小児科の医療英語|子どもの診察・保護者対応で使える英単語・フレーズ・ロールプレイ完全ガイド

今実紅
公開日:2026.06.10
更新日:2026.05.29
海仲由美
この記事の監修者
HLCA代表 / 校長 / 正看護師
正看護師として日本で4年半の臨床経験。2013年フィリピン・セブ島で英語留学。2015年4月に医療従事者向け医療英語スクールHLCAを設立。医療従事者の英語学習・海外キャリア・医療通訳を支援。「女性のためのフィリピン留学協会」理事、国際看護学非常勤講師。

この記事でわかること

  • 小児科で頻出する医療英単語と基本フレーズ
  • 子どもへの声かけ・保護者への説明で使う英語表現
  • 予防接種・小児救急・発達相談など場面別の実践フレーズ
  • 小児科特有の医療英語をロールプレイで練習する方法

小児科の医療英語が必要とされる場面

小児科の診察イメージ

日本国内でも外国人患者が増加する中、小児科での英語対応の需要が高まっています。特に以下のような場面で医療英語が求められます。

  • 外国人の子どもや保護者が来院した際の問診・診察
  • 予防接種スケジュールの説明
  • 入院時の保護者への説明
  • 海外の小児科クリニックや病院で働く場合
  • 国際医療ボランティアでの小児対応

小児科の医療英語は、成人向けの一般的な医療英語フレーズとは異なる独自の表現が多くあります。子ども本人への声かけと保護者への説明を同時に行う必要があるため、両方の英語表現を身につけておくことが重要です。

小児科の基本医療英単語

医療英語を勉強する医療従事者

診療に関する基本用語

  • Pediatrics(ピディアトリクス)― 小児科
  • Pediatrician(ピディアトリシャン)― 小児科医
  • Neonate / Newborn ― 新生児
  • Infant ― 乳児(0~1歳)
  • Toddler ― 幼児(1~3歳)
  • Preschooler ― 就学前児童(3~5歳)
  • School-age child ― 学童(6~12歳)
  • Adolescent ― 思春期の子ども(13~18歳)
  • Guardian / Parent ― 保護者 / 親
  • Well-child visit ― 乳幼児健診
  • Growth chart ― 成長曲線
  • Developmental milestone ― 発達のマイルストーン

小児科でよく見る症状・疾患

  • Fever ― 発熱
  • Rash ― 発疹
  • Croup ― クループ(犬吠様咳嗽)
  • RSV (Respiratory Syncytial Virus) ― RSウイルス
  • Hand, Foot, and Mouth Disease ― 手足口病
  • Otitis media ― 中耳炎
  • Febrile seizure ― 熱性けいれん
  • Asthma ― 喘息
  • Eczema / Atopic dermatitis ― アトピー性皮膚炎
  • Chickenpox (Varicella) ― 水痘(水ぼうそう)
  • Measles ― 麻疹(はしか)
  • Mumps ― おたふく風邪
  • Whooping cough (Pertussis) ― 百日咳
  • Kawasaki disease ― 川崎病
  • Failure to thrive ― 発育不良

子どもへの声かけフレーズ

子どもへの声かけ

小児科では、子どもの不安を和らげるための声かけが重要です。年齢に応じた簡単な英語表現を覚えておきましょう。

診察の導入

  • “Hi! What’s your name?” ― こんにちは!お名前は?
  • “How old are you?” ― 何歳かな?
  • “Can you show me where it hurts?” ― どこが痛いか教えてくれる?
  • “I’m going to listen to your heart. It won’t hurt at all.” ― 心臓の音を聞くね。全然痛くないよ。
  • “You’re being so brave!” ― とっても勇敢だね!
  • “Can you open your mouth wide like a lion? Ahhh!” ― ライオンみたいに大きくお口を開けてくれる?あーん!

検査・処置時の声かけ

  • “You might feel a little pinch.” ― チクッとするかもしれないよ。
  • “Hold Mommy’s/Daddy’s hand.” ― ママ/パパの手を握っていてね。
  • “It will be over very quickly.” ― すぐ終わるからね。
  • “You did such a great job!” ― すごく上手にできたね!
  • “Take a deep breath in… and out.” ― 大きく息を吸って…吐いて。

保護者への説明で使うフレーズ

医療英語の説明

保護者への説明は、子どもへの声かけとは異なり、正確で詳細な医療情報を伝える必要があります。

問診時のフレーズ

  • “When did the symptoms start?” ― いつから症状が出ましたか?
  • “Has your child had any fever?” ― お子さんに熱はありましたか?
  • “Is your child up to date on vaccinations?” ― 予防接種は予定通り受けていますか?
  • “Does your child have any allergies?” ― お子さんにアレルギーはありますか?
  • “Has your child been eating and drinking normally?” ― 食事や水分は普通に摂れていますか?
  • “How many wet diapers has your baby had today?” ― 今日おむつは何回濡れましたか?

