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アメリカで看護師として働くには?必要な資格や給与、特徴などを徹底解説!

Reona
Reona
公開日:2020.04.04
更新日:2020.04.29

こんにちは!ライターのReonaです!

今までフィリピン、タイとアジアの看護師事情を紹介してきましたが、今日は大国アメリカの看護師事情を解説していきたいと思います!

アメリカでは数々の看護師たちが看護理論を作り上げ、世界中の看護教育や思想に影響を与えています。

「看護先進国」というイメージをお持ちの方もいるのではないでしょうか?

そんなアメリカの看護師事情はどうなっているのか?

日本との比較も交えながら、見ていきましょう!

アメリカで働く看護師の実際

アメリカの看護師資格

まず最初に、看護師資格の種類について日本とアメリカの違いを説明します。

日本には、看護師の資格として准看護師・看護師・保健師・助産師があります。 看護助手を除いて、資格が必要です。

そのほかに特定の分野に対してより専門的な知識を持った、認定看護師・専門看護師があります。

一方アメリカでは、看護師の資格は大きく分けて、3つあります。

  1. 准看護師(LPN:Licensed Practical Nurse)
  2. 正看護師(RN:Registered Nurse)
  3. 高度看護実践看護師(APRN:Advanced Practice Registered Nurse)

それぞれさらに細かい分類があるのですがそれを説明しているとこの記事が終わってしまうので、

今回は正看護師(RN)に絞って説明していきたいと思います!

アメリカの正看護師(RN)の中でも種類があり、2-3年間の看護系学校を卒業した「準学士」を保持しているADN(Associate degree in nursing)

4年間の看護系学校を卒業した「学士」を保持しているBSN(Bachelor of Science in nursing)があります。

どちらも受験する試験は同じ「NCLEX(アメリカの正看護師資格試験)」です。

しかし、日本でも大卒の看護師と専門学校卒の看護師に給料の差があるように、アメリカでもADNとBSNの間には給料やポジションの差があります。

また、病院によっては準学士であるADNの採用をしていないこともあるそうです。

アメリカの看護師国家試験

アメリカで正看護師(RN)になるには、高校を卒業した後に看護学校を卒業し、「NCLEX(アメリカの正看護師資格試験)」と呼ばれる試験に合格する必要があります。

まず全米50州のうちどの州に登録したいか(どの州で働く予定か)を決めます。

アメリカでは看護師の登録は州の看護協会が行うため州によって受験資格や合格基準は異なり、州をまたいで働くときには、看護免許の書き換えが必要となるのです。

(Nurse Licensure Compact (NLC)に加盟している州は看護免許に書き換えずに州をまたいで働くことができますが、働く先の州独自の規定を満たしている必要があることもあります)

日本では、全国どこでも看護師免許は共通なので、州ごとに書き換えが必要なんて驚きです。

「NCLEX(アメリカの正看護師資格試験)」は3,000問の問題の中から、最低75問~最高265問が出題されます。

試験はコンピューターで行い、解答者の正解率によって難易度や問題数が変わります。

正解率が80%以上で合格と言われています。 制限時間は6時間というなんとも長いテストです。

2018年の合格率を見てみると、初めてテストを受けた人の合格率は、45%前後

2回目を受けた人と合わせると、70%という結果に。(NCSBN)

日本の看護師国家試験は合格率が90%前後なので、日本と比較するとアメリカの試験は難易度が高いといえそうです。

アメリカの看護師の給与

アメリカの看護師は給料が高いというイメージがありますが、実際のところどうなのでしょうか。

アメリカの看護師の給与:$70,000(約750万円)/年 (USニュース&ワールド・レポート)

アメリカの平均の給与:$48,672(約520万)/年 (アメリカ労働統計局(BLS))

だそうです。

日本の看護師の平均給与が、450~500万円と考えるとかなり高いですね!

日本だと、営業系や管理職などが年収700万円程度に位置しています。

また、高度看護実践看護師になれれば、年収も1000万円~1300万円にあがることもあります。

努力が認められ給与に反映されるのが、アメリカの看護師のいいところですね。

また、看護師免許の更新もあり、2年ごとに20時間の講習を受けなければいけないなど、州ごとに決められています。

以前記事に書いたタイ同様、看護師の質を保つために継続教育が重視されているのですね。

アメリカの看護師の特徴

職種が細分化されている

アメリカの病院では、日本と比べて職種が細分化されており、日本だと看護師がやっていることもほかの職種の仕事となっています。

例えば…

    • 患者さんの移送や病棟の清掃     → 用務員(orderly)さん

 

    • 採血                 → 採血士(Phlebotomist)

 

    • 人工呼吸器装着中の患者さんのケア  → 呼吸療法士(Respiratory Therapist)

     

    • 食事の配膳             → 食堂の担当者

(米国との比較でとらえる日本の看護教育:【https://ci.nii.ac.jp/naid/120005867867】

また、アメリカにはCNA(Certified Nursing Assistants)と呼ばれる看護助手がおり、正看護師の指示のもとバイタルサインの測定や清潔・排泄介助、移動や食事の介助など、患者さんの身の回りのケアはほとんど行うことができます。

そのため正看護師は患者の状態を把握し薬剤の投与を行い、患者や家族の教育や看護記録の管理、さらにより良いケアに向けた新しいツールを導入するなどより専門性の高い業務に集中することができます。

