管理栄養士の医療英語|栄養指導・食事療法の説明で使う英語

HLCA編集部
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管理栄養士の医療英語|栄養指導・食事療法の説明で使う英語
海仲由美
この記事の監修者
HLCA代表 / 校長 / 正看護師
正看護師として日本で4年半の臨床経験。2013年フィリピン・セブ島で英語留学。2015年4月に医療従事者向け医療英語スクールHLCAを設立。医療従事者の英語学習・海外キャリア・医療通訳を支援。「女性のためのフィリピン留学協会」理事、国際看護学非常勤講師。

「外国人の患者さんに栄養指導をすることになったけれど、専門的な内容を英語でどう説明すればいいのか分からない」——管理栄養士として働くなかで、そう感じたことはありませんか。

管理栄養士の仕事は、栄養指導や食事療法の説明、食物アレルギーの確認、多職種連携でのカンファレンスなど、専門性の高いコミュニケーションの連続です。日常英会話ができても、これらを英語で正確に伝えるには別の準備が必要になります。

この記事では、管理栄養士が実際に英語を使う場面を整理し、栄養指導・食事療法の説明・アレルギー確認・NST連携という管理栄養士に固有の業務を中心に、場面別の英語表現をまとめました。

管理栄養士が英語を使う4つの場面|指導・説明・確認・連携

管理栄養士が英語を使う場面は、大きく4つに分けられます。

  • 外国人患者さんへの栄養指導を行い、アセスメント内容や目標を説明する場面
  • 食事療法(塩分制限・糖質制限等)の内容を英語で説明する場面
  • 食物アレルギーの有無を確認し、代替案を提示する場面
  • NST(栄養サポートチーム)のカンファレンスで多職種と英語で連携する場面

それぞれの場面で求められる英語表現は異なります。以下で具体的に見ていきます。

管理栄養士を英語で何と言うか|Registered Dietitian と Nutritionist の違い

管理栄養士は英語で「Registered Dietitian」(略称:RD)と表記されることが一般的です。似た言葉に「Nutritionist」がありますが、国によって資格要件やニュアンスが異なります。

管理栄養士に関連する英語表記
日本語 英語表記
管理栄養士 Registered Dietitian(RD)
栄養士 Nutritionist(資格要件は国により異なる)
栄養指導 Nutrition counseling / Dietary guidance
食事療法 Diet therapy / Medical nutrition therapy
栄養サポートチーム Nutrition Support Team(NST)

Registered Dietitianは公的な資格制度に基づく呼称であるのに対し、Nutritionistは国や地域によって資格を要さない場合もあります。海外で自己紹介する際は、Registered Dietitianの方が専門性を正確に伝えられます。

栄養指導で使う英語|アセスメントと目標設定の伝え方

栄養指導の場面では、まず現在の食生活を確認し、目標を一緒に設定していく流れになります。

  • “Can you tell me what you usually eat in a day?”(普段1日に何を食べているか教えていただけますか)
  • “Let’s set a small, realistic goal together.”(一緒に小さくて現実的な目標を立てましょう)
  • “We’ll check your progress at the next visit.”(次回の来院時に、進み具合を確認しますね)

アセスメントの結果や具体的な指導内容は、患者さんの状態によって個別に判断されるものであり、この記事で扱うのはあくまで「英語でどう説明するか」という部分です。

食事療法の説明で使う英語|疾患別の制限内容をどう伝えるか

食事療法の説明では、なぜその制限が必要なのかを、患者さんが納得できる形で伝えることが大切です。

  • “Your doctor has recommended a low-sodium diet.”(医師から塩分を控えた食事を勧められています)
  • “Try to reduce salty foods like pickles and processed food.”(漬物や加工食品など塩分の多いものを控えてみましょう)
  • “This isn’t about eliminating foods completely, but adjusting the amount.”(完全に食べないということではなく、量を調整するということです)

具体的な制限の数値基準や治療方針そのものの医学的な妥当性については、担当の管理栄養士・医師が個別に判断するものです。この記事では、制限の内容を英語でどう伝えるかという点に絞って紹介しています。

食物アレルギー確認で使う英語|聞き取りと代替案の提示

食物アレルギーの確認は、誤って提供してしまうと重大な事故につながる可能性があるため、正確な聞き取りが欠かせません。

  • “Do you have any food allergies?”(食物アレルギーはありますか)
  • “Have you ever had a reaction after eating a specific food?”(特定の食品を食べて体調に変化があったことはありますか)
  • “I’ll check whether we can provide a suitable alternative.”(その食材を使わないお食事をご用意できるか確認します)

