この記事でわかること
- アメリカの看護師(RN)の平均年収と日本との比較
- 州別・専門分野別の給料の違い
- アメリカ看護師の年収を左右する5つの要因
- 高年収を目指すために確認したいキャリア要素
- アメリカで看護師として働くために必要な英語力と準備
この記事のもくじ
アメリカ看護師の平均年収は?日本の看護師との比較

アメリカの正看護師(Registered Nurse:RN)の年収は、米国労働統計局(BLS, Occupational Outlook Handbook, 2024年5月)によると中央値で年収$93,600(下位10%は$66,030未満、上位10%は$135,320超)。1ドル=150円換算で約1,400万円が目安です。 ※本記事の年収は額面給与の目安です。州・施設・雇用形態・経験年数・税金・保険・生活費・為替により手取りは大きく変わります。各金額はBLS(OEWS/OOH)等の公開統計に基づく概算で、年度・調査により変動します。最新情報はBLS・各州看護委員会・求人票でご確認ください。
一方、日本の看護師の平均年収は約508万円(厚生労働省「賃金構造基本統計調査」)。額面の単純比較ではアメリカの看護師は日本の約2.5倍前後の年収にあたります(税・社会保険・物価・勤務条件が異なるため、手取りの体感差はこれより小さくなります)。
正看護師(RN)と准看護師(LPN/LVN)の年収差
アメリカには大きく分けて2種類の看護師資格があり、年収にも大きな差があります。
- Registered Nurse(RN):年収中央値 約$93,600(BLS 2024年5月)
- Licensed Practical Nurse / Licensed Vocational Nurse(LPN/LVN):平均年収 約$55,000~$60,000
RNになるにはNCLEX-RN(看護師国家試験)への合格が必要です。日本の看護師免許を持っている方がアメリカで働く場合、まずこのNCLEX-RNの取得を目指すことになります。
時給換算での比較
アメリカの看護師は時給制が一般的で、RNの時給は中央値ベースでおおむね$42~$45が目安です。日本の看護師の時給換算(約2,400円)と比べると、約2.5倍以上の差があります。
さらに、夜勤手当(Night Differential)や残業手当(Overtime Pay)が加算されると、実質的な時給はさらに高くなります。
州別で見るアメリカ看護師の年収ランキング

アメリカの看護師の年収は州によって大きく異なります。生活費の高い州ほど年収も高い傾向にあります。
年収が高い州 TOP5
- カリフォルニア州:平均年収 約$137,000(BLS 2024年5月・約2,100万円)
- ハワイ州:平均年収 約$113,000(約1,700万円)
- ワシントン州:平均年収 約$105,000(約1,575万円)
- ニューヨーク州:平均年収 約$101,000(約1,515万円)
- マサチューセッツ州:平均年収 約$100,000(約1,500万円)
※州別の年収はBLS(米国労働統計局)2024年5月のデータをもとにした概算で、調査機関・年・職務内容により幅があります。
ただし、年収が高い州は生活費も高いため、実質的な手取り額(生活費を差し引いた可処分所得)で比較することが重要です。
生活費を考慮した「実質年収」が高い州
テキサス州やフロリダ州は平均年収ではカリフォルニアに劣りますが、所得税がゼロ・家賃が安いため、実質的な手取りではトップクラスになることがあります。
専門分野別のアメリカ看護師の年収

看護師の年収は専門分野(スペシャリティ)によっても大きく異なります。
高年収の看護専門分野
- CRNA(認定登録看護麻酔師):中央値 $210,000超(BLS 2024年5月)― 看護師の中で最も高年収
- NP(ナースプラクティショナー):中央値 約$129,210(BLS 2024年5月)
- CNM(認定看護助産師):平均年収 約$120,000
- ICU / クリティカルケア看護師:平均年収 約$95,000~$110,000
- 手術室(OR)看護師:平均年収 約$90,000~$105,000
- 救急(ER)看護師:平均年収 約$88,000~$100,000
トラベルナース(派遣看護師)の年収
トラベルナースは全米各地の人手不足の病院に短期契約で派遣される働き方で、契約条件によっては年収$100,000を超える例もあります。住居手当や移動手当が別途支給される場合があり、手当の有無で総支給額が変わります。
アメリカ看護師の年収を左右する5つの要因

