国際協力したい看護師必見!医療系NGOの9団体総まとめ!

Reona
公開日:2020.08.31
更新日:2024.12.10

本日は国際協力に興味がある看護師さん必見、医療系のNGOを徹底まとめしていきます!

看護師になりたい方、看護師として働いている方の中には、

「世界の、病気や怪我困っている人を助けたい…!」

そんな思いを持つ方も多いと思います。

看護師が国際協力に携わるにはいろいろな方法がありますが、その中の一つが、NGOへの就職やボランティア。

ですが、どんなNGOがあるのか、どんなことをしている団体なのか、求人はあるのか、調べていくのは結構骨が折れるものです。

今回はそんなあなたのために、医療系NGOをどどんとまとめてみました!

どうやって情報を集めるかについても紹介していますので、是非最後まで読んでくださいね!

どんな形で携わりたいか、イメージを明確に!

まずはじめに自分がどんな形で国際協力に携わりたいか考えてみましょう。

ひとことでNGOといっても団体によって特徴があり、活動も様々です。

1.看護師として自分の手で医療行為を行うことができるNGO

2.看護師の資格や経験を生かして働くことができるNGO

の2種類に分けてまとめてみています。

イメージとしては、このような感じです。

1.看護師として自分の手で医療行為を行うことができるNGO

→活動する場所:発展途上国の中でも、紛争地、災害後などの特殊な環境

→やること:患者に対して直接、処置や手術など。マネジメントや教育、体制つくりなども行う。

2.看護師の資格や経験を生かして働くことができるNGO

→活動する場所:発展途上国のなかでも、田舎など比較的落ち着いた地域

→やること:直接の処置や手術はしない。保健活動をはじめとし、多岐にわたるプロジェクトを行う。

自分がどんな形で国際協力をしたいのかを考えながら下記をチェックしてみてください!

1.看護師として自分の手で医療行為を行うことができるNGO

➀国境なき医師団

言わずと知れた、世界で活躍する医療系NGO。

活動場所はアフリカ・アジア・中東・中南米紛争地や難民キャンプで、2019年の活動国は、70ヵ国以上です。

主な活動
  1. 紛争地や難民キャンプでの診察や手術などの治療
  2. 紛争や暴力・家族の死を経験した人々への心のケア

求人

2020年8月現在の看護師の求人は、

・手術室看護師

・正看護師

の2つ。

派遣期間は、6ヵ月~1年間ほどです。 3~4年の臨床経験はもちろん、マネジメント・監督・教育の経験や、高い英語力またはフランス語力が求められます。 ハードルが高いうえに競争率が高く、特に正看護師は一時期は募集を取りやめていたほど。

手術器具の滅菌経験や感染管理の経験などもアドバンテージになるようなので、色々なことにチャレンジする精神が必要です。

➁ジャパンハート

 

ジャパンハートは、2004年設立以来、「医療の届かないところに医療を届ける」を理念に 国、地域、人種、政治、宗教、境遇を問わず、すべての人が平等に医療を受けることができ、生まれてきて良かったと思える社会の実現を目指し活動している団体です。 

活動場所は、ミャンマー・カンボジア・ラオス・国内の離島やへき地、被災地など。 2025年にはカンボジアに新病院の建設を予定しています。 

主な活動

・アジア開発途上国における診療・手術活動、及び医療者の派遣 

・医療者不足が深刻な国内の離島・へき地への看護師派遣「RIKAjob 

・小児がんの子どもとその家族の外出を医療者がサポートする「スマイルスマイルプロジェクト」 

ASEANや国内での大規模自然災害や感染症拡大などの緊急事態における物資支援や医療チームの派遣 

 

・求人

海外で医療活動を行うメディカルチームとして看護師、助産師、医師、コメディカル(臨床検査技師、薬剤師、放射線技師など)を募集しています。メディカルチームは半年以上の活動期間であり、ジャパンハートの一員として海外医療に従事します。 

まずは短期間から海外の医療活動を体験されたい方は、看護師限定ツアーご参加できます。 

看護師ツアーは私も参加したことがありますが、休暇を利用して臨床医療の現場を見学でき、また現地で活動する医療者との座談会もあり、リアルな現場を見たり、聞いたりできました。またツアー参加者は看護職の方なので、同じ志を持った看護師と出会えることも魅力的でした。