診断・治療の説明

  • “Your child has an ear infection. I’ll prescribe antibiotics.” ― お子さんは中耳炎です。抗生物質を処方します。
  • “The rash is likely caused by a viral infection and should clear up in a few days.” ― この発疹はウイルス感染が原因と思われ、数日で治まるでしょう。
  • “Please give the medication twice a day, after meals.” ― お薬は1日2回、食後に飲ませてください。
  • “If the fever doesn’t go down within 3 days, please come back.” ― 3日以内に熱が下がらなければ、また来てください。

予防接種に関する医療英語

予防接種のイメージ

予防接種(Vaccination / Immunization)は小児科の重要な業務です。日本と海外ではスケジュールが異なるため、外国人保護者への説明が必要になることがあります。

主な予防接種の英語名

  • MMR vaccine ― 麻疹・おたふく風邪・風疹ワクチン
  • DTaP vaccine ― ジフテリア・破傷風・百日咳ワクチン
  • IPV (Inactivated Poliovirus Vaccine) ― 不活化ポリオワクチン
  • Hib vaccine ― ヒブワクチン
  • Hepatitis B vaccine ― B型肝炎ワクチン
  • Varicella vaccine ― 水痘ワクチン
  • Pneumococcal vaccine (PCV13) ― 肺炎球菌ワクチン
  • Japanese Encephalitis vaccine ― 日本脳炎ワクチン
  • Flu shot / Influenza vaccine ― インフルエンザワクチン

予防接種の説明フレーズ

  • “Your child is due for the MMR vaccine today.” ― 今日はMRR(麻疹・おたふく・風疹)ワクチンの接種日です。
  • “The injection will be given in the upper arm/thigh.” ― 注射は上腕/太ももに打ちます。
  • “Your child may have a mild fever or soreness at the injection site.” ― 軽い発熱や接種部位の痛みが出ることがあります。
  • “Please wait in the waiting area for 30 minutes after the vaccination.” ― 接種後30分間、待合室でお待ちください。

小児科ロールプレイ:中耳炎の診察

小児科の診察ロールプレイ

実際の診察場面を想定したロールプレイで練習しましょう。

場面:3歳の子どもが耳を痛がって来院

Doctor: “Hi, Yuki! I’m Dr. Tanaka. Can you show me which ear hurts?”
(こんにちは、ゆきちゃん!田中先生だよ。どっちの耳が痛いか教えてくれる?)

Child: (points to right ear)

Doctor (to parent): “How long has she been complaining about the ear pain?”
(耳の痛みはいつから訴えていますか?)

Parent: “She started pulling at her ear yesterday, and she had a fever last night.”
(昨日から耳を引っ張り始めて、昨夜熱が出ました。)

Doctor: “I see. I’m going to look inside her ear with this small light. Yuki, can you hold still for me? It won’t hurt.”
(わかりました。この小さなライトで耳の中を見ますね。ゆきちゃん、じっとしていてくれる?痛くないよ。)

Doctor (after examination): “She has acute otitis media – a middle ear infection. I’ll prescribe antibiotics. Please give them twice a day for 5 days, even if she seems better.”
(急性中耳炎ですね。抗生物質を処方します。症状が良くなっても5日間、1日2回飲ませてください。)

小児科の医療英語を効率的に学ぶ方法

医療英語の学習

小児科の医療英語は、一般的な医療英語に加えて「子ども向けの声かけ」「保護者対応」という独自の要素があります。効率的に学ぶためのポイントをご紹介します。

1. 場面別にフレーズを覚える

本記事で紹介したように、「問診」「診察」「予防接種」「処方説明」など場面ごとにまとめて学習すると、実際の現場で素早く引き出せます。

2. ロールプレイで実践練習

医療英語は知識だけでなく、実際に口に出して練習することが重要です。医療英語の勉強法の記事でも紹介している通り、ロールプレイは最も効果的な学習方法の一つです。

3. 医療英語に特化したスクールを活用する

HLCAでは、小児科を含む各診療科に特化した医療英語レッスンを提供しています。講師は全員医療のバックグラウンドを持ち、実践的なロールプレイを通じて「使える」医療英語を身につけることができます。

「小児科の英語対応に不安がある」「海外で小児医療に携わりたい」という方は、無料カウンセリングでご相談ください。

よくある質問

Q. 小児科は英語で何と言いますか?

小児科は英語で「Pediatrics」(ピディアトリクス)、小児科医は「Pediatrician」(ピディアトリシャン)と言います。イギリス英語では「Paediatrics」と綴ります。

Q. 子どもに「痛いところを教えて」は英語で何と言いますか?

“Can you show me where it hurts?”と言います。小さい子どもの場合は身体の絵を見せて指さしてもらう方法も有効です。

Q. 小児科の医療英語と一般の医療英語はどう違いますか?

小児科では、子どもの年齢に合わせた簡単な言葉遣い、保護者への二重の説明、予防接種や発達検査など小児特有の用語が加わります。また、子どもの不安を和らげるための声かけスキルも重要です。

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この記事を書いた人
今実紅

看護師免許を保有。企業勤務・産業保健領域での経験を経て、医療英語スクールHLCAに参画。 現在は、受講を検討する医師・看護師・薬剤師など医療従事者へのカウンセリングを担当しながら、医療英語メディアの記事制作・SEOコンテンツ改善に携わる。 海外在住経験を通じて実践的な英語力を身につけ、TOEIC860点を取得。 メンタルヘルス、ウィメンズヘルスなど、医療専門性と生活者視点の両方が求められるテーマでの執筆経験を持つ。 看護師としての医療知識、医療英語学習者へのカウンセリング経験、SEO記事制作の知見を活かし、現場で安全に使える医療英語表現をわかりやすく発信している。