「手術を受ける患者さんに海外の方が増えてきて、日本語が話せる方でも、痛みで切羽詰まったときにうまく説明できないことがある」
そんな現場での実感から医療英語を学び始めたのが、民間病院で外科病棟の看護師として働くTさんです。
Tさんが看護師になったのは30代後半。そこから約7年間、外科病棟で勤務してきました。HLCAでの受講を始めたのは2025年6月〜7月ごろで、一般英語から医療英語へと学習を進め、この夏、医英検準3級に合格しています。
今回は、TさんがHLCAで医療英語を学び始めたきっかけや、学習を続けてきた方法、医英検合格までの道のり、そして実際の現場で英語を使った経験について伺いました。
この記事では、次の内容をお伝えします。
- Tさんが医療英語を学ぼうと思ったきっかけ
- 忙しい看護師業務の中で学習を続けられた理由
- 医英検準3級に合格するまでの勉強方法と結果
- HLCAで学んだからこそ感じられたこと
- 実際の現場で英語を使った経験
- これから医療英語を始めたい看護師さんへのメッセージ
この記事のもくじ
手術を受ける外国人患者の増加が、医療英語を学ぶきっかけに
Tさんは関西の民間病院で、外科病棟(50床)の看護師として勤務しています。膵臓や肝臓の手術を多く手がける病院で、外科以外の患者も含めて忙しい環境だといいます。
学び始めたきっかけは、手術を受ける患者に海外の方が徐々に増えてきたことでした。
「日本語が話せる方でも、医療英語になるとやっぱり説明が難しかったり、普段は冷静に話せていても、痛くて切羽詰まったときに日本語が出てこなかったりする場面がありました。英語で説明できたほうが、もっと理解しやすそうな場面が結構あって」
病棟にはポケトークの貸し出しもありましたが、電波状況や誤変換の問題で使い勝手が良くなかったといいます。スマートフォンの翻訳アプリも、言い間違えた内容までそのまま訳されてしまい、相手に伝わっている内容が正しいのか分からないことがありました。
こうした経験から、英語で直接説明できる力が必要だと感じ、HLCAの受講を始めることを決めました。
HLCA受講前は、英会話カフェで「聞けるけど話せない」状態だった

HLCAを受講する前、Tさんは英語を話せるようになりたいという思いから、月1回ペースで英会話カフェに参加していました。参加費500円のワンコイン形式で、日本人同士で英語だけを話す会や、ネイティブスピーカーが1人加わる会に参加していたといいます。
もともと英語は嫌いではなく、洋画が好きで聞くことは苦にならなかったものの、「言ってることはなんとなく分かるけど、自分から話す機会がなくて話せない」状態だったと振り返ります。
HLCAを受講し始めた頃に受けたTOEICのスコアは490点。半年後に再受験したところ550点まで伸びました。
カウンセリングで一般英語からスタート。Troy先生のレッスンが力になった
HLCAの最初のカウンセリングでは、医療英語からではなく一般英語から始めるカリキュラムを提案してもらいました。文法の基礎はすでにあるため、まずは会話に慣れることを優先した形です。
一般英語のレッスンでは、Troy先生が担当してくれました。マニュアル通りに進めるのではなく、会話を中心に進めるスタイルがTさんに合っていたといいます。レッスンの中で行っていた「会話の内容を要約する」練習は、後にメディカル英語のレッスンでサマリーを作成する場面でも役立ったそうです。
一般英語のレッスンをひと通り終えてから、メディカル英語のレッスンに移行しました。
医英検準3級に合格。役立ったのはHLCAのカリキュラムとテキスト