現地人医療者とのコミュニケーションは英語になるので英会話の勉強は必要ですが、応募条件に語学力はなく、比較的参加ハードルが低いのがポイントです。 

➂世界の医療団

人道医療支援に加え、人権が侵害されている現実を証言していくことを使命として、世界各地で医療支援活動・証言活動を行っている団体です。

創始者は国境なき医師団の創始者と同じ、ベルナール・クシュメルという元フランス外務大臣。

アフリカ・南北アメリカ・アジア・欧州・中東など世界73ヶ国で373のプログラムを実施しています。

主な活動
  1. 紛争地や被災地での緊急医療支援
  2. 保健活動
  3. 合指症・多指症などの疾患を持った患者に対する手術活動 など

求人

手術室看護師や被災地支援、保健活動などの分野で有償・無償共にボランティアを募集しています。

ですが常に募集しているというわけではなく、タイミング次第。

こちらは必要な臨床経験などの記載はありませんが、英語やフランス語などの語学力は必須です。

2.看護師の知識と経験を生かせるNGO

➀AMDA

岡山を本拠地にして1984年に誕生した日本を代表する国際協力NGO。

特に災害救援・人道支援の分野で世界的に知られていて、世界32の国と地域に支部が有ります。

国際連合と総合的な協議をおこなう資格を有している日本でも数少ないNGOの一つです

主な活動
  1. 被災地での緊急医療支援
  2. 途上国での緊急食糧支援
  3. 保健活動
  4. 教育支援 など

・求人

本部事務局勤務職員海外駐在スタッフなどを不定期に募集しています。

事業や緊急時の調整対応を中心とする業務を行う事務局職員であっても、災害時派遣チームの一員として国内外の被災地での活動を行うため、看護師の資格かつ3年以上の社会経験を有することが必須条件です。

また駐在スタッフでは看護師の資格は必須ではありませんが、保健医療にかかわる事業も行うため、看護師の資格を持っていると有利に働くようです。

どちらもレベルは記載されていませんが、英語力が必須となります。

➁特定非営利活動法人シェア=国際保健協力市民の会

医師・看護師・学生等が中心になり、1983年に結成された保健医療専門のNGOです。

活動場所は、カンボジア、東ティモール、タイ、アフリカ、日本。

主な活動
  1. 難民キャンプ・被災地への緊急医療支援
  2. 手洗い・エイズ予防のための保健教育
  3. 栄養改善
  4. 在日外国人への出張健康相談など

求人

2020年8月現在、求人はありません。

ですが過去には、海外事業担当契約職員在日外国人支援事業部職員の募集などがありました。

海外事業担当では、カンボジア事業を中心に国際保健活動を担当するため、看護師や保健師の資格や経験は重宝されると思われます。

また公衆衛生の知識、NPO経験、海外経験も歓迎されるとのこと。

在日外国人支援事業部では、看護師、保健師、助産師のいずれかで地域における活動経験があることが条件です。海外事業担当では英語力は必須

また在日外国人支援事業部でも「英語力があればなおよい」とのことでした。

➂ピープルズ・ホープ・ジャパン

母子保健分野において継続的な教育支援活動を行うNGOです。 米国に本部を置く国際NGO Project HOPEの日本法人として設立されました。

日本の東京に支部をおき、タイ、カンボジア、ベトナム、ミャンマー、インドネシアで活動しています。

主な活動
  1. 安全なお産や家族計画のための母子保健活動や助産師教育
  2. 手洗いやエイズ予防のための保健教育
  3. 災害支援 など

求人

ボランティア・インターンは常に募集しているようです(2020年8月現在は新型コロナウイルスの影響で受け入れていません)。

過去には、海外事業担当者の募集がありました。

業務内容は、海外支援事業と予算の企画・立案および進捗管理など。

募集要項には、「医療資格・公衆衛生の学位などが有利」との記載があったので、看護師の資格も有利に働きそうですね。

英語力も必須で、英語で実務遂行が可能 ・海外出張・海外駐在が可能レベルが求められています。

➃シャプラニール=市民による海外協力の会

シャプラニールは、1972年に創立された日本の国際協力NGOです。 活動場所は、バングラデシュ、ネパール、インドを含む南アジア地域です。

南北問題に象徴される現代社会のさまざまな問題、とりわけ南アジアの貧しい人々の生活上の問題解決に向けた活動を、現地と日本国内で行っています。

主な活動
  1. 児童労働の削減に向けた取り組みや教育支援
  2. 災害が多い地域での防災支援 など

求人

寄付金の仕分けやカウントのボランティアは随時募集しています(2020年8月現在は新型コロナウイルスの影響で受け入れていません)。

また不定期で海外活動に関わる事務作業アルバイト広報部門のインターン海外事業担当職員などを募集しています。

看護師の資格は特に必要ないようですが、防災支援の時など保健医療の知識が役に立ちそうです。

また職員の場合は、英語力は必須。 英語で業務可能なレベルが求められています。

⑤JOICFP(ジョイセフ)

