け英語試験) Pharmacy)が必須要件です。
日本の薬剤師資格を活かして海外移住・海外勤務を目指すルートが現実的な選択肢になっています。
薬剤師が医療英語を学ぶと広がる3つのキャリア
薬剤師の医療英語学習は、以下3方向のキャリア展開につながります。
①外国人患者対応の調剤薬局・ドラッグストア
観光地・空港近郊・大学周辺の薬局で需要が拡大しています。
インバウンド対応に強い薬局チェーンは、英語対応可能な薬剤師を採用時に優遇する傾向があります。
在留外国人の処方箋を扱う街の薬局でも、「英語で服薬指導ができる」ことが患者満足度に直結します。
②製薬企業の海外部門・国際業務
グローバル製薬企業のメディカルアフェアーズ、CRA、メディカルライティング、薬事申請のグローバル対応などのポジションは、薬剤師資格+英語力のセットで応募できます。
年収レンジも一般的な調剤薬局より高めで、転職市場でも引く手あまたです。
③研究・大学院進学・海外論文執筆
米国・欧州のPhDプログラムへの進学、海外論文への執筆・査読対応、国際学会での発表などアカデミック領域でも英語力は必須です。
臨床薬学・薬物動態・薬理学などの研究領域は英語が共通言語になっています。
薬剤師の英語勉強法|独学の壁を越える3ステップ
「単語帳や参考書は買ったのに、いざ患者さんを前にすると言葉が出てこない」——これは薬剤師の英語学習でよく聞かれる悩みです。 一般的な英会話教材やTOEIC対策だけでは、服薬指導や薬局カウンターでの実践的なやり取りに直結しにくいことが理由の一つです。
ステップ①:服薬指導で頻出する医療英単語・定型文を覚える
まずは自分の業務で実際に使う場面(用法用量の説明・副作用の確認・OTC薬の案内など)に絞って、医療英単語と定型フレーズをセットで覚えます。 本記事後半の「服薬指導で使う英語フレーズ20選」も、このステップの土台として活用できます。
ステップ②:自分の業務シーンに当てはめて言い換える
覚えたフレーズをそのまま暗記するだけでなく、自分の勤務先(調剤薬局・病院薬局・ドラッグストア)で実際に扱う薬剤や患者層に置き換えて言い換える練習をします。 このステップを飛ばして丸暗記のまま止まると、実際の患者対応で応用が利かなくなりがちです。
ステップ③:声に出して実践的にアウトプットする
頭の中で理解しているだけでは、とっさの場面で英語が出てきません。 ロールプレイ形式で声に出して練習し、聞き返された時の切り返し方まで含めてアウトプットの回数を増やすことが、独学で最もつまずきやすいポイントを超える近道です。
この3ステップを一人で継続するのが難しい場合は、マンツーマンレッスンで①〜③を一気通貫でサポートしてもらう方法もあります。 続いて、薬剤師向けにこの3ステップをカリキュラム化しているHLCA×TARGETの内容を紹介します。
HLCA×TARGETの薬剤師カリキュラム
HLCA×TARGETでは、薬剤師向けに以下のテーマを中心にマンツーマンでカリキュラムを組み立てます。
一律のテキストではなく、受講生のキャリア目標(調剤薬局・製薬企業・海外資格)に合わせてカスタマイズします。
薬局・病院薬剤師の専門用語
community pharmacy(調剤薬局)、
hospital pharmacy(病院薬剤局)、compounding(調剤)、formulary(薬価収載リスト)など、薬剤師が現場で使う基礎用語を体系的に学びます。
服薬指導の英語フレーズ
用法用量、副作用、相互作用、飲み忘れ対応、OTC薬の案内など、現場ですぐに使えるフレーズをロールプレイ形式で習得します。詳細は次のH2で20選を紹介します。
製薬・治験関連の専門用語
protocol(治験実施計画書)、
informed consent(説明同意)、adverse event(有害事象)、SOP(標準業務手順書)など、製薬企業勤務に必要な専門語彙を扱います。
OETでのリファラルレター対策
OET Pharmacy(薬剤師向けOET試験)に必要なリファラルレター作成、Reading・Listening・Speakingの実践演習。
海外薬剤師資格を目指す方向けの専門コースです。
服薬指導で使う英語フレーズ20選
調剤薬局・病院薬剤局で外国人患者に対応する際の必須フレーズを、4場面・各5フレーズで整理しました。すべてマンツーマンレッスンで実践練習できます。
用法用量の説明(5フレーズ)
- Take one tablet three times a day after meals.(食後に1錠を1日3回服用してください)
- Take this medicine on an empty stomach, 30 minutes before eating.(空腹時、食前30分に服用してください)
