看護師・医療事務向け!すぐ使える医療英語フレーズ&英単語一覧|受付・会計編

nico〔ニコ〕
公開日:2020.09.19
更新日:2022.03.25

外国人患者が増えている日本の病院。

中でも受付や会計は全ての患者が利用するため、英語を利用する機会も多いです。

本記事では、都内病院で多くの外国人患者と接してきた元看護師の筆者が、病院の受付・会計で使う医療英語を解説します。

「外国人患者が病院に来るたびに焦っている」

「患者の症状を英語でどう聞いたらいいか分からない」

という看護師医療事務の方などは、ぜひ参考にしてください!

病院の受付の医療英語

病院の受付では、看護師医療事務の方が以下の3点を行う必要があります。

  1. 患者の用件の確認
  2. 問診票の記入
  3. 待合室への案内

それぞれ、実際に使う英語について見ていきましょう!

患者の用件を確認する医療英語

外国人患者の用件を確認するには、以下4点について英語で話す必要があります。

  1. 症状の確認
  2. 初診・再診の確認
  3. 保険証や紹介状の有無の確認
  4. 診察料の了承

それぞれ、実際に使う英会話を見ていきましょう。

■ 症状の確認

「本日はどうされましたか?」

How can I help you?

What brought you here today?

  1. 「How can I help you?」=直訳で「私はどのようにあなたを助けることができますか?」という意味
  2. 「brought」=「bring」の過去形
  3. 「bring A B」=「AをBに持ってくる」という意味
  4. 「What brought you here today?」=直訳で「何があなたをここへ連れてきましたか?」という意味

■ 初診・再診の確認

「こちらの病院は初めてですか?」

Is it your first time to come to this hospital?

「新患ですか?」

Are you a new patient?

「以前こちらに来たことはありますか?」

Have you ever come here before?

  1. 「It is one’s first time to do.」=「~するのは初めて」という意味
  2. 疑問文になるので「Is it~?」になる
  3. 「new patient」=「新患」という意味
  4. 「主語 have ever 動詞の過去完了形.」=「今までに~したことがある」という意味
  5. 疑問文なので「Have 主語 ever 動詞の過去完了形?」になる

■ 保険証や紹介状の有無の確認

「保険証(紹介状)はお持ちですか?」

Do you have an insurance card / a reference letter?

  1. 「Do you have~?」=「~は持っていますか(ありますか)?」

■ 診察料の了承

「保険証がない場合、料金が自己負担になりますがよろしいでしょうか?」

You will pay a hundred percent of the fee without an insurance card. Is it okay?

  1. 「〇 percent of~」=「~の〇%」という意味
  2. 「pay a hundred percent of the fee」=「料金の100%を支払う=全額自己負担」という意味になる
  3. 「Is it okay?」=「それで良いですか?」という質問文

使える英単語

患者の用件の確認では以下のような英単語が役に立ちます。

とっさに出てくるよう、覚えておきましょう。

  1. reception / receptionist=受付/受付係
  2. new patient=新患
  3. insurance card=保険証
  4. reference letter=紹介状
  5. fee=料金

問診票の記入の医療英語

患者に用件を聞いたら、具体的な症状を問診表に記入してもらいましょう。

問診票に英語表記があり、患者が自分で問診票を書ける場合は、

Please fill out this form.(この用紙に記入してください)

と言えば、患者に記入してもらえます。

患者が1人で問診票を書けない場合は、看護師や医療事務などが英語で問診をする必要があります。

その際に確認しなければならないのは、主に以下の項目です。

名前、住所、電話番号、生年月日、性別、職業、症状、症状が続いている期間、既往歴/手術歴、飲んでいる薬、アレルギー、妊娠の有無

具体的にどのように聞けばよいか、実際の英会話を見ていきましょう。

■名前/電話番号/職業を聞く

「あなたの名前/電話番号/職業は何ですか?」

What is your name / phone number / occupation?

