医療英語の資格・検定 完全ガイド|目的別おすすめ7選と選び方【2026年版】

HLCA編集部
公開日:2019.02.26
更新日:2026.06.05
医療英語の資格・検定 完全ガイド|目的別おすすめ7選と選び方【2026年版】
海仲由美
この記事の監修者
HLCA代表 / 校長 / 正看護師
正看護師として日本で4年半の臨床経験。2013年フィリピン・セブ島で英語留学。2015年4月に医療従事者向け医療英語スクールHLCAを設立。医療従事者の英語学習・海外キャリア・医療通訳を支援。「女性のためのフィリピン留学協会」理事、国際看護学非常勤講師。

HLCAライターのみくです!

「医療英語の資格って、たくさんあるけれど結局どれを取ればいい?」

そんな疑問を持つ医療従事者の方は多いはず。

医療英語の資格・検定には医英検(日本医学英語検定試験)・OET・CBMS・TOPEC看護英語試験・医療通訳技能検定試験・医療通訳技能認定試験・医療英会話技能認定と少なくとも7種類があり、それぞれ「対象者」「難易度」「目的」が大きく異なります。

本記事では、「医師・看護師・通訳・医療事務」の目的別に最適な資格を整理しました。まずは下の「1分診断」で、あなたが目指すべき資格をチェックしてください。

【目的別1分診断】あなたが目指すべき医療英語の資格

あなたの目的に合わせて、まず狙うべき資格を以下の表でチェックしてください。

あなたの目的 まず狙うべき資格 レベル感
海外で看護師・医師として働きたい OET(Occupational English Test) 英・豪・NZ等の医療職免許申請に使える国際資格
国内で外国人患者対応スキルを示したい(医師・薬剤師) 医英検 3級 または CBMS Basic 初〜中級。国内認知度が高い
国内で看護師として外国人患者対応をしたい TOPEC看護英語試験 看護現場特化、4,950円とコスパ良
医療通訳として仕事を取りたい 医療通訳技能検定試験 または 医療通訳技能認定試験 中〜上級。実務経験必須レベルもあり
医療事務として外国人受付対応をしたい 医療英会話技能認定 初級。受験料3,000円と手軽
医学生・看護学生で基礎力を示したい 医英検 4級 または CBMS Basic 入門。在学中から挑戦可

それでは、ここから7資格を一覧表で比較したあと、各資格の詳細を見ていきましょう。

医療英語の資格・検定7選 一覧比較表

受験料・対象者・難易度・試験日程を一覧で比較しました(2026年5月時点・各公式サイト調べ)。最新の試験日程は各公式サイトで必ずご確認ください。

資格名 主催 対象者 難易度 受験料 試験日程 こんな人向け
医英検(4級) 日本医学英語教育学会 制限なし(医学生〜医療従事者) 入門〜初級 6,000円 年1回(6月) 医学生・初学者の腕試し
医英検(3級) 日本医学英語教育学会 制限なし 中級(英語で医療従事可能レベル) 9,000円 年1回(6月) 医師・看護師の国内向け証明
OET Cambridge Box Hill 医師・看護師など12職種 上級(英・豪・NZ等で職務遂行可能レベル) 約587 AUD(約5.5〜6万円)※1 月複数回(東京・大阪) 海外で医療職として働きたい人
CBMS Basic グローバルヘルスケア財団 制限なし(医療関心者〜従事者) 初級 7,700円 年1回(11月予定) 医学・看護学生の基礎力評価
CBMS Advanced グローバルヘルスケア財団 制限なし 中〜上級(800点満点でスコア型) 14,500円 年1回(11月予定) 国内現場で英語対応するスタッフ
TOPEC看護英語試験 IPEC(看護英語教育協会) 看護師・助産師・保健師・看護学生・看護系教員 初〜中級(看護現場特化) 4,950円 年2回(2月・9月、東京・大阪) 看護師の現場英語スキルを示したい人
医療通訳技能検定試験 日本医療通訳協会 養成講座修了者または実務1年以上 中〜上級(1級はTOEIC 840相当) 1次 7,700円 / 2次 18,700円 年2回(春・秋) 医療通訳として案件を取りたい人
医療通訳技能認定試験(基礎) 日本医療教育財団 教育訓練ガイドライン履修者など 中級(TOEIC 665相当〜) 1次 9,000円 / 2次 15,500円 年1回(1次10月 / 2次1月) 診療所・一般病院で通訳したい人
医療通訳技能認定試験(専門) 日本医療教育財団 同上(より高度) 上級(TOEIC 785相当〜) 1次 11,000円 / 2次 17,500円 年1回(1次11月 / 2次2月) 二次・三次医療機関で通訳したい人
医療英会話技能認定 日本医療教育財団 医療事務スタッフ(教育機関履修要) 入門 3,000円 要公式確認 医療事務として受付対応したい人

