看護師免許の英語版は、厚生労働省(厚労省)が出す英文の証明書で用意します。
受付は郵送のみで手数料は無料、必要書類が厚労省に届いてから2か月前後(3〜5月は通常より長め)かかります。
海外の登録審査では、学校が出す英文の成績証明書・科目説明や、提出先が求める場合の認証済みコピー・翻訳も必要です。
「何をどこへ頼めばいいのか、提出先ごとに違うと聞いて不安」という方も多いのではないでしょうか。
この記事では、書類の違いと準備の順番を、Ahpra(豪州)・NNAS(カナダ)・NCNZ(ニュージーランド)・NMC(英国)への提出を例に、表で整理します。
【この記事でわかること】
- 厚労省が出す英文証明書3種類の違いと、申請の流れ・手数料(無料)・所要期間(2か月前後)
- 提出先の確認から提出までの準備の順番を、頼む相手と時間の目安つきの6つの手順で確認できる
- 学校の英文成績証明書・科目説明を、学校から提出先へ直送するか自分で出すかの提出先別の違い
- 提出先ごとの認証済みコピー・翻訳の条件と、アポスティーユが必要かどうかの考え方
- 「Certificate of Good Standing」を求められたときの、日本の書類の確認の聞き方(提出先への3つの質問)
この記事のもくじ
- 看護師免許の「英訳」で必要になる書類は3系統|厚労省の英文証明・学校の英文書類・認証済みコピーと翻訳
- 準備の順番|提出先の確認から提出まで6つの手順と、わかっている時間の目安
- 提出先ごとの違い|Ahpra・NNAS・TruMerit/NCNZ・NMC に求められる書類の比較
- 厚労省の英文証明書の取り方|免許に関わる3種類の使い分けと申請の流れ
- 「Certificate of Good Standing」を求められたら|日本の書類で何が近いか・どこへ確認するか
- 学校の英文成績証明書・シラバスの依頼|学校から提出先へ直送する書類と、自分で受け取る書類
- 認証済みコピー(公証)と翻訳|提出先が求めた書類だけに絞り、公証役場で先に確認すること
- 看護師免許の英訳・英文証明についてよくある質問
- まとめ|書類は「提出先の確認」から。英語試験と医療英語の準備は無料カウンセリングで相談しませんか
看護師免許の「英訳」で必要になる書類は3系統|厚労省の英文証明・学校の英文書類・認証済みコピーと翻訳
看護師免許の英訳で使う書類は、出す人で3系統に分かれます。
次の表の1〜3行目が厚労省の英文証明、4〜5行目が学校の英文書類、6〜7行目が認証済みコピーと翻訳です。
表題:書類の種類と、出す人・送り先
| 書類 | 出す人 | 何のための書類か | 誰が・どこへ送るか |
|---|---|---|---|
| 免許証英訳文証明書 | 厚生労働省 | 免許証の記載内容を英訳し、厚労省の様式で証明する | 本人が厚労省へ郵送で申請する。提出先へは、本人が出すか、厚労省からの直送を申請時に希望する |
| 行政処分関係英文証明書 | 厚生労働省 | 保健師助産師看護師法による行政処分を、過去に受けたことがない旨を英文で証明する | 申請と送り先は、免許証英訳文証明書と同じ |
| 籍(名簿)登録事項英文証明書 | 厚生労働省 | 提出先の指定様式に、籍(名簿)登録事項を記入して証明する | 提出先の指定様式を添えて、本人が厚労省へ申請する。提出先がこの形を受け付けるかは、提出先に確認する |
| 英文の成績証明書・卒業証明書 | 出身校 | 学歴を英語で示す | 提出先によって、学校から提出先へ直送するか、本人が受け取って出す |
| 科目説明・シラバス | 出身校 | 看護課程で学んだ科目の内容を示す | NNAS では、精神科看護師(RPN)を目指す人の経路で、学校が NNAS へ直送する。看護師(RN)を目指す人の Expedited Service では、学校から NNAS へは送らず、評価機関の報告書を使う。英文で出せるかは学校に確認する |
| 認証済みコピー | 公証人など、提出先が認める認証者 | 書類の写しが原本と同じだと確かめる | 提出先が求めた書類だけを、原本を持って認証者のもとへ行って認証してもらい、提出先へ出す |
| 翻訳 | 提出先が認める翻訳者(認定翻訳者・翻訳サービスなど) | 英語以外の書類を英語にする | 提出先の条件に合わせて手配する。NNAS と、NCNZ の書類を検証する TruMerit は、本人の翻訳を認めない |