  1. 「~は何ですか?」と聞くときは「What is ~?」
  2. 「職業」に「job」を使うと「任務」などという意味になるので、「occupation」を使う

■ 住所を聞く

「あなたの住所はどこですか?」

What is your address?

  1. 「どこ」と聞くときは「Where is~?」と言いたくなるが、「Where is your address?」と聞いてしまうと、「あなたの住所はどこに書いてありますか?」という意味になる
  2. 住所を聞くときは「What is your address?」と聞く

■ 生年月日を聞く

「あなたの生年月日はいつですか?」

What is your date of birth?

  1. 西暦まで含めた生年月日を聞く際は「birthday(誕生日)」ではなく「date of birth」と言う
  2. 「いつ」と聞くときは「When」と言いたくなるが、「date」を尋ねるときは「What」を使う

■ 性別を尋ねる

「性別をお伺いしてもよろしいでしょうか?」

May I ask you your gender?

  1. 「心の性」と「生物学的な性」が異なる場合など、見た目では性が判別できないときには失礼がないように質問する
  2. 「May I ask you ~?」で「~をお尋ねしてもよろしいでしょうか?」という丁寧な表現になる

■ 症状を尋ねる

「どのような症状がありますか?」

What symptoms do you have?

  1. 「symptom」=「症状」という意味
  2. 「What 〇〇 do you have?」=直訳で「何の〇〇を持っていますか?」という意味
  3. 患者は「I have a fever.(熱があります)」「I feel nauseous.(吐き気がします)」など、「have 症状名」「feel 形容詞」で答えることが多い

■ いつから症状が続いているか聞く

「症状はどのぐらい続いていますか?」

How long have you had these symptoms?

  1. 「How long~?」で「どれぐらいの長さ(期間)~ですか?」という意味
  2. 「主語 have 動詞の過去完了形.」=「今までずっと~し続けている」という意味
  3. 疑問文なので「have 主語 動詞の過去完了形?」になる

■ 既往歴を尋ねる

「以前何かご病気や手術をされたことはありますか?」

Have you ever had any illness or surgeries before?

  1. 「病気になる」は「have an illness」
  2. 「手術をする」は「have surgery」
  3. 「主語 have ever 動詞の過去完了形.」=「今までに~したことがある」という意味
  4. 疑問文なので「Have 主語 ever 動詞の過去完了形?」になる

■ 飲んでいる薬を尋ねる

「何かお薬は飲んでいますか?」

Do you take any medicines?

  1. 「薬を飲む」=「take medicine」
  2. 習慣は動詞の現在形で表現できるので、疑問文にすると「Do you~?」

■ アレルギーを尋ねる

「何かアレルギーはお持ちですか?」

Do you have any allergies?

  1. 「アレルギーがある」=「have an allergy」

■ 妊娠しているか尋ねる

「妊娠はされていますか?」

Are you pregnant?

  1. 「妊娠している」=「be pregnant」

使える英単語

問診で使える英単語には以下のようなものがあります。

患者の情報を正しく把握するためにも、できるだけ多くの英単語を覚えていきましょう。

  1. name=名前
  2. phone number=電話番号
  3. date of birth=生年月日
  4. occupation=職業
  5. symptom=症状
  6. anamnestic history=既往歴
  7. surgical history=手術歴
  8. allergy=アレルギー
  9. pregnant=妊娠した
  10. fever=熱
  11. cough=咳
  12. stomachache=腹痛
  13. headache=頭痛
  14. sore=痛い
  15. dizzy=めまいがする
  16. nauseous=吐き気がする
  17. ill=気分が悪い
  18. vomit=吐く
  19. hurt=~が痛む、けが
  20. injure=~を傷つける

診察室へ案内する医療英語

受付と問診が終わったら、患者を診察室へ案内しましょう。

その際には

  1. 科が複数ある場合は何科へ行けばよいか
  2. 診察室は何階にあるか
  3. 診察室までどのように行けばいいか
  4. 呼ばれるまでの流れ

を説明してあげると親切です。

■ 何科で受診か伝える

「内科での受診になります」

You will see a doctor at the Internal Medicine department.

