「外国人の患者さんに、英語できちんと対応できるようになりたい」——そう思いながらも、何からどう勉強すればいいのか分からず立ち止まっていませんか?
外国人患者の受け入れが進むなか、看護師にも英会話スキルが求められる場面は年々増えています。ただし、忙しい勤務の合間に独学で「話せる」レベルへ到達するには、思いついた順ではなく正しいステップで積み上げることが何より大切です。
本記事では、都内の看護師として多くの外国人患者と接し、TOEIC570点→925点までスコアを伸ばした筆者が、看護師が英語を「話せるようになる」ための勉強法を学習ステップ順に解説します。
この記事でわかること
・看護師に本当に必要な英会話力のレベル
・話せるようになるまでの学習ステップ(単語 → 発音 → 瞬発力 → 実践)
・忙しい看護師でも英語学習を続けるコツ
この記事のもくじ
看護師に必要な英会話力とは?
そもそも、日本の看護師にはどれぐらいの英会話力が必要なのでしょうか?
看護師が英会話をしなければいけない場面は、外国人の患者さんが来たときです。
つまり、患者さんの症状を聞き、処置や診断の説明や、指示を適切に言えることがゴールとなります。
海外ドラマや映画で見るような日常会話は二の次でいいのです。
まずは必要な英会話をしっかりマスターして、患者さんに安心・安全な看護を届けられることを目指しましょう!
看護師が英語を話せるようになる勉強法【4つの柱】
看護師が英語を「話せる」レベルに到達するには、やみくもに取り組むのではなく、次の4つの柱を順番に積み上げるのが近道です。
話せるようになるための4つの柱
① 医療単語を覚える(伝える土台をつくる)
② 発音を鍛える(聞き取れる・伝わる発音にする)
③ 瞬発力をつける(言いたいことが口から即出る)
④ 試験を活用して力を定着させる
以下では、それぞれで何をすればよいかを具体的に解説します。
単語力をつける
英会話の基礎を固めるためには、なんといっても単語力が必要です。
特に医療英語は一般の英会話では耳慣れない、複雑な英単語が出てきます。
単語力がどれくらいあるかによって、患者さんとのコミュニケーションがスムーズにいくか左右されるといってもいいでしょう。
まずは、看護師が覚えておくべき基本的な単語を紹介します!
各科の英単語
「〇〇科に行ってください」など、科の名前を口にすることは多いのに、それを英語で何と言うかは案外分からないもの。
各科の英語名をここで覚えてしまいましょう!
「内科」:Internal Medicine
「外科」:Surgery
「整形外科」:Orthopedic
「循環器内科」:Cardiology
「呼吸器内科」:Respiratory Medicine
「消化器内科」:Gastroenterology
「神経内科」:Neurology
「小児科」:Pediatrics
「皮膚科」:Dermatology
「眼科」:Ophthalmology
「泌尿器科」:Urology
「産婦人科」:Obstetrics and Gynecology(OB / GYN), Gynecology
「耳鼻科」:ENT(Ear, Nose, and Throat), Otolaryngology
症状の英単語
患者さんを問診していても、患者さんが言っている英語が分からなければ大変です。
症状を言い表す単語を覚えて、患者さんの状態を正確に把握できるようにしましょう。
■「熱があります」
fever(熱):I have a fever.
■「咳が出ます」
cough(咳):I have a cough.
■「〇〇痛がします」
stomachache(腹痛):I have a stomachache.
headache(頭痛):I have a headache.
■「~が痛いです」
hurt(~が痛む):My low back hurts.
sore(痛い):I have a sore low back.
■「ズキズキします」
throbbing(ズキズキする):It’s throbbing.
■「刺すような痛みがあります」
pricking(チクリとするような):I have a pricking pain.
stringing(ヒリヒリする、突き刺すような):I have a stringing pain.
stabbing(突き刺すような):I have a stabbing pain.
処置/検査の英単語
看護師には患者さんの検査や処置を担当する機会がたくさんあります。
異国の病院で不安を感じている外国人の患者さんが安心できるよう、処置や検査を正確に説明できるようになりましょう!
血圧(blood pressure):I will check your blood pressure.
採血(blood test):You will take a blood test.
注射(shot/injection):You will get a shot/injection.
点滴(I.V./intravenous drip):You will have an IV.
身長・体重(height and weight):I will measure your height and weight.
レントゲン(X-ray):You will take a X-ray.
エコー検査(ultrasound scan):You will have a ultrasound scan.
以上の単語を覚えたら、次に医療現場で自分が話している単語を英語にしてみましょう。
「この病気は英語で何というんだろう?」「医師のカルテに書いてあるこの英語はどういう意味だろう?」
そう思ったらその都度調べてみることをお勧めします。
また、もっと網羅的に医療に関する単語を身に着けたいという方は医療英語専用の単語帳を買って勉強するのがおすすめです。
こちらの記事でおすすめの本を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください!
医療英語の学習に役立つ本・参考書10選!外国人対応や海外ボランティアにも生かせる!
発音を鍛える
ただ英語で言いたいことを伝えるだけなら、必ずしも発音にこだわる必要はありません。
ですが、より「英語らしく」英会話するには、発音のブラッシュアップは必要です。
発音を良くすればリスニング力も上がってきます。
なぜなら、人は「自分が発音できる音しか聞き取れない」という性質を持っているからです。
患者さんの話を正確に聞き取れるようになるためにも発音を磨いていきましょう!