提出先によって、必要な書類は違います。まず、準備の順番を確認します。
制度や手続は変わることがあります。この記事は2026-10-05時点の公式ページに基づいており、最新の案内は各機関の公式ページで確認してください。
この節の公式ページです(確認日 2026-10-05 時点)。
学校・認証・翻訳に関する公式ページは、それぞれの節に載せています。
準備の順番|提出先の確認から提出まで6つの手順と、わかっている時間の目安
準備は、提出先の確認から始めます。厚労省の申請書には「理由・提出先」を書く必要があり、書かれていないと証明書は発行されません。
表題:準備の6つの手順と、頼む相手・時間の目安
| 手順 | やること | 頼む相手 | 時間・期限の目安 |
|---|---|---|---|
| 1.提出先と申請ルートを決める | NNAS は看護師(RN)向けの Expedited Service か精神科看護師(RPN)向けの経路か、Ahpra は先にオンラインの Self-check かを確かめ、公式ページで必要書類を確認する | 自分(提出先の公式ページ) | Ahpra は、開始予定日の少なくとも3か月前の申請を推奨している |
| 2.氏名の表記(旧姓・ローマ字)をそろえる | TruMerit は氏名変更歴があると、追加の公証済みコピーを求める。NMC は氏名が違うと、改姓などの証拠を求める | 自分 | 申請の前に済ませる |
| 3.厚労省へ英文証明を郵送で申請する | 免許証英訳文・行政処分関係・籍(名簿)登録事項のうち、提出先が求めるものを申請する | 厚生労働省(郵送のみ) | 必要書類が厚労省に届いてから2か月前後(3〜5月は通常より長い) |
| 4.学校へ英文成績証明書・科目説明を頼む | NNAS の RPN 向けの経路と TruMerit は、提出先のポータルから様式を印刷して学校へ送る。NNAS の Expedited Service(RN・LPN)は、評価機関に評価報告書を依頼する(学校に頼む書類は評価機関に確認する) | 出身校の事務室 | 学校ごとに違うため、学校に確認する |
| 5.提出先が求めた書類だけ、認証済みコピー・翻訳にする | 提出先の条件に合う認証者と翻訳者に頼む | 公証人などの認証者、翻訳者 | 各所に確認する |
| 6.提出先へ出す | 提出先の方法に沿って出す。アップロード・郵送・学校や免許機関からの直送・対面での原本確認などがある | 提出先 | 登録機関の証明書(Certificate of Good Standing など)は、Ahpra が申請を受け取った日から3か月以内の日付 NNAS は、最後の書類を受け取ってから約12週間以内に評価報告書(Advisory Report)を出す目標(Expedited Service は全書類受領後5営業日以内) |
学校・公証役場・翻訳の日数は、相手ごとに違います。依頼するときに、日数を聞いておきます。
厚労省への申請と学校への依頼は、どちらも日数がかかります。提出先を決めたら、早めに出しましょう。
渡航までの準備全体の流れは、次の記事で時系列に整理しています。
この節の公式ページです(確認日 2026-10-05 時点)。
- 厚生労働省:英文証明の手続概要(PDF)
- Ahpra:International practitioners
- Ahpra/NMBA:Completing the Self-check
- NNAS:Documents
- TruMerit:NCNZ Handbook(2025年7月版・PDF)
- NMC:ID check process and requirements
提出先ごとの違い|Ahpra・NNAS・TruMerit/NCNZ・NMC に求められる書類の比較
提出先によって、書類を出す入口から違います。
- Ahpra(豪州)は、看護師だと先にオンラインの Self-check を受けます
- NNAS(カナダ)は、看護師(RN)・LPN(Licensed Practical Nurse)を目指す人は評価機関経由の Expedited Service、精神科看護師(RPN)を目指す人は RPN 向けの経路で書類を出します(どちらに当たるかは、NNAS の案内で確認します)
