OETとIELTSの違いを徹底比較|医療従事者はどっちを受けるべき?【2026年版】

HLCA編集部
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OETとIELTSの違いを徹底比較|医療従事者はどっちを受けるべき?【2026年版】
海仲由美
この記事の監修者
HLCA代表 / 校長 / 正看護師
正看護師として日本で4年半の臨床経験。2013年フィリピン・セブ島で英語留学。2015年4月に医療従事者向け医療英語スクールHLCAを設立。医療従事者の英語学習・海外キャリア・医療通訳を支援。「女性のためのフィリピン留学協会」理事、国際看護学非常勤講師。
【この記事でわかること】
  • OETとIELTSの試験内容・形式・費用の違いを比較表で一目で把握
  • 各国(オーストラリア・イギリス・ニュージーランド等)での受入状況
  • 医療従事者にとっての難易度比較と目的別のおすすめ
  • HLCAでOET・IELTS両方の対策ができる理由

OETとIELTSの基本情報比較|一目でわかる違い

OETとIELTSを比較検討する医療従事者のイメージ

OET(Occupational English Test)とIELTS(International English Language Testing System)は、どちらも海外で医療従事者として働くために必要な英語力を証明する試験です。しかし、試験の目的・形式・内容には大きな違いがあります。

項目 OET IELTS(Academic)
対象者 医療従事者専用(12職種) 全分野(留学・移住・就職)
試験内容 医療場面に特化 一般的な学術・社会テーマ
4技能 Listening / Reading / Writing / Speaking Listening / Reading / Writing / Speaking
Speaking形式 医療ロールプレイ(2本 × 5分) 面接形式(3パート、11〜14分)
Writing形式 リファラルレター(45分) Task 1: 図表描写 + Task 2: エッセイ(60分)
試験時間 約3時間 約2時間45分
スコア A〜E(500〜0) 0〜9.0(0.5刻み)
合格ライン目安 公式サイトで要確認 公式サイトで要確認(国・職種により異なる)
受験料 公式サイトで要確認 公式サイトで要確認
有効期間 2年間 2年間
受験頻度 月1〜2回 ほぼ毎週
個別再受験 可能(1技能から) 不可(4技能一括)

合格ライン・受験料は試験団体の改定により変わることがあります。最新の要件は必ず公式サイトで直接ご確認ください。

OETの基本情報や試験の詳細については「医師・看護師向け|OET試験の勉強法とおすすめ参考書【初心者ステップ付き】」で詳しく解説しています。

各国の受入状況|OETとIELTSどちらが使えるか

海外で医療従事者として働くための試験選びのイメージ

OETとIELTSのどちらを受けるかは、目指す国と職種によって決まります。主要国の対応状況を確認しましょう。

オーストラリア

  • 看護師(AHPRA/NMBA): OET B(Listening/Reading/Speaking 350以上・Writing 300以上) または IELTS Academic 7.0以上(Writingのみ6.5可)
  • 医師(AMC/MBA): 公式サイトで要確認
  • ビザ申請(移住): IELTSのみ(OET不可の場合あり)

イギリス

  • 看護師(NMC): OET(Listening/Reading/Speaking B=350以上・Writing C+=300以上) または IELTS Academic 7.0以上(Writingのみ6.5可)
  • 医師(GMC): 公式サイトで要確認
  • Tier 2ビザ: IELTS(UKVI)が一般的だが、OETも認められるケースあり

ニュージーランド

  • 看護師(NCNZ): OET(Listening/Reading/Speaking 350以上・Writing 300以上) または IELTS Academic 7.0以上(Writingのみ6.5可)
  • 医師(MCNZ): 公式サイトで要確認

その他の国

  • アイルランド: OET・IELTS両方対応
  • シンガポール: 看護師はOET対応
  • アメリカ: OET・IELTSともに一部のビザプロセスで対応(州による)
  • カナダ: 州によって異なる。IELTSが主流だがOET対応も増加中

ポイント

医療資格の登録に関してはOETとIELTSの両方が認められる国がほとんどです。ただし、ビザ申請にはIELTS(UKVI版)が求められるケースがあるため、渡航目的によっては両方の受験が必要になることもあります。上記のスコアは各国の規制当局が改定することがあるため、出願前には必ず公式サイトで最新の要件を確認してください。

※各国スコアの参照元・確認日: オーストラリア(Nursing and Midwifery Board of Australia/Australian Health Practitioner Regulation Agency「English language skills registration standard」・確認日2026-09-28)、イギリス(Nursing and Midwifery Council「Accepted English language tests」・確認日2026-09-28)、ニュージーランド(Nursing Council of New Zealand「Nursing Council Requirements」・確認日2026-09-28)。医師(AMC/MBA・GMC・MCNZ)の基準は本記事作成時点で一次情報を確認できなかったため、公式サイトでの確認をお願いします。最新の要件は必ず公式サイトで直接ご確認ください。

難易度比較|医療従事者にとってどちらが有利か

「OETとIELTS、どちらが簡単か」は多くの受験者が気になるポイントです。結論から言うと、医療従事者にとってはOETの方が有利になるケースが多いです。Listening・Reading・Writing・Speakingの全ての技能において、日頃の業務で触れている医療英語の知識や経験がそのまま試験に活きるのがOETの特徴です。Listening・Readingは医療場面の会話や医療トピックの長文が中心のため医療の背景知識が有利に働き、Writingはエッセイではなくリファラルレター1本(45分)に集中できるため業務に近い形式で負担が軽く、Speakingも抽象的なトピックの面接ではなく医療ロールプレイ(患者対応)のため臨床経験をそのまま活かせます。

