看護師が医療英語をマスターするには?勉強方法を徹底解説!

nico〔ニコ〕
公開日:2020.07.27
更新日:2022.03.25

近年外国人の受け入れが進んでいる日本。

外国人の患者も増えており、看護師にも英会話スキルが必要になってきました。

いざというときに李語で対応するには、日ごろからの地道な勉強が欠かせません。

では看護師が英会話を習得するには、どんな勉強方法が有効なのでしょうか?

本記事では、都内の看護師として多くの外国人患者と接し、TOEIC570点→925点にスコアアップした経験を持つ筆者が、看護師に必要な英会話を習得する方法を解説していきます!

看護師に必要な英会話力とは?

そもそも、日本の看護師にはどれぐらいの英会話力が必要なのでしょうか?

看護師が英会話をしなければいけない場面は、外国人の患者さんが来たときです。

つまり、患者さんの症状を聞き、処置や診断の説明や、指示を適切に言えることがゴールとなります。

海外ドラマや映画で見るような日常会話は二の次でいいのです。

まずは必要な英会話をしっかりマスターして、患者さんに安心・安全な看護を届けられることを目指しましょう!

看護師が医療英語をマスターするには?

では看護師が医療英語をマスターするためには、どんな勉強をしていけばいいでしょうか?

1. 単語力をつける

英会話の基礎を固めるためには、なんといっても単語力が必要です。

特に医療英語は一般の英会話では耳慣れない、複雑な英単語が出てきます。

単語力がどれくらいあるかによって、患者さんとのコミュニケーションがスムーズにいくか左右されるといってもいいでしょう。

まずは、看護師が覚えておくべき基本的な単語を紹介します!

各科の英単語

「〇〇科に行ってください」など、科の名前を口にすることは多いのに、それを英語で何と言うかは案外分からないもの。

各科の英語名をここで覚えてしまいましょう!

「内科」:Internal Medicine

「外科」:Surgery

「整形外科」:Orthopedic

「循環器内科」:Cardiology

「呼吸器内科」:Respiratory Medicine

「消化器内科」:Gastroenterology

「神経内科」:Neurology

「小児科」:Pediatrics

「皮膚科」:Dermatology

「眼科」:Ophthalmology

「泌尿器科」:Urology

「産婦人科」:Obstetrics and Gynecology(OB / GYN), Gynecology

「耳鼻科」:ENT(Ear, Nose, and Throat), Otolaryngology

症状の英単語

患者さんを問診していても、患者さんが言っている英語が分からなければ大変です。

症状を言い表す単語を覚えて、患者さんの状態を正確に把握できるようにしましょう。

■「熱があります」

fever(熱):I have a fever.

 

■「咳が出ます」

cough(咳):I have a cough.

 

■「〇〇痛がします」

stomachache(腹痛):I have a stomachache.

headache(頭痛):I have a headache.

 

■「~が痛いです」

hurt(~が痛む):My low back hurts.

sore(痛い):I have a sore low back.

 

■「ズキズキします」

throbbing(ズキズキする):It’s throbbing.

 

■「刺すような痛みがあります」

pricking(チクリとするような):I have a pricking pain.

stringing(ヒリヒリする、突き刺すような):I have a stringing pain.

stabbing(突き刺すような):I have a stabbing pain.

処置/検査の英単語

看護師には患者さんの検査や処置を担当する機会がたくさんあります。

異国の病院で不安を感じている外国人の患者さんが安心できるよう、処置や検査を正確に説明できるようになりましょう!

血圧(blood pressure):I will check your blood pressure.

採血(blood test):You will take a blood test.

注射(shot/injection):You will get a shot/injection.

点滴(I.V./intravenous drip):You will have an IV.

身長・体重(height and weight):I will measure your height and weight.

レントゲン(X-ray):You will take a X-ray.

エコー検査(ultrasound scan):You will have a ultrasound scan.

以上の単語を覚えたら、次に医療現場で自分が話している単語を英語にしてみましょう。

「この病気は英語で何というんだろう?」「医師のカルテに書いてあるこの英語はどういう意味だろう?」

そう思ったらその都度調べてみることをお勧めします。

また、もっと網羅的に医療に関する単語を身に着けたいという方は医療英語専用の単語帳を買って勉強するのがおすすめです。

こちらの記事でおすすめの本を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください!

【2021年最新】医療英語の学習に役立つ本・参考書10選!外国人対応や海外ボランティアにも生かせる!