- NCNZ(ニュージーランド)は、TruMerit で書類を検証・認証してからでないと申請できません
- NMC(英国)は、オンラインで申請したあと、対面で原本を確認します
書類の違いは、次の表のとおりです。細かい点は、後ろの見出しで説明します。
表題:提出先ごとの書類の比較
| 提出先(国) | 学歴の書類(誰が・どこへ) | 免許の確認(誰が・どこへ) | 本人確認書類・コピーの認証 | 翻訳 |
|---|---|---|---|---|
| Ahpra(豪州) | 学校など確認できる第三者が直接送る(認証不要)。本人が出すなら認証済みコピー | 登録していた全ての法域の登録機関から、Ahpra へ直送 | 認証者が対面で行う(映像通話は不可) | 承認された翻訳者の全訳に、署名入りの声明を付ける |
| NNAS(カナダ) | Expedited Service(RN・LPN)は評価機関から、RPN 向けの経路は学校から NNAS へ直送 | 免許を出した機関が、Nursing Registration Form に記入して NNAS へ直送 | 本人確認書類2点を、公証人または弁護士の面前で認証 | 発行機関・認定翻訳者・NNAS(有料)。本人・親族は不可 |
| TruMerit/NCNZ(ニュージーランド) | 学校から TruMerit へ直送(指示があれば本人がアップロード) | 過去10年の全免許を自己申告し、免許を出した機関が TruMerit へ直送 | パスポートともう1点の身分証の公証済みカラーコピー | 認定翻訳者。本人の翻訳は不可 |
| NMC(英国) | 資格証の原本を対面で提示し、コピーをアップロード | NMC が登録機関へ照会。過去3年以内に登録があれば、登録機関が supporting declaration を出す | 原本を対面で確認する。ID 確認の案内ページに、公証済みコピーを求める記載はない | 翻訳サービスの署名と印のある訳 |
2026-10-05時点で各機関の公式ページを確認した範囲では、日本の書類を名指しした案内はありません。日本の書類をそのまま受け付けるかは、申請前に各機関へ確認します。
国別の登録の流れ全体は、次の記事で詳しく解説しています。
この節の公式ページです(確認日 2026-10-05 時点)。
- Ahpra:International practitioners
- Ahpra:Certifying documents
- Ahpra:Translating documents
- NNAS:Documents
- NNAS:Expedited Service
- TruMerit:NCNZ Handbook(2025年7月版・PDF)
- NCNZ:IQN ページ
- NMC:ID check process and requirements
- NMC:Trained outside the UK(海外で教育を受けた看護師・助産師の登録)
厚労省の英文証明書の取り方|免許に関わる3種類の使い分けと申請の流れ
厚労省が出す英文の証明書は、看護師のほか、助産師・保健師の免許でも申請できます。
免許に関わる証明書は3種類あり、提出先の案内に書かれた書類名と様式に合わせて選びます。
表題:厚労省の英文証明書3種類と、申請書に添えるもの
| 名称 | 何を証明するか | 申請書に添えるもの |
|---|---|---|
| 免許証英訳文証明書 | 免許証の記載内容を英訳し、厚労省の様式で証明する | 申請書・免許証の写し・返送用封筒 |
| 行政処分関係英文証明書 | 保健師助産師看護師法による行政処分を、過去に受けたことがない旨を証明する | 上の3点に加えて、履歴書と、所属長等による英文証明書の発行願(日本に所属先がない場合・海外在住の場合は不要) |
| 籍(名簿)登録事項英文証明書 | 提出先の指定様式に、籍(名簿)登録事項を記入して証明する | 申請書・免許証の写し・返送用封筒に加えて、提出先の指定様式の原本と予備、記載例または日本語訳。指定様式に卒業大学(養成所)名の記入が必要な場合は、卒業証書の写しか卒業証明書 |
申請の流れは、次の6つです。
