語学学校ハルカでは看護・医療英語留学中に、フィリピンの通過儀礼であるトゥリ(Tuli)にボランティアとして参加が可能です。(日程は不定期、毎年3月〜5月)
また、医療留学のプロにより国際ボランティア研修も受けることができる医療留学に関する無料のカウンセリングも受け付けております。
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トゥリ(Tuli)とは
トゥリ(Tuli)は、フィリピンで現在も行われている習慣で、小児男子の割礼手術のことを言います。
キリスト教が国民の90%をしめるフィリピンでは、割礼手術を受ける習慣が今でも強く残っています。
私が留学しているセブエリアでは、地域のヘルスセンター(日本の保健センターのような施設)で割礼手術を受ける場合、費用負担は無く、病院側も割礼に必要な医療用具は全て国から無償提供されるそうです。
こちらは主に貧困層向けで、手術スタッフは皆さんボランティアです。
※病院で手術を受ける場合は、費用が発生します。
どうやら習慣的な行事であるけれども、国として取り組んでいる活動のようです。
ボランティア当日は、私も含めて6名の日本人留学生が参加し、内訳は医師1名、看護師4名と、学校インターンの1名です。
医療行為を行わないボランティアなので、医療の資格や経験が無くても参加することが出来ます。
割礼の施術を行った場所は、学校のあるITパークから車で5分くらいのところにある ” Lahug Barangay Hall ” です。
朝8時頃に着いたのですが、1階のフロアは多くのお子さんが詰めかけていました。
なかには、親御さんたちの姿も見受けられます。
本日お世話になる現地の看護師の方にご挨拶し、施術室でボランティア準備に取り掛かります。
日本人ボランティアスタッフの役割
今回、ボランティアとしてお手伝いさせていただいた事は、以下の2点です。
*男の子たちが痛みや恐怖で暴れないように、施術中に声かけしながら体位を固定する。
*医療行為とならない範囲で、医師、看護師のサポートを行う。(器械渡しや消毒、ガーゼ当てなど)
いよいよ現場も準備が整い、男の子たちを部屋に迎え入れます。
やはり子供達は不安そうな顔をしていました。
その気持ち、私もなんとなく分かります。
子供を手術台に寝かせて、施術が開始されます。
実際の割礼手術の手順
施術の手順としては、男性器とその周辺をイソジンで消毒したのち、局所麻酔を打ちます。
5分程度時間を置いたのち、包皮をむいて亀頭を完全に露出させます。
その後、包皮をムッシュ(クリップの様に挟む器具)で摘まみながら、麻酔が聞いているか確認して行きます。
麻酔が効いていることを確認した後、医療用のクーパー(ハサミ)で包皮を切っていきます。
出血を拭きとりながら、男性器の上面側の包皮だけに切込みを入れて、左右に別れた包皮を亀頭の裏当たりに縫い止めていきます。
最後に化膿止めと塗布し、ガーゼを巻いて完了です。
施術時間は20分前後でした。
また、縫い付けた糸は吸収糸(自然と皮膚に吸収される素材)を使用しているので、術後の抜糸はいらないとのことです。
正直、包皮が切られた途端に、その箇所からジワっと出血し始めたのをみて、私は気分が悪くなってしまいました。
切断部の様子も痛々しくて仕方ありませんでした。
ボランティア中、他の日本人留学生ボランティアスタッフの様子を伺いに他の手術台を見て回りました。
頭をなでてあげたり、耳元が声をかけてあげたり、男の子にとっては大きな励みです。
施術中、なぜか部屋に入ってくる親御さんはほとんどおりませんでした。
もしかしたら割礼は、男の子が肉親の力を借りずに乗り越えなければならない試練なのかもしれません。
そんな中での生徒さん達の励ましは、男の子にとって大きな助けになったはずです。
ボランティア中、日本人留学生一人当たり5、6人の男の子の施術を間近で見る事が出来ました。
今回は半日だけの参加だったのですが、当日は1日で100名の子供達を手術する予定だったようです。
医療・看護留学の語学学校ハルカならではの貴重な体験
セブには多くの語学学校がありますが、このような実際の医療現場に携われる機会を体験できるのも、医療英語専門校のハルカならではです。
医療・看護留学中に学校で習った医療単語・英会話をふんだんに使用できる体験でした。
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