【編集 2021年9月24日】
こんにちは。医療英語HLCAライターのはなえです。
ここ10年ほどで、在日外国人が増えてきました。 令和2年の出入国在留管理庁のデータによると、在日外国人は288万5千人以上。コロナの影響で前年より1.6%減ではあるものの、これまでと比べると2番目に高い数字が出ています。
そんな中、病院で外国人患者対応をしている医療従事者の方も多いと聞きます。
そこで、この記事では医療現場で使われる英単語と表現についてまとめました。
記事で紹介している英語を使えば、外来(outpatient)から入院(admission)、そして病室(hospital/patient room)まで、あらゆる場面の外国人患者さんとの意思疎通に役立ち、安心して医療を受けていただく助けになるはずです。
病院で働く看護師、医師、コメディカルのみなさんは、ぜひこの記事を参考にして英語を話してみてください。
まずは病院の受付から診察、処置、会計までの基本的な医療英語表現についてマスターしたい!という方は、こちらの記事をご覧ください。
この記事のもくじ
医療現場で使われる英単語と表現:受付編
病院でまず患者さんに聞くのは「今日はどうされましたか?」という表現。
英語では、以下のように言うことができます。
- How can I help you?
- What brought you here today?
また、初診かどうかも確認する必要があります。 外国人患者さんには、 Is it your first time to come to this hospital?(こちらの病院は初めてですか?) と聞いてみましょう。
受付の後は問診です。 問診票に英語が記載されている場合は、患者さん自身に記入してもらいます。 Please fill out this form.(この用紙に記入してください)と声をかけてみるとよいです。
問診で使える医療英単語と表現、病院の案内や再予約の方法については、こちらの記事でチェックしてみてください。
医療現場で使われる英単語と表現:診察編
病院受診で欠かすことのできないのが、診察です。
診察で使える英語表現は、次のようなものがあります。
- Let me see your throat.(喉を見せてください)
- I’ll hear your breath sounds.(呼吸音を聞きますね)
- I’ll touch here.(ここを触りますね)
- Please lie on your back/stomach/right side/left side.(仰向け/うつ伏せ/右向き/左向きに寝てください)
採血・点滴などの処置があるときは、次のような英語を使ってみましょう。
- You will have an IV.(点滴をします)
- Please roll up the sleeve.(袖をまくってください)
- I will tie a tourniquet.(駆血帯を結びますね)
そのほか、問診・診察・処置中の会話で欠かせない体の部位に関する英単語や症状、処方箋を渡すときの英会話はこちらをチェックしてみてください。
看護師や医療従事者が外国人患者とコミュニケーションを取るコツとは?
患者さんが外国人だと話すことに身構えてしまいがちですが、根本的なところは日本人患者さんと変わりません。
そして患者さんとコミュニケーションを取るために必要なことは、次の4つだと言われています。
問診を取ったり、ケア中に適切な声かけをしたりして、全人的に関わる必要があります。 また、日本人の私たちには馴染みにくいこととして宗教が挙げられます。
いきなり宗教について質問すると、なぜ聞いているのか警戒心を持たれる場合があるため、以下のような前置きをしてから質問するとよいでしょう。
May I ask you some cultural questions to make our nursing better for you? (我々の看護をより良くするため,いくつか文化的な質問をしても良いでしょうか?)
患者さんの了承を得たら、実際に質問をしていきます。
- Do you have any religious rules for you?(宗教上の何らかのルールはありますか?)
- Is there any food that you can’t eat for your religion?(宗教のために食べられないものはありますか?)
- What can we do to help you follow your cultural rules?(あなたが文化上のルールを守れるよう手伝うために、私たちは何ができますか?)
そのほか、外国人患者さんの意思決定を支えるために大切なことはこちらの記事を読んでみてください。
医療現場での英単語・英語表現フレーズ学習法
ここまでで、医療現場で使われる英単語や英語表現を知ることができたはずです。
加えて、 「もっと豊かな英語表現を学習するには、どうすればいいの?」 「効率よく医療英語を学習するための方法を知りたい」 こういった思いを持つ方に向けて、医療英語の学習方法についてご紹介します。
テキスト学習
書店やインターネットでは、医療英語を学習するための参考書がたくさん売っています。
実物を見たり口コミを読んだりして「これなら学習を続けられそう!」という1冊を選びましょう。
何冊も買わず、1冊を何度も繰り返すのがポイントです。
HLCAライターおすすめの参考書はこちらを参考にしてみてください。
YouTube
ここ数年、YouTubeでは豊富なチャンネルが多く出ています。
英語は言葉です。目で読むだけでなく、音声を聞く、発音することで学習効果がいっそう高まります。
HLCAのYouTubeチャンネルもありますので、ぜひご覧ください。 Youtube :Happy Life Cebu Academy (HLCA)
オンライン英会話
3つめの提案が、医療英語HLCAのオンラインレッスンです。
テキストやYouTubeで英語フレーズを覚えるのももちろん良い方法です。
しかし、実際の現場で外国人患者さんを目の前にすると「緊張して言葉が出てこない」「相手の言っていることが聞き取れず、効果的に英会話を進められない」という問題も出てきます。
そういった場合にオンラインレッスンを受けると「外国人と話すことに慣れる」「会話の中で自然に医療英語を学べる」などの利点があります。
HLCAでは、医療英語のオンラインレッスンを提供しています。
フィリピンセブの語学学校ですので、留学でのテキストや講師、担任制や50分制授業をそのままオンラインでできるようにしました。
医療英語を学習したい医師や看護師、薬剤師、コメディカル、その他、歯科医師や医療事務の方まで幅広い医療職種向けのカリキュラムを準備しております。
医療英語オンラインレッスンに興味のある方は、一度カウンセリングを受けてみてください!