- 窓口は、厚生労働省本省の医政局 医事課 試験免許室 免許登録係(英訳担当)です
- 受付は郵送のみです。FedEx・DHL も使えますが、集荷の手配は申請者が行います
- 申請書は、厚労省の案内ページに載っているものを使います。「○○申請書希望」と朱書きした封筒に、切手を貼った返信用封筒を同封して厚労省へ郵送すれば、取り寄せることもできます
- 申請書に「理由・提出先」を書きます。書かれていないと発行されず、医療目的以外では発行されません
- 手数料は無料です。返送の送料は、日本切手を同封します
- 本人以外が申請する場合は、特定の個人を受任者にした本人の委任状が要ります
申請時に、厚労省から提出先へ直送してもらうか、Eメールで提出してもらうかを希望できます。同封する書類に、メモ書きを添えます。
所要は、必要書類が厚労省に届いてから2か月前後です(3〜5月は通常より長め)。
宛先は、〒100-8916 東京都千代田区霞が関1-2-2 の厚生労働省 医政局 医事課 試験免許室です(手続概要PDFの記載)。
この節の公式ページです(確認日 2026-10-05 時点)。
- 厚生労働省:英文証明の手続概要(PDF)
- 厚生労働省:免許証英訳文証明申請書(PDF)
- 厚生労働省:行政処分関係英文証明申請書(PDF)
- 厚生労働省:籍(名簿)登録事項英文証明申請書(PDF)
- 厚生労働省:免許申請等の案内ページ
「Certificate of Good Standing」を求められたら|日本の書類で何が近いか・どこへ確認するか
提出先が求める免許・登録の確認は、登録していた機関から提出先へ直送される形が基本です。
- Ahpra(豪州):登録していた全ての法域の登録機関が、Ahpra へ直送します。Certificate of Good Standing(Certificate of Registration Status とも書かれます)は、Ahpra が申請を受け取った日から3か月以内の日付です。対象期間は、職種の申請書で確認します
- NNAS(カナダ):免許を出した機関が、Nursing Registration Form に記入して NNAS へ直送します
- NCNZ(ニュージーランド):過去10年に持っていた全ての看護免許を自己申告し、免許を出した機関が TruMerit へ直送します
- NMC(英国):NMC が登録機関へ照会します。過去3年以内に登録があれば、登録機関が supporting declaration を出します
日本では、どの書類が近いかを整理します。厚労省の英訳証明の案内(手続概要と申請書)には、「Good Standing」という名前の書類は載っていません(2026-10-05時点)。
内容がいちばん近いのは、行政処分を過去に受けたことがない旨を証明する、行政処分関係英文証明書です。提出先の様式に記入してもらう場合は、籍(名簿)登録事項英文証明書の手続になります。
2026-10-05時点で Ahpra・NNAS・TruMerit・NMC の公式ページを確認した範囲では、日本の厚労省の書類を受け付けるという案内はありません。そのため、厚労省の書類が提出先で受け付けられるかは、提出先に確認する必要があります。
提出先へは、次の3点を確認します。
- 何という名前の書類を求めているか(書類名を、提出先の案内どおりに聞きます)
- 誰が出した書類を受け付けるか(日本では厚労省の英文証明書でよいか、別の機関の書類が要るか)
- どの形で受け付けるか(本人が出す・発行元から直送・Eメールでの提出など)
なお、厚労省は、本人(または受任者)の申請なしに証明書を出しません。外国の提出先から厚労省へ直接発行の依頼がある場合は、厚労省に相談するよう案内されています。
この節の公式ページです(確認日 2026-10-05 時点)。
- 厚生労働省:英文証明の手続概要(PDF)
- 厚生労働省:行政処分関係英文証明申請書(注意事項の記載・PDF)
- Ahpra:International practitioners
- Ahpra/NMBA:Supporting documentation
- NNAS:Documents
- TruMerit:License Validation
