医療英語学校HLCAでは、英語を学びたい医療者のためのオンラインレッスンを提供しています。
今回は、看護師である山野さん(仮名)へのインタビューです。
山野さんはアメリカ看護師を目指し、コロナや出産などを乗り越えてNCLEX合格、IELTS6.5をクリアされました。
忙しい看護師勤務や育児中の英語との向き合い方、ハルカのオンライン英会話の活用法を知りたい方はぜひ読んでみてください。
- 名前:山野さん
- 年代:30代
- 職種:看護師
- 開始時の英語レベル:IELTS ライティングは5.5、その他は6.0〜7.0
- レッスン受講頻度:96チケットで週2,3回
この記事のもくじ
「医療英語なのに受けやすい価格帯」であることから、オンライン英会話を受講
ーーー今日はインタビューに応じていただきありがとうございます。簡単に自己紹介をお願いします。
看護師の山野です。子どもの頃から英語は好きで、こどもチャレンジやくもんなどをやっており、英検2級は高校1年生で合格しました。
看護師になっても英語を使いたい思いがあり、IELTSの学習を始めたのは10年以上前です。
海外の看護師や国境なき医師団なども考えましたが、当時声をかけていただいたミャンマーの診療所で3年ほど行ったり来たりしながら働きました。
2019年に夫のアメリカ行きが決まり、私もすぐに渡米予定でした。しかしコロナが始まり、日本の病院のICUや検査科で働きながら英語学習を行い、2021年にアメリカに渡航しました。
ーーーハルカで学習を始めた理由を教えてください。
受講を始めたのは2020年の冬です。
当時はコロナが流行っており外出しづらかったことに加え、自宅から英会話スクールのある都心部に通うまで往復1時間くらいかかる状況でした。
通学に時間を取られるのはもったいないですし、通いのスクールは費用が高いです。
その点、オンラインレッスンは費用を抑えられるので、学習を決めました。
ーーー医療英語があるスクールを選んだのはなぜですか。
夫がアメリカに行くことになりました。
自分もそこに行くとなると、看護師をやろうとしか考えられなかったんです。
医療英語は以前スクールで学んだことがありましたが、使わないと忘れてしまうので、改めて学ぼうと考えました。
看護師としてフルタイムで勤務しながら、週2回の医療英語レッスン
ーーーハルカでは、どのような英語レッスンを受講していましたか。
レッスン内容は、医療のボキャブラリーや、看護師としての患者対応、そのほか、クリティカルケアや宗教についてです。
テキストに沿ったレッスンをしながら、NCLEXの問題を毎回2,3問解いていました。
また、IELTSのライティング対策もしてもらいました。
※NCLEXとは、アメリカで看護師として働くにあたって必要な資格です。
ーーーレッスン受講頻度を教えてください。
96チケットで、週に2,3回受講していました。
96チケットはちょうどよかったですね。週1回のレッスンだと、前にやったことを忘れてしまうので。
ーーー学習時間はどのように確保していましたか。
当時は看護師としてフルタイムで仕事をしていました。
ICUから検査科に移動してからは週に1,2回当直をしていたので、夜勤の空いた時間(2時間前後)で英語学習をしていましたね。
ーーー忙しそうですね。
「時間は作らないとない」じゃないですか。
夜勤の隙間時間は、「今しかない」と逆に集中して勉強できました。
忙しいのが好きなんだと思います!
ーーーその学習へのエネルギーはどこから湧いてくるのですか?
子どもの頃から英語に触れていたこともあり、英語は友達を作るため、話すための手段として考えています。
『英語は勉強ではない』と思っており、元々好きなので、キツさはないですね。
ーーーオンラインレッスンを受けて、1番効果があったと思うことを教えてください。
日常的に英語を話す習慣がついたことが大きいです。
日本語と英語って、使う筋肉が違うじゃないですか。使わないと、口の動きが鈍るので、定期的に英語を話せてよい練習になりました。
ハルカでIELTSライティング! 6.5を取った英語学習法とは?
