「看護師の定年後の働き方を考える」50代で英語学習を再開した看護師長の体験談

Hanae
公開日:2024.01.25
更新日:2024.03.10

医療英語学校HLCAでは、英語を学びたい医療者のためのオンラインレッスンを提供しています。

今回は、看護師、杉田さん(仮名)へのインタビューです。

総合病院の看護師長として勤める杉田さんは、これまで英会話スクールなどで英語に触れてきました。しかし、継続が難しく、何度か中断した経験があったそうです。

50代となり、定年後の活動範囲拡大やリスキリングのために、英語を学ぼうと決意。

3ヶ月の看護英語コーチングコースを受講し、学習の習慣化や医療英語の学びに取り組まれました。

今回は、50代看護師の3ヶ月集中英語学習についてお伺いしました。

【受講生の紹介】
  1. 名前:杉田さん(仮名)
  2. 年代:50代
  3. 職種:看護師
  4. 開始時の英語レベル:初心者
  5. レッスン受講頻度:看護英語コーチングコース+24チケット

定年後の社会活動や学び直しを考え、50代で英語学習再スタート

受講前に使っていたテキストや書籍

ーーー今日はインタビューに応じていただきありがとうございます。簡単に自己紹介をお願いします。

看護師の杉田といいます。病院で師長をしております。よろしくお願いします。

ーーー英語を学びたいと思った理由について教えてください。

人生100年時代、なるべく長く働くために英語を役立てられたら…と考えたからです。

定年退職が近づいていますが、昨今の60歳、65歳はまだまだ元気ですよね。一人暮らしですし、地域で自分の居場所を作り、長く収入を得て楽しく過ごしたいと思っています。

また、最近「リスキリング」、いわゆる「学び直し」という言葉も耳にします。

学生時代は英語を学ぶことが好きでした。

看護師になってからは英会話スクールに入ってはやめ、を繰り返しつつも、英語への興味が完全に薄れることはありませんでした。

ーーー今のタイミングで学ぼうと考えたのは、きっかけなどあったのでしょうか。

50代前半となり、勉強もギリギリかなと思ったので、「英語をちゃんと学ぶのは最後かな」という気持ちで受講を決めました。

ーーーこれまで、オンライン英会話のご経験はありましたか?

大手や個人の英会話スクールは行ったことがありますが、オンラインは初めてです。

ーーーハルカを選んだ理由を教えてください。

ハルカ代表の海仲さんは元看護師ですよね。同じ看護師の方がフィリピンへ行って語学学校を起業されるとは、頼もしいと思います。

『老いては子に従え』という言葉があります。若い方が作った語学学校・オンライン英会話ということで、どんなことを考えて起業されたか気になったのが、ハルカでの受講を決めた1つの理由です。

そのほかハルカの特徴は、1回50分授業ですね。

他社でよくある25分、30分と比べると長い時間をかけて学べるのがいいと思いました。

ーーーハルカには複数のコースがある中で、3ヶ月の看護英語コーチングコースを選んだ理由を教えてください。

期間に余裕があると途中で辞めてしまいそうな気がしたので、3ヶ月の短期集中で学べるコースに決めました。

英語独特の考え方が身についた、医療英会話レッスン

ハルカの医療英語テキスト(バイタルサイン)

ーーーレッスンではどのようなことを学んでいたのですか?

初級コースでしたので、3ヶ月のうち半分は一般英語、半分は医療英語を学びました。

医療英語のレッスンでは、バイタル測定や問診、入院対応など、看護師として必要な英語に触れました。

ーーーフィリピン人のレッスンでよかった点を教えてください。

フィリピン人の講師は優しいですよね。

日本の看護業界では、教育に対してネガティブな印象があり、できないことを追求することも多くあります。

しかし、フィリピン人講師の英語レッスンにおいては、ダメ出ししてもらわなくてもポジティブに学ぶことができ、細かく指摘されるよりも、テンポよくサクサク修正していただけることが多かったように感じました。

さらに、英語独特の考え方も学べました。

英語の文章は日本語と違い、先に主語・述語を述べてから他の情報を追加します。

英文の作り方、結論から述べる言い方などが、日々のレッスンを通して身につきました。

ーーーお仕事もあって大変だったかと思います。学習時間はどのように確保していましたか?

往復の通勤時間で1時間前後、職場に到着してから始業までの30分、仕事が終わってからレッスン開始までの1時間弱で集中してテキストを見ていました。

レッスンを除き、1日の学習時間は2時間くらいです。

週6コマのマンツーマンレッスンと予習復習をこなすには、効率のよさがカギだと思います。

ーーー学習を続けるために工夫したことはありますか。

今できることで完結させるようにしていました。

コース開始初期は、全てきれいにノートに書いていましたが、時間がたつにつれ、できることで終わらせるように変わっていきました。

後半は書く時間ももったいなくなってきたので、テキストにそのまま書き込んでいます。

宿題もそこに記載するようにしていました。

講師がタイピングしてくれたことを印刷して使っています。

自分が作った英文を翻訳機に入力して日本語にすることで、自分で間違いに気づくこともありました。

ーーー3ヶ月かなりの時間を英語に費やしてきたと思います。これまでと変化したことはありますか?

