医療英語学校HLCAでは、英語を学びたい医療者のためのオンラインレッスンを提供しています。
今回は、鍼灸師である西田さん(仮名)へのインタビューです。
デンマークでのワーホリ経験のある西田さんは、海外滞在中に「英語で医療や鍼灸の話ができればよかった」と思い、オンラインレッスンを開始されました。
週3回で1年間レッスンを受け、英語でできる情報収集の幅が広がり新たな目標ができたそうです。
西田さんの英語学習法やレッスン受講のコツについて話を聞きました。
- 名前:西田さん
- 年代:20代
- 職種:鍼灸師
- 開始時の英語レベル:初心者
- レッスン受講頻度:144チケットで週3回
この記事のもくじ
鍼灸の話を英語でできるようになりたいと思い、医療英語レッスンを開始
ーーー今日はインタビューに応じていただきありがとうございます。簡単に自己紹介をお願いします。
鍼灸師の西田といいます。よろしくお願いします。
ーーー英語に興味を持ったきっかけについて教えてください。
もともと新しい言葉を学ぶのは好きで、学生の頃から英語に興味はありました。
鍼灸師となってしばらくしてから、一度仕事を離れてデンマークでワーホリをしました。
そのときに、全然英語を話せなくて悔しい思いをしたんです。
ーーーどういったシーンで「もっと英語を話したい」と思いましたか?
シェアハウスのルームメイトが医学部に入ると言っていました。
「医療」という共通の話題で盛り上がったのですが、もっと英語で深い話ができればよかったですね。
鍼灸の鍼やお灸の話など、伝えられたらと思いました。
また語学学校の先生に「具合が悪いんだけど、鍼灸だったらどうアプローチするの?」と聞かれた時に、もう少し具体的に返答したかったです。
ワーホリでは医療と関係ない仕事をするつもりで渡航しましたが、それでも日本でどんな仕事をしていたかは必ず聞かれます。
そういった経緯もあり、日本に帰ったら英語は学習したいと思っていました。
ーーーハルカでの学習を決めたのは、どういった経緯からですか?
最初は、SNSで広告を見てセミナーを受けました。
英語を学ぶにあたり何をテーマにするかは迷いましたが、自分のアイデンティティーの一部となる「医療」であれば話を広げやすいし、伝えられる内容も多いのではないかと思ったんです。
ーーー他の英会話との比較はされたのでしょうか?
他のオンライン英会話を調べましたが、何を決め手に選ぶかが分かりませんでした。
当時、別のオンライン英会話を受講していた友人から、日常英会話のクラスだと同じ話題の繰り返しになること、講師が毎回変わるといつも趣味の話をすることになりがちと聞きました。
20,30分のレッスン時間でトピックを掘り下げて話すのは難しく、学習者の目的が明確でないと、堂々めぐりになって伸びを感じられないそうです。
その点ハルカは50分授業ですし「テキストを使って、医療者向けの英語が学べる」「鍼灸師向けのカリキュラムがある」「担任制」という点に惹かれたので、無料カウンセリングでお話を聞いた後に受講を決めました。
ーーー「オンラインで英語を学ぶこと」に対して、不安はありませんでしたか?
留学中に通っていた語学学校はグループレッスンだったので、誰かが発言している間に自分の考えをまとめることができました。
でも、オンライン、しかもマンツーマンレッスンだと講師と自分のどちらかが話をする必要がありますよね。
「素早く話さないと」という緊張感はあったように感じます。
オンライン英会話でスピーキング力を鍛えるコツは、準備をしすぎないこと
ーーーハルカのレッスンは、どのくらいの頻度で受講されていましたか。
集中して英語学習をするため、144チケットで週3回受講していました。
最初の30回は一般英語、そのあとは医療英単語や鍼灸師向けの英語を学習しました。
ーーー初回の授業がどのように進んだか覚えていますか?