ーーーハルカでIELTSのライティング対策をしたと伺いました。どのような学習をしたのですか。
自分で書いた英文をレッスン中に添削してもらっていました。
ライティング1題を自分で解いてレッスンで修正してもらうためにかかった時間は、2,3コマほどだったと記憶しています。
実はIELTSは、他の英語スクールでもお世話になったことがあるんです。
ーーー他の英会話教室と比較して、いかがでしたか。
前回のスクールは英語ネイティブのイギリス人で、IELTSの試験官経験のある方でした。
添削してもらったこと自体はよかったのですが、レベルが高すぎたんです…
8.0かそれ以上を目指す指導だったと思います。
私の当時のレベルは5.5で、目標は6〜6.5でした。
ハルカの講師には、身の丈にあった指導をしてもらったと感じています。
また、気に入った担当講師から継続的にレッスンしてもらえたことも感謝しています。
ーーー学習の成果は出ましたか。
ライティングスコアが1上がって、6.5になりました!
IELTSで”1″上げるのは大変だと聞いていたので「本当に?」と思いましたが、成果が出てよかったです。
ーーー素晴らしいです! やるべきことに時間を注げた結果ですね。
※2023年時点では、ハルカのIELTSライティング対策は事前に作成した英文を送信していただき、添削してお返しする形をとっています。添削には、レッスンチケットが必要です。
レッスンに関する事前相談は、カウンセリングで承っております。
アメリカ看護師になるには? NCLEX学習法や英語力について
ーーーアメリカで看護師になるための、大まかな流れについて教えてください。
アメリカでは、州ごとに看護師になるための手続きが異なります。
私はメリーランド州に渡航する予定なので、ここでしか働くことを考えていませんでした。
メリーランド州の場合は、ソーシャルセキュリティーナンバー(日本でいう、マイナンバー)、バックグラウンドチェック(犯罪歴がないことの証明)、規定の英語スコア(IELTSまたはTOEFL)がないと試験を受けさせてもらえません。
必要な英語試験、スコアも州によって違います。
ちなみに、日本人がアメリカで看護師になる場合、英語の試験が必要ないニューヨーク州で目指すことが多いようです。
ーーーそうですね、ニューヨークで看護師を目指す方が1番多いイメージです。
でも、NCLEXに合格しても、日常英会話ができない方も意外といらっしゃるんですよね…試験がなくても英語力は必須だと思います。
今はボストンに滞在しています。
州を変えると、必要な英語試験とスコアが違うので、申請変更をしなければいけないんです。
ーーーまた変わるのは大変ですね。
今のところ、持っている英語スコアで足りているのでこのままでも大丈夫そうです。
ーーーところで、NCLEXはどのように学習されたのでしょうか。
出産前後の時間を使ってNCLEX対策を行いました。
2023年から、NCLEXの最低出題数は85問とされています(昨年までは75問)。
今子どもは生後8ヶ月なのですが、子どもが昼寝や夜寝た時にちょこちょこ問題を解いていました。
ーーー小さなお子さんがいながら学習されていたとは、かなり頑張りましたね!
もちろんできない日はありました。一緒に昼寝をしてしまう時もあります。
そういう時は、次の日に持ち越したり、昼にできなかった分は夜に穴埋めをしたりしました。
ーーー1日の学習時間はどのくらいでしたか。
隙間時間を足すと、私は1日3、4時間でしたね。
多い方だと1日10時間ほど勉強されるそうです。
ーーー隙間時間をうまく使われていますね。
ノートを作ることはせずに、ひたすら問題を解いていました。
ノートを書くと、それで満足してしまうんです。後から読み返すことはないので、書く時間がもったいないと思って。
ーーー学習のやり方は、いろいろありますものね。他の方より短い時間で対策ができたのはなぜだと思いますか。
英語の基礎力があったからだと思います。
日常英会話がままならないような英語力だと、NCLEXの問題を読むことに時間を取られ、1日で2,3問しか解けないようなこともあるようです。
ーーー山野さんは、問題を読むのは特に抵抗なかったのでしょうか。
知らない単語、特に医療英語について辞書を引くことはありましたが、スムーズに読むことはできました。
基本的に決まった言い回しが問題として出てくるので、形式に慣れさえすれば読めると思います。
ーーー学習経験が豊富だと、試験対策に役立ちますね。ちなみに、やる気が出ない日はありませんでしたか?