私自身、日本の病院で働いていて「業務に追われて、患者さんにあった看護ができていなぁーい!」 ともどかしくなり、もっと業務が細分化されてくれればいいのになあと思うことが多々あります。

看護師としての業務に集中でき、専門性を発揮して仕事をすることができれば、看護師として働く私たちの仕事のやりがいや満足度も上がってくるのではないかと思います。

医師に対して対等な立場にある

日本では、看護師は医師の指示で仕事をするという概念がいまだに強くあると感じます。

もちろんベテランの看護師さんが医師に助言をしたりお説教をする光景は見かけますし、私自身も治療の方針や患者さんの生活のことで医師とバトルしたことも何回もあります。

しかしアメリカでは、看護師が医師と対等の立場にあり意見を交換することはもはや当たり前のようです。

理由は、看護師が医師に匹敵するほどの知識と自信を持って働いているからではないかと思われます。

看護師のアメリカの看護師は、正看護師の資格を取るためにかなりの努力を要します。

大学のテストで1科目でも不合格になってしまうと、看護助手(CNA)のクラスに落とされるほど大学での勉強はハード。

NCLEX(アメリカ合衆国の正看護師資格試験)での合格率や再受験率を見ても、看護師になるために並々ならぬ努力が必要なことがわかります。

このような修羅場を乗り越えてきたからこそ知識もあり、看護師としての自信につながっていると思われます。

さらに、正看護師(RN)になり2~3年の経験を積み大学院に通うことで、高度看護実践看護師(APRN:Advanced Practice Registered Nurse)のひとつである診療看護師NP(nurse Practitioner)になることができ、処方箋を出したり病気を診断したり、医師が行う業務の治療行為を一部行うことができます。

クリニックの開業も可能で、年収は1000万円程度にもなるそうです。 日本でも2008年からアメリカを参考にして診療看護師養成制度ができ、今では10項の養成機関ができています。

しかしまだまだ数は少なく、これからの活躍が期待されるところです。

アメリカで看護師として働くには

最後に、アメリカで看護師で働きたい!という方のために、どうしたらアメリカで看護師として働けるのかを書いていきます。

1.日本の看護師資格を持っていない場合

日本の看護師免許がない状態で、アメリカで看護師になる場合は2通りの方法があります。

  • ①日本で看護師免許を取得しアメリカの免許に書き換える 
  • ②アメリカの大学で看護師課程を修了させる

①の場合はまず日本の大学や専門学校などで看護師免許をとり、2~3年病院で経験を積んでから、日本の看護師資格と経験を生かしてアメリカで看護師になることができます。

方法は次の2.日本の看護師資格を持っている場合を見てください。

②アメリカの大学に留学して看護師課程を修了させるとなると、日本で看護師免許を取るのよりも費用がかかります。 そのため試験対策や語学学習をするとともに、費用の準備も並行しておこなう必要があります。

2.日本の看護師資格を持っている場合

日本の看護師資格を持っている方は、それを生かすことができます。

そのために、『CGFNS』と呼ばれる機関の審査を受ける必要があります。

The Commission on Graduates of Foreign Nursing School(外国看護学校卒業生審議会)とは

外国人の教育を受けた医療専門家が、自分の学歴と専門家の資格をアメリカの教育と同じかどうか評価および検証する機関(外国看護学校卒業生審議会:https://www.cgfns.org/about/

書類をしっかり揃えていれば、まず落ちることはないそうです。

※最初に述べたように、アメリカでは50州の中から、どこの州の看護師免許を取るのかにより、手続きの仕方が違います。 州によって試験の厳しさや必要とされるものが異なるので、審査を受ける前にチェックする必要があります!

州によってはTOEFLやIELTSのスコアを要求されるところもあります。 こちらのサイトで各州の必要要件を確認できます。

(https://www.cgfns.org/select-your-service-by-state/)

次に、NCLEX(アメリカ合衆国の正看護師資格試験)を受験します。

英語力だけではなく、専門知識も問われる難関のテストです。 このテストは日本にいながらでも受けることができます。

NCLEXに合格すれば、晴れて就労VISAを得ることができるのです。

まとめ:アメリカで看護師として働くのは難しい!けどやりがいも多い!

こうして調べてみると、やはりイメージ通りアメリカの看護師は専門職として確固たる地位を築いているように感じます。

多くの看護師がアメリカで働くことにあこがれを持つ理由もわかりますね。

経験者によると、一般的な英会話の知識はもちろんのこと、薬剤・疾患などの医療英語をとにかく覚える必要があります。

フィリピン・セブ島の医療系語学学校HLCAではロールプレイングを交えながら効果的に医療英語を習得できるプログラムがあります。

また、フィリピンの看護概念はアメリカの影響を色濃く受けているので、共通するところもあるのではないでしょうか。

アメリカで看護師として働くのは並大抵のことではないですが、実現している方もたくさんいます!

興味のある方はぜひHLCAに来てみてください!

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この記事を書いた人
Reona
Reona

看護師として5年間病院に勤務。セブ島での留学とインターンを機に英語の楽しさに目覚め、TOIEC300点以上のスコアアップに成功。日本に帰国後も通訳ボランティアや英語での取材などにチャレンジし、「病院を飛び出す看護師」を目指す。