症状を英語で伝える一覧|痛み・発熱・めまいなど場面別フレーズ集

miku
公開日:2026.02.10
更新日:2026.04.20
海仲由美
この記事の監修者
HLCA代表 / 校長 / 正看護師
正看護師として日本で4年半の臨床経験。2013年フィリピン・セブ島で英語留学。2015年4月に医療従事者向け医療英語スクールHLCAを設立。医療従事者の英語学習・海外キャリア・医療通訳を支援。「女性のためのフィリピン留学協会」理事、国際看護学非常勤講師。

この記事でわかること

  • 医療現場で頻出する症状の英単語50語以上(診療科別に整理)
  • 医療従事者が患者に症状を聞くときの英語フレーズ
  • 患者が症状を英語で伝えるときのフレーズ
  • 軽症から緊急まで、重症度別の英語表現
  • 問診場面のロールプレイ例文

病院における外国人患者対応では、症状を正確に聞き取り、適切に確認する英語力が医療安全に直結します。

特に症状表現は、軽い不調から命に関わるサインまで幅が広く、表現の使い分けが重要です。

また、質問の仕方などによって患者さんの回答が曖昧になるか正確になるかも決まるため、医療英語としてハードルの高い部分でもあります。

本記事では、医療現場で頻出する「症状の医療英語」を、医療英単語・問診例文・ロールプレイ形式で整理します。

看護師・医師・受付・薬剤師など、多職種で共通して使える構成になっておりますので、ぜひ最後までご覧ください。

HLCAでは、医療現場の場面ごとに使える英語を詳しく解説しています。問診で使える医療英語診察で使える医師向け医療英語救急の医療英語病院での外国人患者対応もあわせてご覧ください。

症状の英語表現に加えて、医療現場で必要な英単語を網羅的に学びたい方は医療英単語200選もご覧ください。

症状の説明・聴取に必要な医療英単語

症状の医療英単語を学ぶ医療従事者

まずは診療科・分野別に必要な医療英単語を整理していきます。

よくある軽症の症状(風邪・体調不良)の医療英単語

英語 日本語 ひと言メモ
fever 発熱 have a feverで「熱がある」。high feverで「高熱」
cough dry cough(空咳)/ productive cough(痰を伴う咳)
sore throat のどの痛み strep throatは溶連菌性咽頭炎
runny nose 鼻水 nasal dischargeがフォーマルな表現
sneezing くしゃみ アレルギー症状の確認でも使う
nasal congestion 鼻づまり stuffed noseは口語表現
fatigue 倦怠感 tirednessより医学的な表現
headache 頭痛 migraine(偏頭痛)と区別する
body ache 体の痛み・筋肉痛 インフルエンザ等で全身が痛むとき
chills 悪寒 feverとセットで聴取することが多い

消化器症状の医療英単語

英語 日本語 ひと言メモ
nausea 吐き気 feel nauseousで「吐き気がする」
vomiting 嘔吐 回数・頻度・血液混入も聴取する
diarrhea 下痢 watery diarrhea(水様便)も頻出
constipation 便秘 最終排便日を確認する
abdominal pain 腹痛 部位の特定が重要(upper/lower/left/right)
bloating 膨満感 abdominal distensionがフォーマル
heartburn 胸やけ acid reflux(逆流性食道炎)と関連
loss of appetite 食欲不振 decreased appetiteとも言う
bloody stool 血便 melena(黒色便)/ hematochezia(鮮血便)

循環器・呼吸器症状の医療英単語

風邪や消化器症状に比べるとやや緊急度が高く、注意が必要な症状の英単語です。

英語 日本語 ひと言メモ
chest pain 胸痛 緊急性が高い。性状(刺すような/圧迫感)を聴取
shortness of breath 息切れ・呼吸困難 dyspneaがフォーマル表現
palpitations 動悸 不整脈の有無も確認
dizziness めまい vertigo(回転性)とlightheadedness(立ちくらみ)を区別
wheezing 喘鳴 喘息や気管支炎で聴取される
edema 浮腫・むくみ swellingが一般的。pitting edema(圧痕性浮腫)
cyanosis チアノーゼ 唇や爪が青紫色になる状態

筋骨格系症状の医療英単語

整形外科やリハビリテーション科で頻出する症状の英単語です。

英語 日本語 ひと言メモ
back pain 腰痛・背部痛 lower back pain(腰痛)が最も多い
joint pain 関節痛 arthralgiaがフォーマル。どの関節かを特定
stiffness こわばり morning stiffness(朝のこわばり)はリウマチの特徴
muscle cramp 筋けいれん・こむら返り spasm(攣縮)とも言う
swelling 腫れ 部位と程度を聴取
fracture 骨折 compound fracture(複雑骨折)/ stress fracture(疲労骨折)
sprain 捻挫 strain(肉離れ)と区別する