発音の鍛え方①シャドーイング
シャドーイングとは、流れてくる英語を追いかけるように英語を真似して口に出す練習方法です。
(引用:mochantv英会話より)
日本語と英語はそもそも口の動かし方や舌の動かし方が全く異なるので、いきなり正しい発音をしようとしても英語の筋肉がついていないと発音できません。
シャドーイングでは、こういった英語に使う筋肉を鍛えることができます。
おすすめは、片耳をふさいで骨伝導で自分の声を聴きながらやる方法です。
自分の英語を聞きながら練習できるので、より効率的にネイティブの発音に近付けます。
隙間時間に毎日何回もやっていくと、発音の向上が感じられますよ!
発音の鍛え方②洋楽
発音を鍛えるには洋楽もおすすめです。
英語には日本語にない音階やリズムがあるのですが、普通にシャドーイングしているだけではなかなか気づけません。
ですが、音階とリズムがある洋楽を練習すれば、英語の音階やリズムに意識を向けやすくなるのです。
特に英語に特徴的なリエゾンの練習に向いています。
リエゾンとは、単語と単語の音がつながったり、ある発音が消えたりするなど、英語独特の発音方法です。
日本人が苦戦するリエゾンですが、洋楽にはメロディーとリズムがあるので、リエゾンが練習しやすくなっています。
ぜひ洋楽を使いこなして発音をマスターしてみてくださいね!
医療英語の試験を受ける
医療の現場で使いたいと思っていても勤務の合間を縫って勉強するのはなかなか労力がいりますよね。
そんな時モチベーションを保つためにもおすすめなのが、医療英語の試験を受ける事です。
「試験に合格する!」という目標を持つことでモチベーションを保ちながら勉強していくことができます。
近年では医療現場で英語が話せる人材の需要の増加に伴い、医療英語に関する試験が増えてきています。
また、医療英語の試験は実際の医療現場で使うことを想定された試験なので、問題を解いていくだけで実践的な医療英語が身につくのが嬉しいポイントです。
例えば、日本医学英語検定試験(医英検)の基礎級である4級であればこのような問題が出題されます。
- 語彙問題・・・日本語を英語に、英語を日本語に訳す問題
- 写真・図問題・・・検査の場面、レントゲン写真、患者のバイタルサインデータなどを見て何を示すか答える問題
- 会話問題・・・医師と患者、または看護師と患者の会話問題
- 読解問題・・・研究や論文などを読解する問題
内容を見てわかる通り、基礎級の問題を解いていくだけで実際に看護師として働くうえで必要な医療英語が身についていくようになっています。
さらにレベルが上がり応用級、プロフェッショナル級、エキスパート級なるとリスニング試験や口述問題も追加され、内容はさらに実践的になってきます。
問題集自体が医療英語の例文・単語の宝庫といってもいいくらいなので、自分に合った試験を見つけて受験してみることをお勧めします。
その他にも医療英語に関する試験はいくつかありますので詳しい内容についてはこちらの記事もチェックしてみてください!
忙しい看護師が英語学習を続けるコツ
夜勤や残業のある看護師にとって、いちばんの壁は「学習を続けること」です。続けるためのポイントは3つあります。
①勉強時間を「固定」する——通勤中や休憩中など、毎日決まったタイミングに5〜10分だけ取り組むと習慣になりやすくなります。
②完璧を目指さない——最初から正しい文法・発音にこだわらず、短い単語やフレーズで「伝える」ことを優先しましょう。伝わった成功体験が継続につながります。
③アウトプット前提でインプットする——覚えた単語は「実際に患者さんにどう言うか」を声に出して練習すると、定着が一気に進みます。
瞬発力をつける
いくら単語力や発音を鍛えても、使いたい時にパッと出て来ないと意味がありません。
英語の瞬発力を鍛えるには、英会話スクールで練習を積むことがおすすめです!
なぜなら日本人が英語を話せない大きな理由の一つが「英語を話すことへの抵抗感がある」からです。
「間違えたらどうしよう」「つたない英語を話して笑われないかな」といった抵抗感を外すことが上達のカギとなります。
日頃から英語へのマインドブロックを外し、すぐに言いたいことが言えるよう鍛えておきましょう!
HLCAの医療英語オンラインスクール
看護師の英会話スクールでおすすめなのが、HLCAの医療英語オンラインスクールです。
通常の英会話スクールとは違って医療英語特化型のオンラインスクールとなっており、看護師が仕事で使える実用的な英会話を学ぶことができます。
長期的にじっくり学習できるオンライン英会話と、1日6コマのマンツーマンレッスンを受けられるオンライン留学があり、自身の目標に合わせた学習設定が可能です。
じっくり英会話を学びたい看護師と、今すぐ英会話をマスターしたい看護師の双方におすすめの英会話スクールです。
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より深く学ぶための関連ガイド
本記事では看護師の医療英語学習の全体像を解説しました。各テーマをさらに深く学びたい方は、以下の専門記事をご参照ください。
医療英語を学べるアプリ|毎日気軽に取り組めるおすすめ7選 — 単語アプリ・リスニングアプリ・AI学習ツールを目的別に比較
医療英語スクール比較おすすめ5選【2026年版】|選び方ガイド — オンライン英会話・スクール選びの5つのポイントと目的別おすすめ
医療英語の学習が続かない3つの理由|HLCA受講生に学ぶ継続のコツとマインドセット — 習慣化テクニック・マインドセット・予習復習の型
看護師の英語フレーズ集|受付・問診・処置で使う必須例文 — 看護師の場面別フレーズ集(受付・問診・処置・指示・退院)
まとめ:医療英語を勉強して即戦力となる看護師になろう!

外国人患者が増えるこれからの医療現場で、英語で対応できる看護師の価値はますます高まっていきます。
大切なのは、いきなり完璧を目指すことではなく、「単語 → 発音 → 瞬発力 → 実践」のステップを、自分のペースで積み上げること。今日から1日5分でも始めれば、半年後には外国人患者への対応に少しずつ自信が持てるようになっているはずです。
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