- NMC:Qualification and registration
学校の英文成績証明書・シラバスの依頼|学校から提出先へ直送する書類と、自分で受け取る書類
学校が出す英文書類は、提出先によって、学校から提出先へ直送する場合と、自分で受け取って出す場合があります。
学校の一例として、東邦大学看護学部の公開FAQの内容を紹介します。学校ごとに違うため、自分の学校の事務室に確認してください。
- 窓口か郵送で、事前に申し込みます。即日発行はしません
- 英文の成績証明書・卒業(修了)証明書は、1,000円・2週間程度です(東邦大学看護学部の例)
- 申し込むときに、ローマ字表記を記入します
- 提出先の指定書式の持ち込みは、「その他証明書」の項目で受け付けています。厳封が必要なときは、申し出ます
表題:提出先ごとの、学校や評価機関が出す書類と送り先
| 提出先・ルート | 学校や評価機関が出す書類 | 誰がどこへ送るか |
|---|---|---|
| NNAS 精神科看護師(RPN)を目指す人の経路(RPN Pathway) | Nursing Education Form(Part A は本人が署名、Part B・C は学校が記入)、公式成績証明書の写し、看護課程のカリキュラム・シラバス・科目説明 | 学校が NNAS へ、郵送または宅配で直送する。様式は、NNAS のポータルから印刷して学校へ送る |
| NNAS Expedited Service(看護師(RN)・LPN を目指す人) | 評価機関(CES・ICAS・ICES・WES)が作る、コースバイコースの評価報告書(Course-by-Course Assessment Report) | 評価機関が NNAS へ直送する。学校から NNAS へのカリキュラム送付は不要(評価機関が学校に求める書類は、評価機関に確認する) |
| TruMerit(NCNZ) | 看護教育フォームと、全科目の成績証明書(履修科目と各科目の単位・時間数が分かる記録) | 学校が TruMerit へ直送する。TruMerit が指示した場合だけ、本人がアップロードする |
| Ahpra | 資格証(登録に至る学位)と、成績証明書 | 学校など Ahpra が確認できる第三者が直接送る書類は、認証不要。本人が出すなら、認証済みコピーをアップロードする |
| NMC | 資格証(卒業証書) | 原本を対面のID確認で提示し、コピーをオンライン申請でアップロードする |
学校へ頼むときは、次の項目を伝えます。
- 何の書類か(英文の成績証明書・卒業証明書・科目説明やシラバス)
- 誰宛か(提出先の名称と送り先)
- 学校から直送か、自分で受け取るか
- 厳封が必要か
- 提出先の指定様式があるか(ある場合は持ち込む)
- 英文で発行できるか、日数と料金はどれくらいか
英文のシラバスや科目の時間数を出せるかは、学校ごとに違います。依頼する前に、学校に確認してください。
この節の公式ページです(確認日 2026-10-05 時点)。
- 東邦大学看護学部:公開FAQ(証明書の申込み)
- NNAS:Documents
- NNAS:Expedited Service
- TruMerit:NCNZ Handbook(2025年7月版・PDF)
- Ahpra:International practitioners
- NMC:ID check process and requirements
認証済みコピー(公証)と翻訳|提出先が求めた書類だけに絞り、公証役場で先に確認すること
認証済みコピーと翻訳は、提出先が求めた書類だけに絞ります。写しの認証と翻訳の条件は、提出先ごとに違います。
表題:提出先ごとの、コピーの認証と翻訳の条件
| 提出先 | コピーの認証 | 翻訳 |
|---|---|---|
| Ahpra | 認証者は、notary public・豪州の領事官・豪州で登録された医療従事者など。対面で行い、Zoom などの映像通話は不可。学校や海外の規制機関が直接送る書類は、認証不要 | 豪州の外では、翻訳した国の当局が承認した翻訳者の全訳に、署名入りの声明を付ける。親族・友人・知人の翻訳と、抜粋訳は不可 |