皮膚症状の医療英単語

皮膚科だけでなく、外来の初期対応でも使う頻度の高い症状表現です。

英語 日本語 ひと言メモ
rash 発疹 skin rashとも言う。分布と形状を確認
itching かゆみ pruritus(掻痒症)がフォーマル
bruise あざ・打撲 contusionがフォーマル
burn やけど 1st/2nd/3rd degree burn(度数別)
wound laceration(裂傷)/ abrasion(擦り傷)/ incision(切開創)
hives じんましん urticariaがフォーマル。アレルギー反応で頻出
blister 水ぶくれ やけどや靴擦れで生じる

精神・神経系症状の医療英単語

問診時に見逃しやすい精神・神経系の症状です。患者が自ら訴えにくい症状でもあるため、積極的に聴取する必要があります。

英語 日本語 ひと言メモ
insomnia 不眠 入眠困難・中途覚醒・早朝覚醒を区別
anxiety 不安 程度を聴取する
confusion 混乱・見当識障害 高齢者のせん妄評価で重要
tremor 震え・振戦 安静時か動作時かを確認
seizure けいれん発作 convulsionとも。緊急対応が必要
memory loss 記憶障害 amnesia。急性か慢性かを区別

緊急性の高い症状の医療英単語

脳や心臓の緊急性の高い疾患の時に頻出する医療英単語です。

英語 日本語 ひと言メモ
severe pain 激しい痛み NRS(Numeric Rating Scale)0-10で評価
numbness しびれ 片側か両側か確認。脳卒中の兆候
weakness 脱力 片麻痺(hemiplegia)の確認
loss of consciousness 意識消失 syncope(失神)とも。持続時間を確認
hemorrhage 出血 bleeding(一般的)vs hemorrhage(大量出血)
slurred speech ろれつが回らない 脳卒中FASTの「S」に該当
anaphylaxis アナフィラキシー 全身性の重篤なアレルギー反応。即座に対応

医療従事者から患者さんに症状を聞く際の医療英語フレーズ

患者に症状を聞く医療従事者

次に、医療従事者が患者に症状の詳細を聞くときに必要なフレーズを見ていきましょう。

症状の有無・内容を聞くフレーズ

  • What symptoms are you experiencing?(どのような症状がありますか)
  • What brings you in today?(今日はどうされましたか)
  • Do you have a fever or chills?(熱や寒気はありますか)
  • Do you have any other symptoms?(他に症状はありますか)

症状の詳細を聞くフレーズ

  • Where exactly is the pain?(どこが痛みますか)
  • When did the symptoms start?(症状はいつからですか)
  • Is it getting better or worse?(良くなっていますか、悪化していますか)
  • On a scale of 1 to 10, how would you rate your pain?(痛みを1〜10で表すといくつですか)
  • Is the pain constant or does it come and go?(痛みは持続的ですか、断続的ですか)
  • Does anything make the symptoms better or worse?(症状が軽くなったり悪化したりすることはありますか)

既往歴・服薬歴を聞くフレーズ

  • Do you have any medical conditions?(持病はありますか)
  • Are you currently taking any medications?(現在服用中の薬はありますか)
  • Do you have any allergies?(アレルギーはありますか)

患者さんが医療従事者に症状を伝えるときに使うフレーズ

医師に症状を伝える患者

患者の立場で症状を英語で伝える場合のフレーズです。海外で受診する際にも使えます。

症状の発症を伝えるフレーズ

  • I have had a fever since yesterday.(昨日から熱があります)
  • I started feeling dizzy this morning.(今朝からめまいがします)
  • I have been coughing for about a week.(1週間ほど咳が続いています)
  • The pain started suddenly about an hour ago.(1時間ほど前に急に痛みが出ました)

症状の部位・性状を伝えるフレーズ

  • I feel nauseous after eating.(食後に吐き気があります)
  • I have chest pain when I breathe deeply.(深呼吸すると胸が痛みます)
  • I suddenly felt dizzy and weak.(急にめまいと脱力感が出ました)
  • I have a sharp pain in my lower back.(腰に鋭い痛みがあります)
  • My right ankle is swollen and I can’t walk on it.(右足首が腫れて歩けません)
  • I have a rash on my arms that is very itchy.(腕に発疹が出てとてもかゆいです)

症状の重さ別・シーン別フレーズ

入院中の患者と症状の英語表現

ここからはより具体的に、症状の重さに応じた英語表現を解説していきます。

軽い症状の場合

  • It’s not very severe, but it’s uncomfortable.(ひどくはないですが、不快です)
  • I have a mild headache.(軽い頭痛があります)
  • I feel a little tired today.(今日は少しだるいです)

様子観察が必要な症状

  • The pain comes and goes.(痛みは断続的です)
  • It’s been bothering me for a few days.(数日前から気になっています)
  • The symptoms are not getting any better.(症状が改善しません)

緊急対応が必要な症状

  • The pain is getting worse quickly.(痛みが急激に悪化しています)
  • I have trouble breathing.(息が苦しいです)
  • I can’t feel my left arm.(左腕の感覚がありません)
  • I think I’m going to pass out.(意識が遠のきそうです)

実際に症状を聴取する場面のロールプレイの例

症状を英語で聴取するロールプレイ

ケース1: 風邪症状の問診

英語

Nurse: What brings you in today?