※1 OETの円換算は為替変動の影響を受けます。受験申込時はOET公式サイトで最新料金をご確認ください。

ここからは、各資格の詳細を順番に解説します。

資格1:日本医学英語検定試験(医英検)

日本医学英語検定試験(医英検)

日本医学英語検定試験(医英検)は、日本医学英語教育学会が主催する国内最大級の医療英語資格です。4級(基礎級)・3級(応用級)・2級(プロフェッショナル級)・1級(エキスパート級)の4レベル構成で、3・4級は筆記中心のマークシート式、1・2級は面接やプレゼンが課されます。

受験料は4級6,000円・3級9,000円・2級と1級は15,000円。2026年の3・4級試験日は6月21日(日)、会場は札幌・浜松・名古屋・大阪・高松・福岡・佐賀の7箇所です。

医英検の各レベル詳細・難易度・勉強方法は、HLCAの解説記事で詳しく紹介しています。

公式サイト:日本医学英語教育学会

資格2:OET(Occupational English Test)

OET(Occupational English Test)は、医療従事者向けに設計された国際的な英語能力試験です。イギリス・オーストラリア・ニュージーランド・アイルランド・シンガポール・ドバイ等で、医師・看護師の現地免許申請に使えるのが最大の特徴です。

医療現場の実シナリオ(患者との会話、引き継ぎ、カルテ記述など)に基づいた問題構成で、IELTSやTOEFLが「学術英語」を測るのに対し、OETは「医療現場で使える英語」を直接測定します。

対象職種(12職種)

OETは医師(Medicine)・看護師(Nursing)・歯科医(Dentistry)・薬剤師(Pharmacy)・理学療法士(Physiotherapy)・作業療法士(Occupational Therapy)・放射線技師(Radiography)・言語聴覚士(Speech Pathology)・栄養士(Dietetics)・検眼士(Optometry)・足治療医(Podiatry)・獣医師(Veterinary Science)の12職種それぞれに専用の試験が用意されています。受験者の7割以上が看護師で、残りの多くが医師という構成です。

試験内容と時間

  • Listening:約40分(42問、全職種共通)
  • Reading:60分(42問、全職種共通)
  • Writing:45分(職種別の症例レター作成 1問)
  • Speaking:約20分(職種別のロールプレイ 2問)

受験料・試験日程

  • 受験料:約587 AUD(為替により約55,000〜60,000円)
  • 試験日程:月複数回(オンライン会場・テストセンター会場あり)
  • 日本の会場:東京(御茶ノ水ソラシティ)・大阪
  • スコア:各サブテスト 0〜500点(10点刻み)、Grade A〜E評価
  • 合格目安:Grade B(350点)以上が多くの国の医療職登録で要求される水準

OETの試験対策・勉強方法・参考書については、HLCAの解説記事をご覧ください。

公式サイト:OET公式

資格3:国際医療英語認定試験 CBMS

国際医療英語認定試験CBMS

国際医療英語認定試験CBMS(Certificate of Basic / Advanced Medical Sciences)は、一般財団法人グローバルヘルスケア財団が2011年から実施している試験です。合格・不合格ではなくTOEICのように取得スコアで認定する仕組みで、医師・看護師・薬剤師・臨床検査技師・救急救命士・事務職など、医療に関わるすべての職種が対象です。試験はCBT方式(Computer Based Testing)で実施されます。

試験内容

Basic:リスニング30分(40問)+ リーディング30分(40問)= 60分、400点満点

Advanced:リスニング60分(70問)+ リーディング60分(70問)= 120分、800点満点

面接・スピーキングは無く、TOEICに近い試験形式です。

受験料・試験日程

  • Basic:7,700円(税込)
  • Advanced:14,500円(税込)
  • 2026年試験日:11月14日(土)予定(最新情報は公式サイトでご確認ください)

