全く英語が苦手でもOK|医療英語の勉強法と順番(単語→フレーズ→ロールプレイ)

miku
公開日:2026.02.15
更新日:2026.02.15
医療英語を勉強する医療従事者の手元のイメージ

 

「医療英語を勉強したいのに、何から始めればいいか分からない。」

「単語帳?アプリ?それとも英会話から?」

 

訪日外国人の増加の影響もあり、そんな思いを抱えている医療従事者の方も多いのではないでしょうか?

忙しい医療従事者の方が医療英語の勉強で遠回りしないコツは、「学ぶ順番」と「正しい学び方」を先に学ぶことです。

この記事では、医療英語初心者がつまずきやすいポイントをほどきながら、今日から始められる勉強法をロードマップ化します。

無料で使える学習アプリや本の選び方、続ける仕組みまでまとめました。

最後に、独学では埋まりにくい“実践の壁”を越える方法も紹介します。

 

この記事のもくじ

医療英語の勉強法は「順番」で決まる

医療英語は通常の日常英会話学習とは違い、なんとなく学習をスタートさせると成長スピードが遅くなる可能性があります。

なぜなら独特の定型表現があったり、職種ごとによく使うフレーズが違ったりするからです。

医療英語は次の順番で習得すると最短です。

単語 → 文法 → 定型フレーズ → ロールプレイ → 現場実践

この順番を外すと、どれだけ時間をかけても「読めるけど話せない」状態になります。

逆に一度このサイクルで学習が成功すると医療英語の学習の幅がどんどん広がっていきます。

医療英語は日常英会話と違う学習が必要

日常英語は自由会話です。

一方、医療英語は「命を預かる現場での安全確認のための会話」です。

つまり必要なのは表現の豊かさではなく、正確さと再現性です。

  • 同じ質問を毎回同じ形で聞ける
  • 誤解なく伝えられる
  • 状況を確認できる

この性質のため、丸暗記ではなく「型」で覚える必要があります。

最短ルート:単語→文法→フレーズ→ロールプレイ

特に初心者がつまずくのが「文法を飛ばす」ことです。

単語だけ覚えても、患者さんの状態は時制で変わります。

例:

  • 「痛い」
  • 「さっき痛かった」
  • 「ずっと痛い」

医療では意味がまったく違います。

つまり医療英語では単語と同時に最低限の文法理解が必要になります。

弊メディアを運営する医療英会話スクールのHLCAでは時制など、中学英語が不安な方も学習を安心してスタートできるような仕組みをご用意しております。

医療英語を何から勉強する?初心者の5ステップ

医療英語とキャリアのステップアップのイメージ

ここからは各ステップを詳しく解説していきます。

Step1:頻出単語を覚える(まず200語)

まず最初に覚えるべきは難しい医学用語ではありません。

症状・動作・身体部位です。

  • pain 痛み
  • dizzy めまい
  • nausea 吐き気
  • swelling 腫れ
  • bleeding 出血

このような患者さんの状態を最低限聴取するための単語が出てこないと会話は成立しません。

最初は200語で十分です。

網羅的に覚えたい方は、以下の一覧から始めてください。

まずは自分がよく使う場面に絞ってみてみましょう。

医療英単語完全版|現場で使える場面別医療英単語200選【例文つき・総まとめ】

重要なのは「意味が分かる」ではなく口から出る状態にすることです。

Step2:文法を復習する(依頼表現・時制が最重要)

医療英語を勉強する医療従事者の手元のイメージ

医療英語では、難しい文法は不要です。

しかし、次の2つは必須です。

医療英語の学習で重要な文法①依頼表現

医療従事者が患者さんに対してよく使う表現は以下です。

  • Could you tell me〜
  • May I ask〜
  • Can you〜

全て「~~してもいいですか?」「~~してもらってもいいですか?」といった形で使うものです。

この型を覚えることで

「血圧を測ってもいいですか?」

「体温を測ってもいいですか?」

など、応用してフレーズを使うことができます。

医療英語の学習で重要な文法②時制

  • When did it start?(いつ始まったか)
  • Is it getting worse?(悪化しているか)
  • Have you had this before?(既往)

「今起こっていることなのか」「過去起こったことなのか」「何年も継続していることなのか」ここが曖昧だと問診が成立しません。

英語が苦手な方ほど中学文法の復習が最短ルートです。

Step3:定型フレーズを覚える(型で会話する)

医療英語は毎回同じ流れです。

  1. 自己紹介
  2. 症状確認
  3. 詳細質問
  4. 説明
  5. 確認

つまりフリートークではなく台本のある会話です。

例:

I’m going to check your blood pressure. Is that okay?