- If you miss a dose, take it as soon as you remember. Don’t double up.(飲み忘れた場合は気付いた時に服用してください。2回分を一度に飲まないでください)
- Don’t crush or chew this tablet. Swallow it whole with water.(この錠剤は砕いたり噛んだりせず、水でそのまま飲み込んでください)
- Use this inhaler twice daily, morning and evening.(この吸入器を朝晩2回お使いください)
副作用の説明(5フレーズ)
- Common side effects include drowsiness and dry mouth.(一般的な副作用は眠気と口の渇きです)
- If you experience severe dizziness or rash, stop taking it and contact your doctor immediately.(強いめまいや発疹が出たら、服用を中止して医師にすぐご連絡ください)
- This medication may cause stomach upset. Taking it with food can help.(胃の不調が出ることがあります。食事と一緒に服用すると軽減できます)
- Some patients feel sleepy. Please avoid driving until you know how it affects you.(眠気を感じる方もいます。影響が分かるまで運転は控えてください)
- If you notice any unusual bleeding or bruising, please tell your doctor.(出血しやすい、あざができやすいなど異常があれば医師にお伝えください)
相互作用の確認(5フレーズ)
- Are you taking any other medications, including supplements or herbal remedies?(サプリメントや漢方を含め、他の薬を服用していますか?)
- Please avoid grapefruit juice while taking this medicine.(この薬を服用中はグレープフルーツジュースを避けてください)
- Do not drink alcohol while on this medication.(この薬を服用中の飲酒はお控えください)
- Tell your doctor if you are pregnant, breastfeeding, or planning to become pregnant.(妊娠中・授乳中・妊娠を計画中の場合は医師にお伝えください)
- This medicine may interact with blood thinners. Please let me check your records.(抗凝固薬と相互作用の可能性があります。記録を確認させてください)
OTC薬の案内(5フレーズ)
- For a runny nose and sneezing, I’d recommend this antihistamine.(鼻水とくしゃみには、こちらの抗ヒスタミン薬がおすすめです)
- This pain reliever contains acetaminophen. It’s gentle on the stomach.(こちらの鎮痛剤はアセトアミノフェン配合で、胃に優しいです)
- If your symptoms last more than three days, please see a doctor.(症状が3日以上続く場合は医師の診察を受けてください)
- This is a non-drowsy formula, so it’s safe to take during the day.(眠くなりにくいタイプなので日中も安心して服用できます)
- Please check the dosage on the label. It’s different for children under 12.(用量はラベルでご確認ください。12歳未満は用量が異なります)
セブ留学 vs オンライン|薬剤師にとって最適な選び方
多くの薬剤師は薬局・病院勤務で平日まとまった時間が取りづらい現実があります。HLCAの推奨は以下の組み合わせです。
仕事を続けたい:HLCAオンラインスクール