分かったことは「学習は、この3ヶ月で終わるのではない」「続ければいいんだ」ということです。一般的によく言われることではありますが、自ら取り組んだことでこの言葉をすんなり受け入れることができました。

コースの課題図書である単語帳を初めて見たとき、内容が難しいと思いました。

でも、1回でなく2回、3回みて繰り返すうちに覚えらればいいことを知り、焦らず取り組めばいいことが腑に落ちました。

単語は、見る回数を増やすことで少しずつレッスンで使えるようになりました。

2週間ごとの英語コーチングで、学習方法の確認や自習課題のテストを行った

ーーー看護英語コーチングコースには、日本人との定期コーチングがあります。コーチとはどのような話をしていましたか?

2週間ごとに学習進捗の確認をしてもらっていました。前向きで、ダメ出ししないコーチだったので、安心して話ができました。

英語の講師のみですと、自分のやり方が合っているか確認する機会は少ないと思います。

一人で自己学習をするのは大変ですが、定期的に日本人のコーチに話を聞きながらサポートしていただけてよかったです。

自習課題である瞬間英作文のテストもしてもらっていました。

ーーーコーチとの話で印象に残っていることを教えてください。

おすすめの英語テキスト、YouTubeチャンネルなど教えてもらえて、ためになりました。

教えてもらった「あいうえフォニックス」というYouTubeは、かわいいアニメで英語の発音を学べたり、アメリカの文化を学んだりするきっかけになりました。

瞬間英作文のテキストと、学習ノート

ーーーこの3ヶ月で何が1番変わったと思いますか。

瞬間英作文で文法構成、特に、主語+述語+目的語+その他をつけ足していくという英語の基礎を学び、それをスピーキングに生かせるようになったと思います。

瞬間英作文をやったことで、単語だけ知っていても話せないことが腑に落ちましたね。

さらに、テレビで外国人の英語インタビューを聞きながら気づいたことがあります。

多くの英語話者は、CDのようにきれいな英語ではなく、その国の母国語で訛っているんです。

この経験から、発音の正解は一つでないことが分かりました。

ーーーインプットとアウトプットのバランスが最適化されていたからこそ、スピーキングやリスニングの上達も実感されていますね。素晴らしいです!

オンラインで知る、海外看護師の働き方

ーーー看護英語コーチングコースには、海外で活躍する看護師さんの話を聞く機会もあります。どのような話を聞きましたか?

ニュージーランドの看護師さんの話を聞きました。

「英語は一生勉強」という言葉が印象に残っています。

どれだけ英語を学習した人でも、終わりはないのだと思いましたね。

その他、ハルカ全体のセミナーでアメリカの病院研修の話も聞きました。

こういったオープンな世界を知ると、海外へ目を向けながら前向きな気持ちになります。

外の世界の話を聞いて、ポジティブに考えられる人が増えるといいですね。

ーーーその他、学習で印象に残っていることはありますか?

学習場所として、休みの日は図書館を利用していました。

近くにきれいで過ごしやすい図書館があるので、学生に混じって英語のテキストを開いていたのもいい思い出です。

グローバルな時代に、医療英語を使って外国人患者やスタッフの支えになりたい

コーチに教えてもらった問題集を使って、さらに学習を続けていきたいとのこと

ーーー3ヶ月を終えて、今後英語を使ってやりたいことは何ですか。

英会話のチケットが残っているので、ハルカのレッスンは継続しています。

レッスン録画を見返すと自分の改善点が分かるので、勇気を持って録画を見返してよかったです。

この3ヶ月でTOEICの単語帳もやってきたので、近いうちに受験してみたいと思っています。

英語は、これからも継続したいですね。

日本では、少子高齢化に伴い病院に来る患者も、職員も、日本人だけではやっていけない状況が迫っているので、外国人労働の体制づくりにも興味があります。

今後はEPA(経済連携協定)で日本の看護・介護資格を取る外国人も増えるはずです。

相手が日本語を話せるとは限りませんし、母国語が英語でないこともあるので、お互い英語で話した方がスムーズにいくことも考えられます。

そういった状況で海外の方とコミュニケーションを取る場合、英語は必要になってきますよね。

ーーー英語に興味がある看護師、特に杉田さんのように50代前後の世代に伝えたいことがあれば教えてください。

英語ができると、職場以外のつながりができるのがメリットだと思います。

長生き時代、違う環境や考え方で育った方と知り合うために、英語はいいツールですよね。

先日、自治体の国際交流協会主催の「外国人おもてなし講座」に参加しました。

そこには、サラリーマンや移住でこの地域に来た人、学生など、普段は合わない職業の方や異世代の方と「英語」というキーワードで知り合えました。

英語が少しでもできることで、世界が広がると思います。

ーーー最後に、英語に興味がある人に伝えたいことがあれば聞かせてください。

英会話レッスンや自習課題に集中的に取り組んでみて、英語は1回で覚えるものではなく、2、3回目で内容が深まるものなのだと腑に落ちました。

今回は短期集中で学びましたが、言語は移り変わっていくものですし、長いスパンで学ぶものだと思います。

3ヶ月集中コースは、よい英語学習の動機づけとなりました。ありがとうございました。

ーーー今回は貴重なお話をありがとうございました! 英会話をはじめてから今までの熱い思い、そして英語と地域のつながりなど貴重なお話を聞くことができました。今後のご活躍を心より応援しています!

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この記事を書いた人
Hanae

看護師として4年半の病院勤務後、オーストラリアでのワーホリとセブ留学を経験。学生時代に苦手だった英語を克服し、TOEICは280→750点へ。 2021年の医療英語検定試験4級に合格しました!医療通訳ボランティア目指し、HLCAでオンライン英会話を継続中です。