「内科へ行ってください」

Please go to the Internal Medicine department.

  1. 「see a doctor」=「診察を受ける」
  2. 「You will see a doctor at 科名.」=直訳で「あなたは〇〇科で診察を受けます」という意味
  3. 「Please go to 科名.」=「〇〇科に行ってください」という意味

■ 何階にあるか説明

「内科は2階にあります」

The Internal Medicine department is on the second floor.

  1. 「be on the 階数 floor」=「〇階にある」
  2. 階数は1階から順にfirst, second, third, fourth, fifth…と言う

■ 診察室までの行き方

「そこのエレベーターをお使いください」

You can use the elevator right there.

「エレベーターを出て右に内科があります」

You can find the Internal Medicine department on your right out of the elevator.

「こちらの廊下をまっすぐ行って左に曲がってください」

Please go down this hallway and turn left at the end.

  1. 「right there」=「すぐそこの」という意味
  2. 「find A on your right/left」=「右に/左にAを見つける」という意味
  3. 「out of~」=「~から外へ」
  4. 「まっすぐ進む」=go down/straight」と言える
  5. 「turn right/left」=「右/左に曲がる」
  6. 「at the end」=「突き当たりで」という意味

■ 呼ばれるまでの流れの説明

「内科の前でお掛けになってお待ちください」

Please have a seat and wait in front of the Internal Medicine department.

「順番になったらお呼びします」

We will call you when it is your turn.

  1. 「have a seat」=「座る」
  2. 「in front of~」=「~の前」
  3. 「turn」=「順番」
  4. 「it is your turn」=「あなたの番です」という意味

使える英単語

待合室へ案内する際は、科の名前と、そこへの行き方を正しく言えることが特に大切です。

関連する英単語を覚えて、患者をスムーズに英語で案内できるようになりましょう。

  1. Internal Medicine=内科
  2. Surgery=外科
  3. Orthopedic=整形外科
  4. Cardiology=循環器内科
  5. Respiratory Medicine=呼吸器内科
  6. Gastroenterology=消化器内科
  7. Neurology=神経内科
  8. Pediatrics=小児科
  9. Dermatology=皮膚科
  10. Ophthalmology=眼科
  11. Urology=泌尿器科
  12. Obstetrics and Gynecology(OB / GYN), Gynecology=産婦人科
  13. ENT(Ear, Nose, and Throat), Otolaryngology=耳鼻科
  14. go down/straight=まっすぐ進む
  15. turn right/left=右/左に曲がる
  16. find/see A on your right/left=右/左にAを見つける/見える
  17. turn=順番

病院の会計の医療英語

病院の会計では、看護師医療事務以下の4点を行う必要があります。

  1. 処方箋などの受け渡し
  2. 会計
  3. 次回の診察の予約
  4. 次回の指示

それぞれの英語について、詳しく見ていきましょう!

処方箋などを渡す医療英語

会計の際は、まず患者に必要なものを渡します。

渡す必要があるものは主に処方箋、紹介状、診断書です。

これらを渡す際の英会話は以下のようになります。

■ 処方箋/紹介状/診断書を渡す英会話

「こちら処方箋/紹介状/診断書になります」

Here is your prescription/ reference letter/ medical certificate.

「隣の〇〇薬局に持って行ってください」

Please bring this to 〇〇 pharmacy next door.

「薬剤師に渡せば薬を受け取れます」

You will give this to a pharmacist and get your medicine.