血圧を測ります。よろしいでしょうか?

この型を増やすほど会話は楽になります。

弊社の医療英会話スクールでは、簡単で覚えやすい定型フレーズをたくさん用意し、初心者でも学習を進めやすいような設計にしています。

Step4:やさしい英語で説明できるようにする

ここが医療英語の最大のポイントです。

専門用語は伝わりません。

例えば

valvular heart disease(心臓弁膜症)

これを患者さんにそのまま説明しても理解されません。

日本語でも同じですよね。

必要なのは言い換えです。

The valve in your heart is not closing well.

So blood flows backward.

心臓の弁がうまく閉じません。そのため血液が逆流します。

この能力が「医療英語を使いこなせる人」と「単語が分かる人、文章が読める人」の違いです。

医療現場では、専門用語を正しく言えることより患者さんが理解できることが重要です。

英語が分かる患者さんでも、医学用語は別物です。

例:専門用語 → 伝わる英語

専門用語 NG例(専門英語) OK例(Plain English)
hypertension You have hypertension. Your blood pressure is high.
fracture You have a fracture. Your bone is broken.
inflammation There is inflammation. The area is swollen and irritated.
benign tumor It is a benign tumor. It is not cancer.
arrhythmia You have arrhythmia. Your heart rhythm is irregular.

 

この「言い換え」は暗記ではなくスキルです。

ポイントは3つです。

  1. 短い文にする
  2. 難しい単語を避ける
  3. 状態を説明する

Teach-back(理解確認)の重要性

説明したあと、必ず確認します。

Can you tell me what you understood? 

理解できたことを教えていただけますか?

これは失礼ではなく医療安全のためのコミュニケーションです。

「説明した」ではなく伝わったか確認するまでが医療英語です。

Step5:ロールプレイで「使える英語」に変える

ここで初めてアウトプットです。

単語・文法・フレーズを覚えても会話はできません

理由は瞬発力が必要だからです。

おすすめの練習方法

  1. 声に出して読む(音読)
  2. 見ずに言う(再現)
  3. 役割を変えて会話する(ロールプレイ)

この段階に入ると、 「英語を勉強している感覚」から 「話している感覚」に変わります。

医療英語の勉強を続ける学習プラン

忙しい医療従事者向けに現実的な学習量で設計します。

最低1日15分の基本サイクル

最低でも15分は確保できると望ましいですが、1時間程度の学習時間を取っている人もたくさんいらっしゃいます。

時間 内容
5分 単語音読
5分 フレーズ練習
5分 1シーンロールプレイ

 

重要なのは毎日繰り返し学ぶことです。

何事も1日で覚えきるのは難しいですから、少しずつできることを増やしていくつもりで継続していくことが大切です。

2週間の到達目標

2週間で目指すのは流暢さではありません。

  • 英語の学習習慣をつける
  • 必要な単語を習得する
  • 簡単な説明ができる

これができれば現場で大きく困ることは減ります。

6ヶ月の目安

医療英語は短期習得ではありません。

目安:

1ヶ月 → 単語が出てくる 4ヶ月 → 会話が続くようになってくる 6ヶ月 → 正確な医療英語が話せるようになってくる

この頃に「伸びた」と実感します。

医療英語の勉強に役立つアプリと本の使い方

アプリ:覚える→音にする

アプリは「学習の中心」ではなく 補助ツールです。

  • 単語暗記
  • 発音確認
  • リスニング

用途を分けて使うと効果的です。 おすすめの種類は以下にまとめています。

医療英語を学べるアプリ!毎日気軽に取り組めるおすすめ7選

本:理解を深める教材として使う

本は理解を整理するために使います。

  • 体系的に理解できる
  • 医療知識と結びつく

初心者向け教材の選び方はこちらにまとめています。

医療英語の学習に役立つ本・単語帳10選!外国人対応や海外ボランティアにも生かせる

独学が失敗しやすい理由

アプリや本だけで学ぶ場合には、以下のことに注意する必要があります。

独学の最大のリスクは間違いに気づかないことです。

例えば

  • 丁寧でない依頼表現
  • 不自然な言い回し
  • 意味が変わる時制

一度身につくと修正が難しくなります。

また、独学の場合、モチベーションの維持が難しかったりすることもあります。

独学とスクールの違い 結論:スクールは最短で身につく学習環境

医療英語は、知識の勉強ではありません。

「実際に人へ使うコミュニケーション」です。

そのため、学習環境によって習得スピードが大きく変わります。

独学のメリット・デメリット

項目 内容
メリット 自分のペースで進められる/費用がかからない
デメリット 正しいか確認できない/実践不足/発音が直らない

 