医療現場で使われる英単語と表現は、効率よく習得しましょう
今回の記事では、医療現場で使われる英単語と表現についてまとめました。
記事で紹介している例文を暗記するだけでも、外国人患者対応に役立ちます。ぜひ覚えて使ってみてください。
外国人患者対応を機に「英語を学習したみたい!」という方は、ぜひHLCAのオンラインカウンセリングを受けて受講を検討してみてはいかがでしょうか。
番外編:医療現場で使われる英単語と表現
豆知識として、医療現場で出てくる英語表現と例文をいくつかまとめました。参考にしてみてください!
1.Bedpan /ˈbedˌpæn/差し込み用便器
<Noun:名詞>
A container serving as a toilet for people who are too ill to get out of bed
<Meaning:意味>
病気やケガでベッドから出られない人のための差し込み便器またはポータブルトイレ(簡易トイレ、おまる)
<Sample Sentences:例文>
1:I’m here to change your bedpan.
ポータブルトイレを替えに来ました。
2:I need three more bedpans for new patients.
新しい患者さんのためにあと3つポータブルトイレが必要だわ。
3:Excuse me nurse, could I get my bedpan changed, please?
看護師さんすみません、ポータブルトイレ替えてもらえますか?
2.Sterilize /ˈster·əˌlɑɪz/殺菌する、消毒する
<Verb:動詞>
To make something completely clean and free from bacteria
<Meaning:意味>
微生物を完全に取り除くこと
<Sample Sentences:例文>
1:We have to sterilize your wound.
あなたの傷を消毒しなければなりません。
2:The doctor said you should properly sterilize the medical equipment after using.
医療機器使用後はきちんと消毒しないといけないと医師は言った。
3:Please don’t forget to sterilize these items for patient care every day.
毎日の患者ケアに使うアイテムは消毒を忘れないように。
3.Private room /ˈprɑɪ·vɪt rum/個室
<Noun:名詞>
A room with no other patients
<Meaning:意味>
他の患者のいない病室のこと
<Sample Sentences:例文>
1:We need to move Mr. Takeshima to a private room.
竹島さんを個室に移動させないと。
2:I’m sorry Ma’am, but there are no private rooms available anymore.
申し訳ございませんが個室に空きがありません。
3:You can pay Liza a visit at Room 302. It’s a private room on the third floor.
302号室へ行けばリザを訪問できます。3階にある個室です。
<イディオムチェック> ※ pay a visit~:~を訪ねる、訪れる、訪問する
4.Admitted /ədˈmɪtt̬ɪd/ 入院する
<Verb:動詞>
Checked in to the hospital
<Meaning:意味>
病院に入院すること
<Sample Sentences:例文>
1:My father was admitted to the hospital last night. He had a heart attack.
お父さん昨晩入院したの。心臓発作だったみたい。
2:Mr. Lee was admitted to the hospital due to food poisoning.
リーさんは食中毒で入院しました。
3:She is having a very high fever, John. Do you think we should admit her to the hospital?
彼女はとても高い熱があるんだ。ジョン、彼女を病院に入院させたほうが良いと思う?
5.Diagnosis /dɑɪ·ɪɡˈnoʊ·sɪs/医療診断
<Noun:名詞>
The doctor’s determination regarding your medical state
<Meaning:意味>
患者の医学的な状況を医師が判断したもの
<Sample Sentences:例文>
1:Doctor, I need a diagnosis and a treatment plan.
先生、診断結果と治療計画が聞きたいです。
2:I’m terribly sorry to say this, but the doctor’s diagnosis says the patient isn’t going to live for another year.
とってもお伝えしにくいのですが、先生は患者さんはあと一年生きられないと言っています。 (患者家族と看護師の会話)
3:Hey, check out this new mobile app that can give you a diagnosis when you are sick!
ねぇ見てこの新しい携帯アプリ。病気の時診断してくれるんだよ。
医療現場で使われる英単語や表現、ぜひご自身の仕事に活用してみてください!