アメリカで看護師として高年収を目指すためには、以下の5つの要因を理解しておく必要があります。
1. 勤務地(州・都市)
前述の通り、州によって年収は最大2倍近く異なります。カリフォルニアのRNの平均年収は約$137,000(BLS 2024年5月)に対し、サウスダコタ州は約$60,000で、州により大きく異なります。
2. 経験年数
新卒看護師(New Grad)の初任給は約$55,000~$70,000ですが、経験10年以上になると$90,000~$120,000に上がる傾向があります(経験年数別はBLS統計ではなく求人・転職データの目安で、勤務先・州により幅があります)。
3. 学歴・資格
BSN(看護学士)を持つRNはADN(準学士)のRNよりも年収が高い傾向にあります。さらにMSN(修士)を取得してNPやCRNAになると、大幅な年収アップが期待できます。
4. 勤務形態
夜勤専従、トラベルナース、ICUなどの高度専門領域は基本給が高く、さらに各種手当が加算されます。
5. 英語力
日本人看護師の場合、英語力は採用先・職務範囲・キャリア選択に影響し得ます。高度なコミュニケーション能力が求められるNPやCRNAを目指すうえでも、医療英語を含む英語力は重要な準備要素の一つです。
日本人看護師がアメリカで高年収を実現するためのロードマップ

日本の看護師免許を持つ方がアメリカで看護師として働き、高年収を目指す場合に検討される一般的な準備を紹介します(資格・NCLEX・ビザの詳しい手順はアメリカで看護師になるには?で解説しています)。
ステップ1: 英語力の基盤を作る
まずはTOEFL iBT 80以上、またはIELTS 6.5以上を目標に英語学習を始めます。医療英語に特化したスクールで学ぶことで、効率よく実践的な英語力を身につけることができます。
ステップ2: NCLEX-RNの受験準備
日本の看護師免許をCGFNS等の評価機関で審査してもらい、NCLEX-RNの受験資格を得ます。試験は英語で行われるため、医療英単語の習得が合否を分けます。
ステップ3: ビザの取得
NCLEX-RN合格後、VisaScreenの取得と就労ビザ(多くはEB-3。H-1Bは職種・要件が限られます)の申請を行います。このプロセスには1~3年かかることもあります。
ステップ4: 現地でのキャリアアップ
最初はスタッフナースとして経験を積み、その後ICUやERなどの専門領域に進むか、BSN→MSNと進学してNPやCRNAを目指します。
アメリカ看護師を目指すなら医療英語の準備が鍵

アメリカで看護師として働くうえで、医療英語力は重要な準備要素の一つです。
NCLEX-RNの試験問題はすべて英語です。また、患者さんとのコミュニケーション、カルテ記録、医師との連携など、あらゆる場面で高い英語力が求められます。
HLCAは、医療英語に特化したオンラインスクールとして、看護師・医師をはじめとする医療従事者に向けたレッスンを提供しています。講師は全員医療のバックグラウンドを持ち、NCLEX対策やOET対策にも対応しています。
また、HLCAではセブ島のTARGETと提携した医療英語留学も実施しており、短期間で集中的に医療英語力を高める学習も可能です(成果には個人差があります)。
「アメリカで看護師として働きたい」「まずは何から始めればいいかわからない」という方は、無料カウンセリングでご相談ください。
よくある質問
Q. アメリカの看護師の年収は日本円でいくら?
アメリカのRN(正看護師)の年収はBLS(2024年5月)で中央値$93,600、日本円では1ドル=150円換算で約1,400万円が目安です。州・経験・専門分野により幅があり、カリフォルニア州など高給与州ではさらに高くなります。
Q. アメリカで最も稼げる看護師の専門分野は?
CRNA(認定登録看護麻酔師)が最も高年収で、中央値は$210,000超(BLS 2024年5月・約3,200万円)です。NP(ナースプラクティショナー)も中央値約$129,210と高年収です。
Q. 日本の看護師免許でアメリカで働ける?
日本の看護師免許だけではアメリカで看護師として働くことはできません。NCLEX-RN(アメリカの看護師国家試験)に合格し、就労ビザを取得する必要があります。詳しくはアメリカで看護師になるには?をご覧ください。
Q. アメリカ看護師になるにはどのくらいの英語力が必要?
NCLEX-RN受験や免許・ビザ申請にはTOEFL iBT 80以上やIELTS 6.5以上が求められる場合があります(審査機関・州により異なるため要確認)。実際の臨床現場ではそれ以上のコミュニケーション能力が求められます。
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