OETが有利な理由

  • 医療の背景知識が活きる: 日頃の業務で触れる医療英語がそのまま試験に直結する
  • Writingの負担が軽い: IELTSは2つのタスクを60分で書く必要があるが、OETはレター1本に集中できる
  • Speakingが実務に近い: 抽象的なトピック(例: 「技術の進歩について」)より、患者への説明の方が話しやすい
  • 個別再受験が可能: 1技能だけ不合格でもその技能のみ再受験できるため、時間と費用を節約できる

IELTSの方が有利なケース

  • 英語力は高いが医療経験が浅い方(学生など)
  • 医療以外の目的でもスコアを使いたい方(大学院進学など)
  • 受験機会の多さを重視する方(IELTSはほぼ毎週開催)

ただし、IELTSで基準スコアをクリアして資格登録ができても、それだけで現場の医療英語に対応できるとは限りません。IELTSは一般的な学術・社会テーマを扱う試験のため、実際の臨床現場で使う医療英語表現や患者対応のコミュニケーションは範囲外です。IELTSで基準を満たした後に、結局OETで学ぶような医療場面の英語表現を現場で改めて学び直すことになるケースもあります。渡航後に慌てないためにも、試験対策と並行して実践的な医療英語を身につけておくことをおすすめします。

目的別おすすめ|あなたにはOETとIELTSどちらが最適か

目的に合った英語試験を選ぶために相談する医療従事者

以下のフローチャートを参考に、あなたの状況に合った試験を選びましょう。

OETがおすすめの人

  • 現役の医療従事者で、海外の医療機関で働きたい
  • 看護師としてオーストラリア・イギリス・ニュージーランドの資格登録をしたい
  • 医療英語は得意だが、一般的な学術英語には自信がない
  • Writingが苦手で、エッセイより実務的なレター形式の方が書きやすい
  • 苦手な1技能だけ再受験して効率的にスコアを揃えたい

IELTSがおすすめの人

  • 海外の大学院やMBAに進学したい(医療以外の用途も想定)
  • ビザ申請にIELTS(UKVI)が必要
  • 医療経験がまだ浅く、一般英語力で勝負したい
  • 受験日程の柔軟性を重視したい

両方受験するケース

実はOETとIELTSの両方を受験する医療従事者も少なくありません。例えば、オーストラリアで看護師として働く場合、医療資格登録にはOETを使い、永住ビザの申請にはIELTSを使うというパターンがあります。

看護師のIELTS対策については「看護師のIELTS対策ガイド」でも詳しく解説しています。

HLCAではOET・IELTSの両方に対応した医療英語レッスンを、医療のバックグラウンドを持つ講師によるマンツーマン指導で提供しています。実際にOETの合格実績もあり、スコアに直結する医療英語表現から面接・ロールプレイ対策まで一貫してサポートできる点がHLCAの強みです。麻酔・集中治療医としてスピーキング300点から400点まで伸ばしOET Bに合格した受講生の体験談を「【医師のOET対策】麻酔・集中治療医がスピーキング300→400点を獲得しOET Bに合格した3ヶ月」で紹介しています。どちらの試験を受けるべきか迷っている方は、まず無料カウンセリングでご相談ください。

OETとIELTSの比較に関するよくある質問(FAQ)

OETとIELTSについてよくある質問に答えるイメージ

Q. OETのBスコアはIELTSの何点に相当しますか?

OETの公式ガイダンスでは、OET B(350)はIELTS 7.0に相当するとされています。ただし、試験の性質が異なるため単純な換算は難しく、あくまで目安です。最新の換算基準は公式サイトでご確認ください。

Q. OETとIELTSを同時並行で対策できますか?

可能ですが、効率を考えるとまず片方に集中するのがおすすめです。OETとIELTSではListeningとReadingの素材が大きく異なるため、両方の対策を同時に行うと学習効率が下がる可能性があります。HLCAではカウンセリングで最適な学習計画を提案しています。

Q. OETの方がIELTSより受験料が高いのはなぜですか?

OETは医療専門の試験であり、医療のバックグラウンドを持つ試験官の確保や職種別の問題作成にコストがかかるためです。ただし、個別再受験が可能なため、1技能だけ再受験する場合はトータルコストで安くなることもあります。受験料は変動するため、最新の金額は公式サイトでご確認ください。

Q. OETは日本で受験できますか?

はい。OETは日本国内でもコンピューター版で受験可能です。東京を中心にテストセンターが設置されています。IELTSも全国の主要都市で受験できます。

Q. どちらの試験でもHLCAで対策できますか?

はい。HLCAではOET・IELTS両方の対策レッスンを提供しています。医療のバックグラウンドを持つ講師がマンツーマンで指導するため、医療英語の文脈で効率的にスコアアップを目指せます。セブ島留学でもオンラインレッスンでも対応可能です。

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この記事を書いた人
HLCA編集部

医療英語スクールHLCAの編集チーム。 医師・看護師・薬剤師・受付スタッフなど、医療従事者向けの医療英語学習を支援するメディアとして、現場で使える医療英単語・フレーズ・ロールプレイを発信しています。 記事制作では、医療現場でのコミュニケーション、患者対応、多職種連携の観点を重視し、医療英語を初めて学ぶ方にも分かりやすい内容を心がけています。