そういう日ももちろんありました。
学習する気が起こらない時は「10問だけ」と決めて取り組んでいました。
ゼロの日を作ると回復するのが大変なので、1日の目標を下げつつも毎日取り組むことは徹底していたんです。
そうすると、次の日からまた継続ができました。
ーーーさすがです! 試験には1回で合格したのでしょうか。
合格したのは7月末なのですが、3月に一度旧形式の試験を受けました。
子どもは生後3ヶ月だったので育児の合間に意識朦朧としながら試験を受けて、その時はダメだったんです。
このままの勉強法ではうまくいかないと思い、カプランなど、アメリカのNCLEX対策のオンライン講義を受けていました。
NCLEXは、試験用の解き方があります。
ハルカのレッスンで問題に触れて形式把握しつつ、カプランのコースでの学びも役立ちました。
ーーーアメリカの講義ですと、もちろん全て英語ですよね。
そうですね。全て英語で行われる講義なので、受講するのは大変です。
講義は、アメリカ以外の国から参加している人も多く、こんなに受験する人がいるんだ、と、モチベーションが上がりました。
看護教育が英語で行われるフィリピン等の国と比べると、日本人は試験勉強の時点で英語力が不足していると思います。
頑張って積み重ねていかなければ、と感じますね。
NCLEXに合格したので、アメリカの看護師を目指します
ーーー海外で勝負するための英語力を身につけるために、どのようなことが大切だと思いますか。
1番大切なのは、継続です!
世の中の英語教材の中には、『1週間でペラペラ〜』などありますが、そんなに簡単なものはないです。
でも、完璧を求める必要はないと思います。
私たちが普段話している日本語も完璧ではないですし、0か100かの問題ではありません。
語学の習得は時間がかかるので、辛抱強く取り組むことが大切です。
英語の会話自体は、簡単な単語だけでも成り立ちます。
doやputなどのように、中学英語で会話ができるというのは間違っていません。
コミュニケーションそのものができるか、難しい単語を避けて伝えることが大切だと思います。
ーーーそうですよね。
積極的にコミュニケーションをする姿勢が大事ですよね。
日本人はニコニコして黙ってしまいがちですが、道端で挨拶するだけでも相手に与える印象が違います。
ーーー英語を学習した山野さんからの話は、説得力があります!
英語ができると世界中の人と話せますよね。
以前、ミャンマーのシェアハウスに住んでいた時に、カンボジアで生まれたフランス人、フィリピン生まれでコロンビアに住んでいた人など、全員母国語は英語以外なのですが、全員英語を話すからこそ仲良くなれました。
今でも交流があります。
ーーーそれを実現するために、日本でできることは何だと思いますか。オンラインレッスンもそれ以外も含めて。
海外へ行ったら英語を話せるようになると考えがちですが、そうではありません。
日本でできることはたくさんあります。
IELTSの対策は、日本でもできました。
オンラインレッスンについて、最初はあまり期待していませんでした。
でも、ハルカでは教材を用意していただいたり、最終23時まで遅い時間でも学習できたのがよかったです。
ーーーNCLEXに合格した山野さんが、今後やりたいことについて教えてください。
NCLEXに合格したので、看護師になること以外は考えていません。
アメリカで就活をして、現地の病院で働きたいと考えています。
ーーーこれまで真摯に英語と向き合って来られましたものね。
看護師をしながらのIELTS対策、出産と育児をしながらのNCLEX合格は楽ではなかったと思いますが、英語が好きな山野さんだからこそ、努力されてアメリカ看護師への切符を掴んだことが伝わってきました。
今後のご活躍を心より応援しています!