  1. 「Here is~.」=「こちら~になります」という意味
  2. 「bring A to B」=「AをBに持って行く」という意味
  3. 「next door」=「隣の」という意味
  4. 「give A to B」もしくは「give B A」=「AをBにあげる(渡す)」という意味

使える英単語

  1. prescription=処方箋
  2. reference letter=紹介状
  3. medical certificate / doctor’s note=診断書
  4. pharmacy=薬局
  5. pharmacist=薬剤師

会計の医療英語

患者に必要なものを渡したら、会計をします。

■ 会計の英会話

「お会計3,450円になります」

That’ll be 3,450 yen.

「合計3,450円です」

The total is 3,450 yen.

「現金のみになります」

We accept only cash.

「クレジットカードは使えません」

You can’t use a credit card.

  1. 「That’ll be ~yen.」=「~円になります」に近い表現
  2. 「合計~円です」と言いたい時ときは「The total is ~yen.」を使う
  3. 「accept」=「支払いを引き受ける」という意味
  4. 「accept only cash」=「現金のみ受け付けている」という意味になる

使える英単語

  1. total=合計
  2. cash=現金
  3. credit card=クレジットカード

次回の指示の医療英語

次回の診察時のための指示などがあれば、伝えましょう。

■ 次回の指示の英会話

「次回の診察日は朝ごはんは抜いてきてください」

Please don’t eat breakfast on the next exam day.

「次回は保険書類を持ってきてください」

Please bring the insurance document next time.

「月の最初の診察時には保険証を持ってきてください」

Please bring your insurance card when you take the first exam on the month.

  1. 指示は文頭もしくは文末に「Please」を付けることで「~してください」という丁寧文にできる
  2. 持ってきてほしいものは「bring(~を持ってくる)」でほぼ通じる
  3. 「take the first exam on the month」=「その月で最初の診察を受ける」という意味

使える英単語

  1. insurance document=保険書類
  2. insurance card=保険証

予約をとる医療英語

予約制の病院の場合、最後に次回の予約を取って行くか確認しましょう。

■ 予約を取るか確認する英会話

「次回の予約は取って行かれますか?」

Do you want to make a reservation for the next visit?

「次回の予約をお取りしましょうか?」

May I make the next reservation for you?

  1. 「make a reservation」=「予約を取る」という意味
  2. 「Do you want to ~?」=直訳で「あなたは~したいですか?」「予約を取って行きたいですか?」と聞くことができる
  3. 「May I make the next reservation for you?」=直訳で「あなたのために私が予約をお取りしましょうか?」という意味で、より丁寧な言い方

■ 日程を聞く英会話

「いつがご都合よろしいでしょうか?」

When is available for you?

「いつをご希望されますか?」

When do you prefer?

  1. 「available」=「都合が良い」という意味
  2. 「prefer A」=「Aを好む(希望する)」という意味で、希望を聞く際に使える

■ 日程を調整する英会話

「すみません、その日は予約がいっぱいなんです」

I’m sorry, it’s fully booked that day.

「18日はいかがですか?」

How about the 18th?

「予定を確認させてください」

Let me check the schedule.

「はい、大丈夫です」

It’s ok. / That works.

  1. 「fully」=「完全に」、「booked」=「予約された」という意味
  2. 「fully booked」=「予約がいっぱい」という意味になる
  3. 「~はいかがですか?」と提案するときは「How about~?」が使える
  4. 日にちは1日から順にthe first, second, third, fourth, fifth…と言う
  5. 「let 人 do~.」=「人がdoするのを許可する」という意味
  6. 「Let me do~.」=「私に~させてください」という意味になる
  7. 「work」には「機能する」という意味もあり、「That works.」で「それは機能します=大丈夫です」という意味になる

使える英単語

  1. reservation=予約
  2. availanle=都合がいい
  3. prefer=~を好む
  4. fully booked=予約が埋まっている
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この記事を書いた人
nico〔ニコ〕

大学卒業後、病院で3年間看護師として勤務し現在はベトナムに移住。医療従事者としての経験、海外居住の経験から日本人医療従事者も英語を学ぶべきと痛感。そのような経験からHLCA BLOGにて医療英語の必要性や海外の医療現場の情報を発信しています。