海外で働くことに興味のある看護師にとって「海外と日本では、看護にどのような違いがあるのか」いうのは知りたい項目の1つです。
海外で看護師経験のある方の話やブログ記事によると、日本だけで仕事をしていては分からない海外ならではの特徴があるようです。
そこでこの記事では、海外と日本で看護師をする上での一般的な違いについてまとめました。
海外で働いてみたい看護師の方はぜひ読んでみてください。
【HLCAで医療英語を学びませんか?】 医療専門の英語学校・看護留学のHLCAは、医療英語を学ぶことができたり、 海外ボランティアを通じ海外医療について学ぶことができる語学学校です。
「医療英語を最短で習得したい」 「海外医療現場の経験を積みたい」 という方は以下からお問い合わせください!
医療留学のプロによる無料のカウンセリングも受け付けております。
この記事のもくじ
海外と日本、看護の違い
1.看護師の仕事はかなり細分化されている
海外では、看護師免許にいくつかの種類があります。
アメリカの場合、看護師は以下のようにレベルが分かれています。
- 認定看護助手(CNA)
- 公認看護師(LPN)
- 看護師(RN)
- 看護学士(AS)
- 専門看護学専門家(ARNP)
認定看護助手(CNA)は、バイタルサイン測定や日常生活介助、公認看護師(LPN)は注射管理や包帯交換、看護記録などを書く仕事ができます。
その上のレベルである看護師(RN)看護学士(AS)になると、看護診断をする資格があり、専門看護学専門家(ARNP)となれば助産師やナースプラクティショナー、ナース麻酔医も含まれます。
ちなみに、1番多い職種は看護師(RN)、看護学士(AS)のようです。
参考:https://en.wikipedia.org/wiki/Nursing_in_the_United_States
2.海外の看護師は、専門分野においては医師と同等に扱われることがある
日本では、2015年の医療介護総合確保法の制定により、医師の診断を待たずに一定の診療補助をできる看護師の特定医療研修が始まりました。
このような特別な行為をできる看護師は、アメリカなどいくつかの国ではすでに取り組みがされています。
ナースプラクティショナーは、医師と看護師の中間の役割を担い、外来診療などで診断や投薬、処方などをすることができます(国や州によって、どの程度独立して働けるかは異なる)。
このような役割をする看護師は、もちろん医師と同等の知識が必要となります。
3.給料や休暇などの待遇がよい
海外の看護師は、日本よりも給料がよいと言われます。
オーストラリアのニューサウスウェルズ州の場合、アシスタントナースの年収は46,381ドル、正看護師は83,309ドル、121,102ドルとされています(最大値)。
参考:https://healthtimes.com.au/hub/nursing-careers/6/guidance/nc1/what-do-nurses-earn/605/
オーストラリアなどでは日本と比較して物価自体も異なりますが、日本の看護師と比較すると収入は多いです。
また、休暇が4〜5週間と連続して取得できることも海外で働くメリットです。勤務時間に関しても、決まった時間を自分でカスタマイズできることもあります。
その他、海外と日本の看護の違い、具体例
主な違いは上の3つですが、そのほか海外で働いた経験のある看護師のブログを読むと、このような風潮があるようです(個人の勤務先にもよります)。
Aさん:オーストラリアの看護師は定時に帰れる。残業は、次の勤務の人に任せればよい。自分のプライベートの時間をスタッフ全員が大切にしている。
Bさん:自分の仕事だけをすればよいという風潮がある。例えば受け持ち患者以外のナースコールは出ない、受け持ち以外の処置はしないなど。
Cさん:日本の病院だと「患者さんには丁寧に接するのが義務」というような風潮が一般的。一方海外では、患者さんのことを大切にしつつ、スタッフの仕事環境や健康にも重きが置かれる傾向にある。例えば体位変換の際には、患者さんの安楽に気を配りつつ「スタッフの体」に負担がないような器具を積極的に導入している。
海外と日本は「看護」においてさまざまな違いがある
このように、海外と日本は看護師が働く上で違いがあります。特に、看護の仕事の細分化やナースプラクティショナーの話は、海外で働く意識がそれほど高くない方にとっても興味深い話題なのではないでしょうか。
海外の環境に憧れ、ワーキングホリデーなどを経て海外で看護師になる方も少なくありません。アメリカやオーストラリアで働いた経験のある看護師の体験談を読むと、働くまでの道のりは長く、日本の看護師より責任も問われる一方で、医師と対等に仕事をしながらやりがいを見出している方も多くいらっしゃいます。
日本での看護業務だけでは物足りない方、看護師の資格を生かして海外進出されたい方は、ぜひ日本以外で働くことを視野に入れてみてはいかがでしょうか。
海外で看護師として働きたい方は、まずはHLCAで医療英語を学習してみては?
海外で看護師をするために必須なのが「英語」です。
ボランティアならともかく現地の病院で1人のスタッフとして働くとなると、間違いなく英語でコミュニケーションを取る必要があります。
英語を学ぶために有効な手段はいくつかあります。
・日本で参考書を買い、独自の勉強をする
・日本で働きながら、仕事の合間に英会話教室やオンライン英会話で学ぶ
・海外へ留学する
どの方法もやり方次第ですが、短期間で1番成果が出やすいのが「海外留学」 です。
それも、いきなりイギリスやカナダなどの先進国に行くのではなく「フィリピン留学」で基礎的な力を身につけて渡航するのがよいでしょう。
HLCAは、フィリピンのセブ島にある、医療英語を身につけられる語学学校です。セブ留学特有のマンツーマンレッスンは、講師1人につき生徒1人なので、生徒が話す時間をたっぷり取ることができます。
また、HLCAは留学中に病院実習やボランティア活動を行い、フィリピンの実際の医療に触れる機会が多いです。他の留学生も医療系の方が多く、海外で働きたい医療者との繋がりを持つこともできます。
海外で看護師をしたい方は、ぜひHLCAでの留学を視野に入れてみてください。