医療英語を学ぶうちに、SNSで他の受講生が医英検に合格したという投稿を見かけたことがきっかけで、医英検の受験を決めました。「せっかく医療英語をやっているので、モチベーションを上げるために医療系の試験を受けてみたい」という思いだったといいます。
受験に向けては、HLCAのカリキュラムに医英検対策のテキストを組み込んでもらい、検査・診断で扱う主要な疾患や症状、医療系の記事を扱う教材などを学習しました。普段は外科の単語を中心に見ていたため、それ以外の分野の単語にも触れられたことが、試験でとても役立ったといいます。
勉強方法としては、公式問題集を解く、HLCAのテキストの単語を復習する、単語帳を通勤時間に見る、といった内容が中心で、特別に長時間の勉強時間を確保していたわけではなかったそうです。「HLCAの授業でしっかり予習・復習するのがメインだった」と話しています。
忙しい中でも学習を続けられた理由は「周りを巻き込む」こと
看護師として夜勤もこなしながら学習を続けられた理由について、Tさんは次のように話します。
- 定期的にTOEICなどの試験を受けることで、モチベーションを維持する
- 英会話カフェやMeetup(言語交流アプリ)に参加し、英語を勉強している他の人とつながる
- 周囲の人を誘って一緒に参加する
- 医英検合格や、外国人患者と話せたといった成功体験を積み重ねる
「英語を勉強してますって言うのは恥ずかしいけど、それを周りに言うことで自分を追い込んでいた」とも話しており、あえて周囲に宣言することで学習を続けるモチベーションにしていたそうです。
HLCAのカウンセリングも活用しており、これまでに3〜4回ほど利用したとのこと。先生との相性についても相談し、希望に合う講師のレッスンを受けるようにしていたといいます。
実際の現場で外国人患者に対応。「英語が話せてよかった」と感じた瞬間

学習の成果は、実際の勤務の中でも表れています。
外国人患者とのやり取りの中で、通訳が同席していない時間帯に自分で対応できる場面が増えたといいます。中には対応が難しい患者もいたそうですが、英語が話せることで、話せない他のスタッフと比べて対応の幅が広がったと話します。
「もし医療英語を学んでいなかったら、外国人の患者さんが来たときに『自分が担当します』とは、積極的には言えていなかったと思います」
現在では、職場から「外国人患者が来たらTさんに」と頼られることも増えたそうです。
英語を学び始めてから、日常生活の面でも変化があったといいます。以前は日本人だけの英会話カフェに参加する程度でしたが、今ではMeetupを通じて外国人参加者が半数ほどを占める交流会(40人規模)にも積極的に参加するようになりました。「1年前の自分だったら、怖くて行けなかった」と振り返ります。
40代から医療英語を始める人へのメッセージ
Tさんは30代後半で看護師になったという経歴の持ち主です。医療英語の学習を始めることに年齢の不安はなかったのか尋ねると、次のように答えてくれました。
「遅いということはないです。ただ、若いほうがいろんなチャンスがあるとは思うので、やろうかなと思ったときにやるのがいいんじゃないかと思います。私も去年やろうと思ってやって、1年経って日常英会話ぐらいなら片言でも話せるようになったので、やっていてよかったなと思います」
英語ができるようになったことで、視野が広がったという実感もあるそうです。言語交流会でさまざまな国の人と話す中で、各国の文化や歴史的な背景を知る機会も増えたといいます。
これから医療英語を学ぶ人へのアドバイスとしては、レッスンの録画を活用して復習すること、間違えた表現をそのままにせず見直すこと、そして「一緒に英語を頑張る仲間を見つけること」を挙げてくれました。
今後の目標としては、来年の医英検3級(リスニングのみ)への挑戦や、TOEICの定期受験を継続する予定とのこと。将来的には、客船で乗客の医療対応を行う「シップナース」としての勤務にも関心があると話してくれました。
まとめ|忙しい看護師業務の中でも、医療英語の学習は続けられる
Tさんの体験談から見えてくるのは、特別な勉強時間を確保できなくても、レッスンの予習・復習を軸にしながら、定期的な試験や仲間との交流をモチベーションにして学習を継続できるということです。
外科病棟で手術を受ける外国人患者が増えている今、医療英語のスキルは、現場での対応の幅を広げるだけでなく、患者から頼られる存在になることにもつながります。
「今から始めても遅い」と感じている方にこそ、Tさんの体験談が後押しになれば幸いです。
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