2. 発音を鍛える

ただ英語で言いたいことを伝えるだけなら、必ずしも発音にこだわる必要はありません。

ですが、より「英語らしく」英会話するには、発音のブラッシュアップは必要です。

発音を良くすればリスニング力も上がってきます。

なぜなら、人は「自分が発音できる音しか聞き取れない」という性質を持っているからです。

患者さんの話を正確に聞き取れるようになるためにも発音を磨いていきましょう!

発音の鍛え方①シャドーイング

シャドーイングとは、流れてくる英語を追いかけるように英語を真似して口に出す練習方法です。

(引用:mochantv英会話より)

日本語と英語はそもそも口の動かし方や舌の動かし方が全く異なるので、いきなり正しい発音をしようとしても英語の筋肉がついていないと発音できません。

シャドーイングでは、こういった英語に使う筋肉を鍛えることができます

おすすめは、片耳をふさいで骨伝導で自分の声を聴きながらやる方法です。

自分の英語を聞きながら練習できるので、より効率的にネイティブの発音に近付けます。

隙間時間に毎日何回もやっていくと、発音の向上が感じられますよ!

発音の鍛え方②洋楽

発音を鍛えるには洋楽もおすすめです。

英語には日本語にない音階やリズムがあるのですが、普通にシャドーイングしているだけではなかなか気づけません。

ですが、音階とリズムがある洋楽を練習すれば、英語の音階やリズムに意識を向けやすくなるのです。

特に英語に特徴的なリエゾンの練習に向いています。

リエゾンとは、単語と単語の音がつながったり、ある発音が消えたりするなど、英語独特の発音方法です。

日本人が苦戦するリエゾンですが、洋楽にはメロディーとリズムがあるので、リエゾンが練習しやすくなっています。

ぜひ洋楽を使いこなして発音をマスターしてみてくださいね!

3. 医療英語の試験を受ける

医療の現場で使いたいと思っていても勤務の合間を縫って勉強するのはなかなか労力がいりますよね。

そんな時モチベーションを保つためにもおすすめなのが、医療英語の試験を受ける事です。

「試験に合格する!」という目標を持つことでモチベーションを保ちながら勉強していくことができます。

近年では医療現場で英語が話せる人材の需要の増加に伴い、医療英語に関する試験が増えてきています。

また、医療英語の試験は実際の医療現場で使うことを想定された試験なので、問題を解いていくだけで実践的な医療英語が身につくのが嬉しいポイントです。

例えば、日本医学英語検定試験(医英検)の基礎級である4級であればこのような問題が出題されます。

  1. 語彙問題・・・日本語を英語に、英語を日本語に訳す問題
  2. 写真・図問題・・・検査の場面、レントゲン写真、患者のバイタルサインデータなどを見て何を示すか答える問題
  3. 会話問題・・・医師と患者、または看護師と患者の会話問題
  4. 読解問題・・・研究や論文などを読解する問題

内容を見てわかる通り、基礎級の問題を解いていくだけで実際に看護師として働くうえで必要な医療英語が身についていくようになっています。

さらにレベルが上がり応用級、プロフェッショナル級、エキスパート級なるとリスニング試験や口述問題も追加され、内容はさらに実践的になってきます。

問題集自体が医療英語の例文・単語の宝庫といってもいいくらいなので、自分に合った試験を見つけて受験してみることをお勧めします。

その他にも医療英語に関する試験はいくつかありますので詳しい内容についてはこちらの記事もチェックしてみてください!

【2021年度版】医療英語・通訳の資格を徹底研究!世界で活躍したい医療従事者必見!

4. 瞬発力をつける

いくら単語力や発音を鍛えても、使いたい時にパッと出て来ないと意味がありません

英語の瞬発力を鍛えるには、英会話スクールで練習を積むことがおすすめです!

なぜなら日本人が英語を話せない大きな理由の一つが「英語を話すことへの抵抗感がある」からです。

「間違えたらどうしよう」「つたない英語を話して笑われないかな」といった抵抗感を外すことが上達のカギとなります。

日頃から英語へのマインドブロックを外し、すぐに言いたいことが言えるよう鍛えておきましょう!

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英会話をマスターして、競争力のある看護師になろう!

外国人が増えている日本では、英語が話せる看護師はこれからどんどん重宝されていきます

自分に合った勉強方法を見つけて医療英語をマスターし、さらに頼られる看護師になっていきましょう!

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この記事を書いた人
nico〔ニコ〕

大学卒業後、病院で3年間看護師として勤務し現在はベトナムに移住。医療従事者としての経験、海外居住の経験から日本人医療従事者も英語を学ぶべきと痛感。そのような経験からHLCA BLOGにて医療英語の必要性や海外の医療現場の情報を発信しています。