シフト勤務の合間や勤務後に週1〜3回のマンツーマンレッスン。当直明けや週末にまとめて受講するなど、勤務形態に合わせて柔軟に設計できます。初期投資が低く、まず始めてみたい方向け。
本気で英語を仕上げたい:1ヶ月以上のセブ島留学
有給の連続取得・退職・育休などを活用して、セブ島で1ヶ月以上の集中学習。
1日6〜8コマのレッスンで、3ヶ月留学した薬剤師の中には「英語で服薬指導ができるレベル」まで到達した方もいます。
ハイブリッド:オンラインで基礎固め+セブで集中強化
働きながらオンラインで3〜6ヶ月基礎固め→有給で1ヶ月セブ留学で集中強化、というハイブリッドが最も成功率が高い学習設計です。
日本でモチベが下がりがちな段階を、セブ留学のリセット効果で乗り越えられます。
海外で薬剤師として働くための資格要件
海外で薬剤師として働くには、その国の試験・登録・英語要件のクリアが必要です。主要4ヶ国の要件を整理します。
米国(FPGEC・NAPLEX)
外国薬学校卒業者はFPGEC(Foreign Pharmacy Graduate Equivalency Certification)取得が前提。
その後NAPLEX(北米薬剤師資格試験)と各州のMPJE(薬事法試験)に合格して州免許を取得します。
TOEFL iBT 84以上(Speaking 26以上)が一般的な英語要件です。
オーストラリア(KAPS・OET)
APC(Australian Pharmacy Council)のKAPS(Knowledge Assessment of Pharmaceutical Sciences)に合格後、
Intern Trainingを経てAHPRA登録。
英語要件はOET Pharmacy(B以上)またはIELTS Academic 7.0以上。
カナダ(PEBC)
PEBC(Pharmacy Examining Board of Canada)の評価試験・認定試験を経て、各州規制当局のライセンスを取得。
Internshipの完了も必要。
英語要件はIELTS Academic 7.0またはCanTEST。
イギリス(GPhC・OSPAP)
OSPAP(Overseas Pharmacists’ Assessment Programme)の修了後、
Foundation Year(実地訓練)を経てGPhC登録試験を受験。
OET Pharmacy B以上が一般要件。
薬剤師受講生のリアルな声と学習ルーティン
HLCAには薬剤師の受講生が複数おり、それぞれの留学・学習体験が記事化されています。
2度HLCAに留学した薬剤師の事例
2度HLCAに留学した薬剤師の体験談では、1度目の留学で基礎を作り、2度目で実務的な英語に磨きをかけたプロセスが紹介されています。
「同じ学校に2回行くのか」と最初は迷ったものの、講師との信頼関係が継続学習を支えたとのこと。
「話せる自分」になった調剤薬局Norikoさん
「話せる自分」になった調剤薬局薬剤師Norikoさんのインタビューでは、平日の勤務後にHLCAオンラインで継続学習し、週末にまとめて復習するルーティンが紹介されています。
「服薬指導の英語フレーズが瞬時に出てくる」自分になれたという感想が印象的です。
よくある質問
Q1. 薬剤師が医療英語を学ぶメリットは?
調剤薬局でのインバウンド対応、製薬企業の海外部門への転職、海外薬剤師資格への挑戦、学術論文の読解・執筆など、キャリアの選択肢が大きく広がります。
年収アップにつながった事例も複数あります。
Q2. 仕事を続けながら学べますか?
はい。HLCAオンラインスクールは週1回〜のマンツーマンレッスンで、勤務シフトに合わせた予約が可能です。多くの薬剤師受講生が勤務を継続しながら学んでいます。
Q3. 海外で薬剤師として働くにはどんな資格が必要ですか?
国により異なりますが、米国はFPGEC+NAPLEX、豪州はKAPS+OET、カナダはPEBC、英国はOSPAP+GPhCがメインルートです。
いずれも英語力(OET Pharmacy B以上が目安)が必須です。
Q4. 服薬指導の英語フレーズはどこから学べばいい?
本記事の20選で全体像を掴んだ後、医療英語200単語で語彙を強化し、HLCAのマンツーマンレッスンでロールプレイ実践がおすすめです。
Q5. 製薬企業の海外部門に転職するには英語力どのくらい必要?
ポジションにより異なりますが、TOEIC 800〜900以上、または英語面接対応可能なレベルが目安です。
技術英語・薬事英語の専門語彙も必要で、医療英語+ビジネス英語のセットが理想的です。
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