フィリピン人の講師と話すのははじめてでしたが、発音がきれいでなまりがほとんどなかったことが印象的でした。
留学を終えて1年以上経っていたので、当時は英語を話す機会がほとんどありませんでした。
そんな中「デンマークにいたときは話せたのに…」ともどかしく思うことも多く、英語を話す感覚を取り戻すのは大変でしたね。
リスニングはできましたが、自分の言いたいことを文章で話すのは難しかったです。
ーーー自習も含め、英語学習はどのように進めていったのでしょうか。
レッスン前にテキストに目を通すようにしました。
講師からは「次はこの内容をやるから、あらかじめ読んできてください」など、前もって伝えてもらいました。
印象的だったのは「予習の段階で、完璧な文章を用意したらダメ」と言われたことです。
英会話では、その場の会話の流れに沿って即興で話すことが求められますよね。
用意した内容ではなく、その場で言葉を発することが大切だと聞き、予習をしすぎずにレッスンで話すことを意識しました。
レッスン中にうまく英語が口から出てこないときは、講師が絶妙な助け舟を出してくれるんです。
毎回のレッスンで、前に習ったことを思い出しながら取り組んでいました。
ーーー仕事が忙しい中、レッスンスケジュールはどのように組んでいましたか。
休日を使って、土曜の午後に1コマと日曜の午前に2コマ連続、合計3コマ取り組んでいました。
ーーー土日で合計3レッスン受けてみていかがでしたか。
最初は、週3コマは多かったかな?と思いました。
慣れるまで半年くらいかかりましたが、2時間連続でも「もう終わったんだ。楽しかったな」と思えるようになりましたね。
せっかくやるからには、休日は遊びよりも英語を優先したいと思っていました。
先にレッスン予約が入っているので、ハルカの英語レッスンに合わせて他の予定を入れていましたね。
医療英語を学び、海外の情報を英語で検索するようになった
ーーー楽しく受講されているのですね。医療英語はいかがでしたか。
医療英語を学ぶというと「医療英単語を覚える」「病気の名前がメインになる」と思っていましたが、それだけではありませんでした。
ハルカの講師は、「簡単な言葉で」「もっと完結にまとめて」発言するよう練習をさせてくれました。
患者さんに話す時は、難しい医療単語ではなく、基本的な英語で完結に話さないと伝わらないんです。
医療の知識がある講師から、患者さんに説明するときのスムーズな言い方を学べたのがよかったです。
ーーー医療英語ではどういった内容を学習されましたか。
医療英単語や鍼灸(概論、鍼灸つぼ、婦人科の鍼灸など)、不妊治療を含む婦人科の内容、文化・宗教など学習しました。
講師がさまざまなトピックから話を膨らませて下さったので、興味深かったです。
日本とフィリピンの違いなど、興味を持って学習できました。
ーーー印象に残っているレッスンについて、教えてください。
宗教の話ですね。
初めは「医療と宗教は関係あるんだろうか?」と思いましたが、興味深く学べました。
例えば亡くなった時の葬り方です。
日本では火葬がメインですが、土葬など違う葬り方もあると知りました。
海外の方と接する上で「自分が当たり前と思うことも、ほかの人にとっては当たり前でない」という視点が大切だと感じました。
患者さんにアドバイスをしても、医療者の言う通りの考え方はできないという人もいらっしゃいます。
自分と異なる考えを持つ患者さんにどう説明するのか、自分だったらどういう対応をするのかを、講師との会話を通してディスカッションでき、よい学びになりました。
ーーー習った医療英語は、現場でどのように活かしていますか。
今働いている整骨院はあまり外国人の患者さんがいないので、本格的に医療英語を使うことはありません。
でも、美容鍼灸に来られたフィリピン人の方へ英語で「青あざ」の説明をしたことはあります。
日本語で理解されなかった点を英語で分かってもらえたので、嬉しかったです。
ーーー英語学習をしてみて、ご自身の変化はありますか。
英語で検索をする機会が増えました。
YouTubeなどで新しく学んだ英単語で検索し、英語の動画を見ています。
これまでは日本語で検索する以外のアイディアはありませんでしたが「英語で調べたらどんな内容が出てくるんだろう」と楽しめるようになりました。
Google検索でも、英語で海外のサイトを閲覧すると得られる情報の幅が広がります。
最近は、海外で鍼灸師として開業している方のホームページを英語で見ています。
いつかデンマークやそのほかの国に行くことがあれば、鍼灸院に足を運んでみたいです。
日本人サポートでカリキュラムについて相談
ーーーハルカの英語レッスン以外に印象に残っていることを教えてください。
一度、日本人スタッフの面談を受けたことがあります。
144チケットを使い終わるタイミングで、継続したらどういうカリキュラムがあるか相談しました。
すると、自分の学びたいと思っていたカリキュラムが豊富に用意されていることがわかりました。
週1回で継続しようと思いましたが、もう少しやりたくなるかも…と思ったので週2回受講できるように2年目は96チケットで受講します。
ーーー2年目はどういった内容を学習されるのですか。
PT向けのテキストや、痛みのアセスメント、生活習慣病や栄養の話などを学べるカリキュラムを入れました。
鍼灸は、全身を診て治療を進める必要があります。
ほかの医療職種の専門領域も知っておくと役立つと思うので、詰め込み過ぎないよう頑張っていきたいです。
再度海外へ渡航し、鍼灸師として医療英語を生かした仕事ができれば
ーーー医療英語を身につけて、これからやりたいことを教えてください。
もう一度海外に出たいです。
デンマークでのワーホリは医療関係でない仕事をしていました。
次に海外に行くときは、鍼灸師として仕事をできたらと考えています。
せっかく英語を学んでいるので、患者さんへ英語で対応しながら鍼灸の施術をできるようになりたいですね。
海外の友達や体調不良で困っている方など、これまでも相談を受ける機会がありました。
そういった方に、医療の知識を英語で説明した上で鍼灸の治療ができればと思っています。
コロナの状況にもよると思いますが、年齢を考えるとギリギリワーホリビザも取れるので、もう一度海外へ渡航したいです。
ーーー英語を学習することで、今後やりたいことが広がっていますね。最後に、オンライン医療英会話に興味がある英語初心者の方に対して、アドバイスがあればお願いします。
はじめは、英語を話すことは怖いと思っていました。
机に向かっての勉強は苦手ですし、1年間英会話を習うと決めても続くのか不安もありましたし。
でも、やりたいという気持ちがあればまずは飛び込んで、レッスンを受けてみるのがいいと思います。
挑戦すると足りない点が見えてくるので、その時に興味のある領域で英語を深めてみるといいですね。
何もしないと時間ばかり過ぎていく中で、私は「英語だけは頑張ろう」と思い1年間続けてきました。
明るくて温かいフィリピン講師と医療英語を学べるハルカを本当に気に入っていますので、興味のある方にはぜひ英語学習を試していただければと思っています。
ーーー今回は貴重なお話をありがとうございました! 英会話をはじめてから今までの熱い思いを聞くことができました。今後のご活躍を心より応援しています!