外国人患者さんの受診が増える中、問診時の英語はすべての医療職にとって欠かせないスキルになっています。
特に問診の場面では、正確な情報を集めることはもちろん、患者さんが安心して話せる雰囲気をつくることも重要です。
本記事では、問診時に便利な医療英語を頻出英単語、医療者がよく用いるフレーズと患者さんがよく用いる例文、ロールプレイに分けて、、初心者でも現場で使いやすい形に整理します。
この記事のもくじ
問診に必要な医療英単語(Medical vocabulary)
まずは、問診の流れを組み立てるために最低限必要な医療英単語を整理します。
| 英語 | 日本語 | ひと言メモ |
| history taking | 問診、病歴聴取 | 問診全体を指す表現 |
| chief complaint | 主訴 | 受診理由 |
| symptom | 症状 | |
| pain | 痛み | 部位と強さをセットで聞くとよい |
| onset | 発症 | |
| duration | 持続時間 | |
| severity | 重症度 | |
| medical history | 既往歴 | 過去の病気 |
| medication | 内服薬 | |
| allergy | アレルギー | 安全確認の要 |
| family history | 家族歴 | |
| social history | 社会歴 | 喫煙、飲酒、生活背景 |
| vital signs | バイタルサイン | 看護師・救急で頻出 |
医療従事者が問診でよく使う医療英語フレーズ
次に医療従事者が問診の際によく使うフレーズについて紹介していきます。

①問診の導入時の医療英語
- Hello. I’m going to ask you a few questions about your symptoms. これから症状についていくつか質問します。
- Is that okay with you? よろしいですか。
②主訴を確認する際に使う医療英語
- What brings you in today? 今日はどうされましたか。
- What seems to be the problem? どのような症状がありますか。
③症状の経過を聞く際の医療英語
- When did it start? いつから始まりましたか。
- How long has it been going on? どのくらい続いていますか。
- Is it getting better or worse? 良くなっていますか、悪化していますか。
④痛みを評価するための医療英語
- Where does it hurt? どこが痛いですか。
- How bad is the pain on a scale of one to ten? 痛みを1から10で表すとどのくらいですか。
⑤安全面を確認する質問
- Are you having trouble breathing right now? 今、息苦しさはありますか。
- Do you have chest pain? 胸の痛みはありますか。
- Did you faint or almost faint? 倒れた、または倒れそうになりましたか。
⑥既往・内服・アレルギー
- Do you have any medical conditions? 持病はありますか。
- Are you taking any medications? 現在、薬を飲んでいますか。
- Do you have any allergies to medications or food? 薬や食べ物のアレルギーはありますか。
患者さんからの返答の際によくある訴えの医療英語
次に先ほど学んだ医療従事者の患者さんへの医療英語のフレーズに対しての患者さんの返答の例のフレーズを見てみましょう。
- I have had a fever and a cough for three days. 3日間、熱と咳があります。
- It started suddenly this morning. 今朝、急に始まりました。
- The pain is getting worse. 痛みが強くなっています。
- It hurts here. ここが痛いです。
- I feel short of breath when I walk. 歩くと息苦しいです。
- I’m taking medication for high blood pressure. 高血圧の薬を飲んでいます。
- I’m allergic to penicillin. ペニシリンにアレルギーがあります。
- I’m not sure how to explain it well. うまく説明できません。
シーン別問診の医療英語フレーズ
次に特徴的な場面別で問診の医療英語を学びましょう。
問診票を使う場合(病院受付、看護師に頻出)
- Please fill out this questionnaire. この問診票にご記入ください。
- If you need help, please let me know. 記入が難しければ教えてください。
情報を次の職種につなぐとき(全職種)
- I will share this information with the doctor. この内容は医師に共有します。
問診を行う際の医療英語のロールプレイの例

【英語】
Nurse:Hello. I’m going to ask you a few questions.
Patient:Okay.
Nurse:What brings you in today?
Patient:I have a fever and a cough.
Nurse:When did it start?
Patient:Three days ago.
Nurse:Is it getting better or worse?
Patient:It’s getting worse.
Nurse:Are you taking any medications?
Patient:Yes, for high blood pressure.
Nurse:Do you have any allergies?
Patient:I’m allergic to penicillin.
Nurse:Thank you. I’ll share this information with the doctor.
【日本語】
看護師:こんにちは。いくつかお伺いしますね。
患者:はい。
看護師:今日はどのような症状でお越しですか?
患者:熱と咳があります。
看護師:いつからですか?
患者:3日前からです。
看護師:良くなってきていますか、それとも悪くなっていますか?
患者:悪くなっています。
看護師:何かお薬は飲んでいらっしゃいますか?
患者:はい、高血圧の薬を。
看護師:アレルギーはおありですか?
患者:ペニシリンにアレルギーがあります。
看護師:ありがとうございます。この情報は医師と共有させていただきます。
このようなロールプレイは医療英語を使いこなせるようになるために、最も重要な練習です。
医療英会話スクールHLCAでは医療のバックグラウンドを持つ講師からフィードバックをもらいながら、実践力を高めることができます。
医療従事者が問診で英語対応するときのポイント
短い質問を重ねる
長い英語で一度に聞かず、1文1情報を意識すると伝わりやすくなります。
安全確認は必ず行う
息苦しさ、胸痛、意識消失の有無は優先的に確認します。
最後に要約して確認する
最後に自分が聴取した内容が合っているかの確認も、ミス防止につながります。
例)
Let me confirm. You’ve had a fever and cough for three days, and it’s getting worse. Is that correct? 確認します。3日間、熱と咳があり悪化している、で合っていますか。
よくある質問
Q:問診の医療英語は、どこから覚えればいいですか
A:自己紹介、主訴の聞き方、発症時期、内服とアレルギー確認から始めると、どの診療科でも応用できます。
Q:患者さんの英語が聞き取れない場合はどうすればいいですか
A:聞き返すことは安全な対応です。ゆっくり話してもらう、言い換えてもらうなどを丁寧に伝えます。
まとめ 医療英会話スクールで無料カウンセリングを受けませんか?

問診の医療英語は、単語や例文を読むだけでは実際の現場で使いこなすことが難しい分野です。
患者さんの話し方に合わせて質問を変えたり、聞き取れなかった部分を確認したり、要点をまとめ直したりと、会話として運用する力が求められます。
また、自分の英語が適切かどうかを確認してくれる存在がいないと、間違いに気づけないまま不安を抱えやすくなります。
HLCAでは、医療のバックグラウンドを持つ講師が、看護師・医師・薬剤師・受付など20職種以上に対応した医療英会話を指導しています。
問診をはじめ、外来、救急、病棟、服薬指導など、診療科・職種別に用意された約200種類の教材を使い、現場を想定したロールプレイで練習できます。
医療英語を「知識」から「現場で使える力」に変えたい方は、まずは無料カウンセリングで、現在のレベルと目標を整理してみてください。
監修:海仲 由美(Yumi Uminaka)
HLCA代表/医療英語教育者・カリキュラム開発責任者
医師・看護師・薬剤師など医療従事者向け医療英語教育を専門とし、これまでに延べ3,000名以上の医療従事者への指導・研修を実施。
医療現場で実際に使われる英語表現・患者対応・多職種連携に特化したカリキュラム設計を強みとし、病院・クリニック向け教育プログラムや医療英語教材の開発・監修を多数手がける。
本メディアでは、現場視点と教育専門性の両面から、実践的かつ正確な医療英語情報の監修を行っている。