| NNAS | 公証人または弁護士の面前で、本人確認書類2点を認証済みコピーにする。本人・家族は認証者になれない | 原本を出した学校や免許機関、認定翻訳者、NNAS(有料)のいずれか。本人・親族の訳は不可 |
| TruMerit(NCNZ) | パスポートともう1点の身分証の、公証済みカラーコピー。公証人が使えないときは NotaryCam | 認定翻訳者の翻訳。本人や認定でない人の翻訳は不可 |
| NMC | ID 確認の案内ページに、公証・認証済みコピーを求める記載はない(2026-10-05時点)。対面で原本を出す | 翻訳サービスの署名と印のある訳。原本、署名と印のある原本コピーと英訳、翻訳サービスの連絡先の4点がそろわない書類は受理されない |
日本公証人連合会の説明によると、公証人は、官公署などが発行する公文書の写しの認証(謄本認証)はできません。看護師免許証の写しをどの方法で認証してもらえるか、提出先の求める「公証」に日本のどの手続が当たるかは、公証役場と提出先の両方に確認します。
アポスティーユ・公印確認については、2026-10-05時点で Ahpra・NNAS・TruMerit/NCNZ・NMC の公式ページを確認した範囲では、アポスティーユや領事認証を求める案内はありません(英国 NMC の個別の案内とカナダ各州の規制機関の要件は含みません)。
必要かどうかは、提出先の指示で決まります。日本側の手続は、外務省の公式ページで確認してください。
この節の公式ページです(確認日 2026-10-05 時点)。
- 日本公証人連合会:公証に関するQ&A(Q7)
- Ahpra:Certifying documents
- Ahpra:Translating documents
- NNAS:Documents
- TruMerit:NCNZ Handbook(2025年7月版・PDF)
- NCNZ:登録要件ページ(IQN)
- NMC:ID check process and requirements
看護師免許の英訳・英文証明についてよくある質問
- Q. 厚労省の英文証明書に、手数料はかかりますか?
A. 手数料は無料です。返送の送料は申請者の負担で、日本切手を同封します。 - Q. 発行まで、どのくらいかかりますか?
A. 必要書類が厚労省に届いてから、2か月前後です。3〜5月は通常より長く、月ごとの申請件数でも変わります。 - Q. 代理人や家族に頼めますか?
A. 本人以外が申請する場合は、特定の個人を受任者にした本人の委任状が必要です。厚労省は、本人(または受任者)の申請なしに証明書を出しません。 - Q. 免許証を、自分で英訳してもよいですか?
A. NNAS と TruMerit は本人の翻訳を認めず、Ahpra は承認された翻訳者を求めて親族・友人・知人の翻訳も認めていません。NMC は翻訳サービスの訳が条件です。厚労省の英文証明書が提出先で翻訳として認められるかは、提出先に確認します。 - Q. アポスティーユは必要ですか?
A. 2026-10-05時点で Ahpra・NNAS・TruMerit/NCNZ・NMC の公式ページを確認した範囲では、アポスティーユを求める案内はありません(範囲は、認証済みコピーと翻訳の節に書いたとおりです)。必要かどうかは提出先の指示で決まるため、提出先に確認します。 - Q. 助産師・保健師の免許も、同じ窓口ですか?
A. 厚労省の手続概要は、保健師・助産師・看護師が対象です。窓口は、同じ厚労省本省の英訳担当です。
まとめ|書類は「提出先の確認」から。英語試験と医療英語の準備は無料カウンセリングで相談しませんか
この記事の要点は、次の3つです。
- 提出先の公式ページで、必要な書類と送り先を最初に確認する
- 厚労省と学校への依頼は、日数がかかるため早めに出す
- 認証済みコピーと翻訳は、提出先が求めた書類だけにする
書類の返事を待つ間は、英語試験(IELTS・OET など)と、現場で使う医療英語の準備に時間を使えます。
HLCAは、看護師をはじめとする医療従事者向けの医療英語スクールです。英語試験に向けた勉強の進め方や、現場で使う医療英語の学び方は、無料カウンセリングで相談できます。
英語試験の国別の要件は、次の記事で比較しています。
現場で使う医療英語については、次の記事で詳しく解説しています。
医療英語の主要記事