Patient: I have a fever and a sore throat.

Nurse: When did the symptoms start?

Patient: Two days ago.

Nurse: Do you have any chest pain or shortness of breath?

Patient: No, just fatigue.

Nurse: Are you currently taking any medications?

Patient: Just over-the-counter cold medicine.

日本語訳

看護師:今日はどうされましたか。

患者:熱とのどの痛みがあります。

看護師:症状はいつからですか。

患者:2日前からです。

看護師:胸の痛みや息苦しさはありますか。

患者:いいえ、だるさだけです。

看護師:現在、何か薬を飲んでいますか。

患者:市販の風邪薬だけです。

ケース2: 消化器症状の問診

英語

Doctor: What symptoms are you experiencing?

Patient: I have had abdominal pain and nausea since last night.

Doctor: Where exactly is the pain?

Patient: In my upper right abdomen.

Doctor: On a scale of 1 to 10, how would you rate your pain?

Patient: About a 7.

Doctor: Have you vomited or had diarrhea?

Patient: I vomited once this morning.

日本語訳

医師:どのような症状がありますか。

患者:昨晩から腹痛と吐き気があります。

医師:どこが痛みますか。

患者:右上腹部です。

医師:痛みを1〜10で表すといくつですか。

患者:7くらいです。

医師:嘔吐や下痢はありましたか。

患者:今朝1回嘔吐しました。

症状を英語で聴取するときのポイント

症状を英語で聞く際のポイント

患者さんの主訴を英語で聴取する場合には以下のポイントを意識しましょう。

  • OPQRST法で聴取する:Onset(発症時期)、Provocation(誘因)、Quality(性状)、Region(部位)、Severity(重症度)、Time(時間経過)を順に聞く
  • 症状の強さ、部位、経過を必ず分けて聞く:曖昧な表現は具体的に言い換える
  • 緊急性がある症状は必ず追加質問を行う:chest pain、shortness of breath、loss of consciousnessが出たらレッドフラグ
  • Yes/No質問とオープン質問を使い分ける:患者が英語に不慣れな場合はYes/No質問が有効
  • 職種に応じて深掘りのレベルを調整する:受付と医師では聴取の深さが異なる

症状表現は、聞き漏れが医療事故につながる領域です。

詳細に答えやすい形で質問ができたかどうかが、患者さんの安全に直結します。分からないことは聞き返したり、言い換えの言葉を探したりしながら正確な症状の聴取に努めましょう。

よくある質問

Q. 症状の英語はすべて覚える必要がありますか?

すべて暗記する必要はありません。自分の診療科で頻出する症状から優先的に学び、問診フレーズとセットで覚えることが効果的です。本記事のテーブルをブックマークしておき、必要な場面で確認するのもおすすめです。

Q. 患者の英語が聞き取れないときはどうすればいいですか?

簡単な言い換えやYes/No質問で確認することが有効です。例えば「Can you point to where it hurts?」(痛い場所を指さしてもらえますか)のように、言語に頼らない確認方法も併用しましょう。

Q. 症状の医療英語を実践的に学ぶにはどうすればいいですか?

単語やフレーズを暗記するだけでなく、ロールプレイ形式で練習することが重要です。HLCAでは医療バックグラウンドを持つ講師が、実際の問診場面を想定したレッスンを行っています。無料カウンセリングで学習プランをご相談いただけます。

まとめ:医療英会話スクールのHLCAで無料カウンセリングを受けませんか?

HLCAの無料カウンセリング

症状の医療英語は、一覧を読んで覚えるだけでは、実際の医療現場で多様な患者さんの訴えに対応することは困難です。

症状の表現は、

  • 言い回しの違い
  • 文化的背景
  • 緊張や不安による表現の揺れ

が大きく、実践的なロールプレイの反復練習と第三者チェックが不可欠です。

HLCAでは、症状の聞き取りを含む医療英語を、診療科別・職種別に約200本のテキストを用いて学習できます。

医療バックグラウンドを持つ講師が、あなたの英語が現場で安全に使えるかを確認しながら指導します。

まずは無料カウンセリングで、「独学で足りている部分」「実践で不足している部分」を整理してみてください。

新規CTA

医療英語に特化した英語を学びグローバルに活躍できる医療従事者になりませんか?

当メディアを運営しているHLCAでは、医療に特化した英語を学ぶことができるオンライン英会話スクールを運営しています。
外国人患者さんの対応ができるようになる、将来海外の医療現場で活躍できるなど、グローバルに活躍できる医療従事者を目指すことができます。

HLCAについて詳しくみる >
この記事を書いた人
miku

看護師として企業勤務を経験後、インドへ。インドで生活をしながら英語を習得し、TOEIC860点に。現在は帰国し、HLCAスタッフとして、カウンセリングを担当するほか、WEBライターとして活動している。