公式サイト:国際医療英語認定試験CBMS

資格4:TOPEC看護英語試験

TOPEC看護英語試験は、IPEC(看護英語教育協会)が主催する看護師・看護学生に特化した英語試験です。日本の医療現場で基本的な看護業務を英語で運用できる能力を測定することを目的に設計されており、看護現場のシチュエーションに直結した出題が特徴です。4,950円という受験料の安さ看護特化の問題設計から、看護師・看護学生の最初の挑戦先として人気が高まっています。

対象者

  • 看護師・助産師・保健師などの医療専門職
  • 大学の医療・看護系学部、看護系専門学校の学生・教員
  • 医療機関に勤めている方

試験内容と時間

全76問・60分の構成で、Nursing Vocabulary & Grammar(20問・12分)、Nursing Knowledge & Skills(20問・13分)、Reading(8問・15分)、看護現場の会話・指示理解問題などが出題されます。

受験料・試験日程

  • 受験料:4,950円(税込)
  • 試験日程:年2回(2月・9月)
  • 会場:東京・大阪

公式サイト:TOPEC看護英語試験(IPEC)

資格5・6:医療通訳資格(技能検定・技能認定)

医療通訳資格

医療通訳に特化した日本国内の資格は、主催団体の異なる2つが代表的です。医療通訳技能検定試験(一般社団法人日本医療通訳協会)と医療通訳技能認定試験(一般財団法人 日本医療教育財団)で、対象言語と受験要件が異なります。

医療通訳技能検定試験(日本医療通訳協会)

英語・中国語・ベトナム語・韓国語の4言語に対応し、1級・2級の2レベル構成です。2級は医療通訳養成講座修了者または実務1年以上、1級は実務2年以上が受験条件。1次試験7,700円(筆記)、2次試験18,700円(面接・ロールプレイ)、年2回(春・秋)開催です。合格目安は1級でTOEIC 840相当・英検1級相当の英語力が必要とされます。

医療通訳技能認定試験(日本医療教育財団)

英語・中国語の2言語対応で、基礎専門の2レベル構成。教育訓練ガイドライン履修ルートでも受験可能で、より参入しやすい設計です。基礎は1次9,000円・2次15,500円、専門は1次11,000円・2次17,500円。合格者には「医療通訳専門技能者(英語)」または「医療通訳基礎技能者(英語)」の称号が与えられ、資格有効期間は基礎3年・専門5年です。

両試験のより詳しい難易度比較・受験ルート・未経験から始める方法は、HLCAの専門解説記事をご覧ください。

資格7:医療英会話技能認定

医療英会話技能認定

医療英会話技能認定は、医療機関の受付・外来・会計・各診療科・病棟等の事務スタッフが外国人患者対応で必要となる基礎的な英会話力を認定する試験です。日本医療教育財団が運営しています。

試験内容

  • 学科試験:筆記択一式 50分、医療英単語・表現 25〜30問
  • 実技試験:ロールプレイング 1問3分 × 2題
  • 合格基準:学科・実技ともに得点率70%以上

受験料・対象者

  • 受験料:3,000円
  • 対象:承認教育機関で所定カリキュラムを修了し、修了試験に合格した医療機関事務スタッフ
  • 2026年試験日:要公式確認

受験料が7資格中もっとも安く、医療事務として一歩目の証明に最適です。

公式サイト:医療英会話技能認定

HLCAで資格対策+実務英語を同時に伸ばす

医療英語の資格対策は独学でも可能ですが、面接・スピーキング・ロールプレイがある資格(医英検2級以上 / 医療通訳系 / OET)では、ネイティブ講師との実践練習が成果を大きく分けます。

HLCAでは、フィリピン・セブ島の医療英語専門講師によるマンツーマンオンラインレッスンで、以下のような資格対策をサポートしています。

  • OET対策:海外進出を目指す医師・看護師向け(Speaking/Writing重点)
  • 医英検3・4級対策:語彙・読解の体系的学習
  • 医療通訳資格対策:ロールプレイの実践練習
  • 現場英語の習得:資格対策と並行して臨床英会話を強化

医療英語の資格に関するよくある質問(FAQ)

Q1. 医療英語の資格、初心者はどれから始めるべき?