聞き取った内容は必ず記録し、他のスタッフとも共有することが前提です。曖昧な返答があった場合は、具体的な症状(じんましん・腫れ・呼吸困難等)を確認し、必要に応じて医師に相談する流れを案内します。

NST(栄養サポートチーム)での英語|カンファレンスと多職種連携

NSTのカンファレンスでは、医師・看護師・薬剤師など多職種と英語で情報共有する場面が生じることがあります。

NSTカンファレンスで使う英語表現
英語表現 意味
Nutritional status 栄養状態
Enteral nutrition / Parenteral nutrition 経腸栄養/経静脈栄養
Albumin level アルブミン値
Refeeding syndrome リフィーディング症候群
Nutrition care plan 栄養管理計画

カンファレンスでは専門用語を正確に使う一方で、聞き手の職種によって説明の粒度を調整することも求められます。略語は初出時に正式名称を添えると、多職種間での誤解を防げます。

海外で働く管理栄養士に求められる英語力と資格

海外で管理栄養士(Registered Dietitian)として働く場合、多くの国で国家資格や登録制度に加えて語学要件が定められています。たとえば米国では、Commission on Dietetic Registration(CDR)が認定するRDN(Registered Dietitian Nutritionist)の取得が就労の前提となるケースが多く、資格試験とは別に英語力の証明が求められることがあります。

国や勤務先によって求められる資格・語学要件は随時見直されるため、実際に海外就労を検討する場合は、各国の栄養士関連団体や勤務先候補の公式情報で最新の要件を確認することをおすすめします。

管理栄養士の医療英語をどう学ぶか|場面別の優先順位

医療英語全般の基礎から学びたい場合は、医療英語とは何かを整理した記事もあわせてご覧ください。同じくコメディカル職種の医療英語としては、理学療法士・作業療法士の海外留学ガイドや、助産師の医療英語を解説した記事も参考になります。

ここまで見てきたように、管理栄養士が使う英語は「栄養指導」「食事療法の説明」「アレルギー確認」「多職種連携」と幅広く、すべてを一度に習得しようとすると挫折しやすくなります。優先順位をつけて学ぶことが、継続のコツです。

  1. まずは自分が頻繁に対応する疾患(糖尿病・腎疾患等)の食事療法説明フレーズから覚える
  2. 次に、栄養指導のアセスメント・目標設定のやりとりを実際の場面を想定して練習する
  3. 余裕が出てきたら、NSTカンファレンスで使う専門用語を整理する

HLCAでは、マンツーマンレッスンの中で栄養指導のロールプレイに対応できる学習環境を用意しています。教材を読むだけでなく、実際に声に出して練習したい場合は、こうした環境を活用するのも一つの方法です。

管理栄養士の英語についてよくある質問

Q. 管理栄養士に医療英語の資格は必須ですか?
A. 国内で働く場合、医療英語そのものの資格は必須ではありません。ただし外国人患者さんへの対応機会が増えている施設では、実務レベルの英語対応力が求められる場面が増えています。

Q. 英語が苦手でも食事療法の説明はできますか?
A. 完璧な英語でなくても、シンプルな単語と図・食品モデルを組み合わせることで最低限の説明は可能です。ただし、誤解を防ぐためには、この記事で紹介したような定型フレーズをあらかじめ準備しておくことが有効です。

Q. 海外で管理栄養士として働くには何から始めればいいですか?
A. まずは希望する国の資格制度と語学要件を公式情報で確認することから始めます。そのうえで、必要な語学スコアの取得と、臨床現場で使う英語表現の学習を並行して進めるのが一般的な進め方です。

まとめ

管理栄養士が使う医療英語は、栄養指導・食事療法の説明・アレルギー確認・NST連携という職種固有の業務を中心に、幅広い場面にまたがります。すべてを一度に覚えようとせず、自分がよく対応する場面から優先順位をつけて学ぶことが、無理なく続けるコツです。

管理栄養士としてのキャリアを考えるうえで、英語力は臨床現場での対応の幅を広げる一つの武器になります。HLCAでは、栄養指導のロールプレイを取り入れたマンツーマンレッスンで、実務に直結する医療英語を学ぶことができます。まずは無料カウンセリングで、自分に合った学習の進め方を相談してみませんか。

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この記事を書いた人
HLCA編集部

医療英語スクールHLCAの編集チーム。 医師・看護師・薬剤師・受付スタッフなど、医療従事者向けの医療英語学習を支援するメディアとして、現場で使える医療英単語・フレーズ・ロールプレイを発信しています。 記事制作では、医療現場でのコミュニケーション、患者対応、多職種連携の観点を重視し、医療英語を初めて学ぶ方にも分かりやすい内容を心がけています。