特に問題になるのが「正しさの確認」です。

医療英語では文法の小さな違いが意味を変えます。

例:

  • Did you take the medicine?(過去)
  • Have you taken the medicine?(現在の影響)

患者の理解が変わる可能性があります。

先生がいる学習のメリット(即時フィードバック)

指導者がいる環境では、間違いをその場で修正できます。

これにより

  • 誤学習の固定化を防ぐ
  • 自然な表現になる
  • 会話スピードが上がる

つまり 遠回りを防げます

医療英語は「知識量」ではなく「使えるまでの回数」が重要です。

医療英語は「確認されながら学ぶ」ことが重要

スポーツと同じで、フォームの修正が必要です。

独学は間違ったフォームで練習する状態になりやすいです。

一方、指導付き学習は最短距離での習得が可能になります。

英語が全くできない人でも大丈夫な理由

「英語が苦手だから無理」と感じる方は多いですが、医療英語は一般英会話とは違います。

必要なのは広い語彙ではなく、限定された場面の再現性です。

つまりゼロからでも習得可能です。

日本人サポートがある環境の重要性

初心者がつまずく理由は英語ではなく「理解のズレ」です。

  • なぜその表現になるのか
  • どこが間違っているのか
  • 何を優先すべきか

これを日本語で説明されると理解速度が大きく上がります。

初心者ほどサポートの有無が継続率に影響します。

HLCAでは日本人による学習サポートのあるコーチングコースや日本人講師による医療英語基礎講座をご用意し、誰でも学習を継続しやすい環境を整えています。

よくある間違いと遠回りする学習法

単語だけ覚える

医療現場で本当に必要な「会話」まで習得することができません。

医療ドラマで勉強する

英語が既に流ちょうな方以外は、ついていくのが難しく、医療英語を自分のものにするのは難しいです。

文法を無視する

 誤解を生む表現になる可能性があり、結果的に医療事故につながる危険もあります。

医療英語の勉強法についてのよくある質問

医療英語は独学で身につきますか?

可能ですが、修正されないまま覚えるリスクがあります。

会話力を重視する場合はフィードバック環境がある方が効率的です。

医療英語は日常英会話より先にやっていい?

問題ありません。

必要な範囲が限定されているため、むしろ習得しやすいケースが多いです。

医療英語アプリ無料だけで足りますか?

単語・リスニングには有効ですが、会話力習得には不十分です。

英語が全くできない場合どこから始める?

中学文法(依頼表現・時制)の復習と頻出200語から始めるのが最短です。

初心者の方ほど、最初から専門スクールのサポートがあった方が成長スピードが速くなる傾向が強いです。

医療英単語完全版|現場で使える場面別医療英単語200選【例文つき・総まとめ】

医療英語の勉強期間はどれくらい?

目安は6ヶ月で効果を実感、1年で安定対応レベルです。

HLCAの無料カウンセリングのご案内

ここまで読んで

「やるべきことは分かったけど、一人でできるか不安」

と感じた方も多いと思います。

医療英語は独学でも学べます。

ただし、間違ったまま練習すると遠回りになります。

第三者に確認されながら学ぶことで最短で実践レベルに到達できます。

HLCAでは、初心者向けに日本語サポート付きの学習相談を行っています。

「自分に合う勉強法が知りたい」 「どこから始めればいいか整理したい」

という段階でも大丈夫です。

まずは、専門のカウンセリングと現在のレベルの確認、医療英語習得までの最短ステップを相談してみましょう。

無理な勧誘はありません。 まずは状況整理のつもりでご相談ください。

 

【監修者情報】

監修:海仲 由美(Yumi Uminaka)

HLCA代表/医療英語教育者・カリキュラム開発責任者

医師・看護師・薬剤師など医療従事者向け医療英語教育を専門とし、これまでに延べ3,000名以上の医療従事者への指導・研修を実施。

医療現場で実際に使われる英語表現・患者対応・多職種連携に特化したカリキュラム設計を強みとし、病院・クリニック向け教育プログラムや医療英語教材の開発・監修を多数手がける。

本メディアでは、現場視点と教育専門性の両面から、実践的かつ正確な医療英語情報の監修を行っている。

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この記事を書いた人
miku

看護師として企業勤務を経験後、インドへ。インドで生活をしながら英語を習得し、TOEIC860点に。現在は帰国し、HLCAスタッフとして、カウンセリングを担当するほか、WEBライターとして活動している。