英語学習の初期段階であれば、医英検 4級(受験料6,000円)またはTOPEC看護英語試験(4,950円)がおすすめです。どちらも筆記中心・受験料が安く、対象者の制限もありません。看護師・看護学生ならTOPEC、医学生や薬剤師・幅広い職種なら医英検4級から始めると、合格体験を得やすく次の資格へのステップアップにつながります。

Q2. 医英検とCBMSの違いは?

医英検は合格・不合格判定の級別試験で、面接・プレゼン含む4技能評価が特徴です。一方CBMSはTOEICのようなスコア型試験で、リスニングとリーディングのみ・スピーキングと面接はありません。「合格証明として履歴書に書きたい」なら医英検、「現状の英語スコアを定期的に測りたい」ならCBMSが向いています。

Q3. 看護師に有利な資格はどれ?

目的によって変わります。海外で看護師として働きたいなら OET(Nursing)が国際的に認められている唯一の選択肢です。国内で外国人患者対応スキルを示したいなら TOPEC看護英語試験が看護現場特化で実用的です。両方を組み合わせて取得する看護師も増えています。

Q4. 医療英語の資格、受験料の目安は?

国内資格は3,000円〜18,700円と幅があります。最安は医療英会話技能認定の3,000円、次にTOPEC 4,950円、医英検4級 6,000円と続きます。一方、海外でも使えるOETは約55,000〜60,000円と国内資格より高額ですが、海外医療職免許申請に直結する価値があります。

Q5. 医療英語の資格は独学で取れる?

医英検3・4級やCBMS、TOPECなど筆記中心の資格は独学でも合格可能です。一方、OETや医療通訳系資格、医英検2級以上はロールプレイ・面接が含まれるため、ネイティブ講師との実践練習を取り入れた方が合格率が大きく上がります。学校・オンラインレッスンの併用がおすすめです。

Q6. OETとIELTSの違いは?海外で看護師になるならどちらが必要?

IELTSは「学術英語」を測る汎用試験、OETは「医療現場英語」を測る医療従事者専用試験です。看護師・医師の英語力証明として、英国NMC・豪AHPRA・NZ Nursing Council等の医療職登録機関はIELTS・OETの両方を認めています。題材が医療現場である分、医療従事者にとってはOETの方が取り組みやすいとの声が多いです。

Q7. 医療通訳技能検定と医療通訳技能認定はどう違う?

主催団体と対象範囲が異なります。医療通訳技能検定(日本医療通訳協会)は英語・中国語・ベトナム語・韓国語の4言語対応、医療通訳技能認定(日本医療教育財団)は英語・中国語の2言語対応です。前者は実務経験1〜2年が受験条件に含まれ、後者は教育訓練ガイドライン履修ルートも認められています。働く現場・言語に合わせて選びましょう。

まとめ:目的別に最適な1資格を選んで、医療英語のキャリアを進めよう

医療英語の資格・検定は、本記事で紹介した7つだけでも目的・難易度・受験料が大きく異なります。

もう一度、目的別おすすめをまとめます。

  • 海外で医療職として働く:OET
  • 国内で医師・薬剤師の英語力証明:医英検 3級 / CBMS Advanced
  • 看護師の現場英語スキル証明:TOPEC看護英語試験
  • 医療通訳のキャリア構築:医療通訳技能検定試験 / 医療通訳技能認定試験
  • 医療事務として外国人対応:医療英会話技能認定
  • 医学生・看護学生の基礎力:医英検 4級 / CBMS Basic

資格取得は学習のゴールではなく、「医療現場で英語を使えるようになる」ためのマイルストーンです。試験対策と並行して、実際の臨床英会話・症例ディスカッションの練習を積み重ねることで、資格取得後すぐに現場で活きる英語力が身につきます。

HLCAでは、医療英語専門講師によるマンツーマンオンラインレッスンで、資格対策と現場英語の両方をサポートしています。「どの資格を目指すべきか」を含め、無料カウンセリングでお気軽にご相談ください。

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この記事を書いた人
HLCA編集部

医療英語スクールHLCAの編集チーム。 医師・看護師・薬剤師・受付スタッフなど、医療従事者向けの医療英語学習を支援するメディアとして、現場で使える医療英単語・フレーズ・ロールプレイを発信しています。 記事制作では、医療現場でのコミュニケーション、患者対応、多職種連携の観点を重視し、医療英語を初めて学ぶ方にも分かりやすい内容を心がけています。