ジョイセフは、女性のいのちと健康を守るために活動している日本生まれの国際協力NGOです。

ジェンダー格差、地域格差、経済格差、教育格差、医療格差などの「格差」をなくすために、女性を取りまく環境を改善する活動を行っています。

1968年の創立以来、35カ国でプロジェクトを実施してきました。

主な活動
  1. 家族計画
  2. 被災地の母子支援
  3. エイズの予防・啓発活動
  4. 女性のエンパワメント など

求人

不定期で正職員や現地派遣プロジェクト担当者などの求人が出ています。

正職員は、開発協力グループの国内・海外事業に関連する業務全般、研修事業等などを担当。

現地派遣プロジェクト担当者は、現地で妊産婦健康改善プロジェクトを担当します。 海外での国際協力プロジェクトの2年以上実施運営経験が必要です。

どちらも英語力は必須で、高いコミュニケーション能力を有するレベルが求められています。

高いコミュニケーション能力とは、英検準1級、TOEIC 730点レベルです。

看護師資格は必須ではないですが、保健分野のプロジェクトも多いため、アドバンテージになるでしょう。

⑥セーブ・ザ・チルドレン

日本を含む約120ヶ国で子どもへの支援活動を行うNGOです。

1919年、イギリス人女性エグランタイン・ジェブによって創設されました。

主な活動
  1. 紛争地・被災地における緊急人道支援
  2. 栄養不良、感染症の予防や治療
  3. 学習環境の改善、教員の能力養成、地域社会の意識向上、就学前教育の普及など
  4. 地域社会の防災体制の強化 など

求人

不定期で海外事業を行う駐在員を募集しています。

開発途上国において保健分野もしくは栄養・食料確保分野の事業に5~8年従事した経験を持つことが必要です。

保健分野の事業も多くあるので、看護師の経験や知識を生かすこともできるでしょう。

こちらでも求められている英語力は高く、上級レベルの報告書作成ができること(TOEIC 970点程度)となっています。

どうやって情報を集める?

最後に、NGO団体の活動や求人の情報はどうやって集めればいいのか? 情報の集め方を紹介します。

➀HPをチェックする

気になるNGOを見つけたら、まずはホームページをチェックしてみてください。

どんな経緯で設立されたのか、どんな理念なのか、どんな活動をしているのかを詳細に知ることができます。

団体によってはインターンやスタッフのブログが掲載されていることもあり、より詳しく具体的な情報を得られることもあります。

➁SNSをフォローする

NGOのfacebookやtwitter、インスタグラムなどには団体の活動報告やイベント情報、求人情報が掲載されることがあります。

わざわざHPを見に行かなくても自動的に目に入ってくるので、情報を見逃したくない気になる団体などはフォローしておくとよいです。

➂国連フォーラムのメーリングリストに登録する

こちらは国際協力の情報を日ごろから得ておきたい方にお勧めです。

登録すると、国際協力に関するイベントや求人など様々な情報がメールで送られてきます。

国際機関からNGOまで様々な団体がこのメーリングリストに入っているので、新しく気になるNGOを見つけることができたりします。

こちらから登録ができます↓

国連フォーラムメーリングリスト

PARTNER

独立行政法人国際協力機構(JICA)が運営する国際キャリア総合情報サイトです。

1,798団体が登録しており、JICAの情報のみならず、幅広い実施主体の国際協力関連情報を発信しています。

国際協力に関わるインターンやボランティア情報・研修・イベント情報などを得ることができるほか、キャリア相談なども行っています。

気になるNGOの求人を探すには、一番手っ取り早いと思っています。

まとめ:自分のやりたいことを明確に!英語力は必須!

以上医療系NGOのまとめでした!

NGOといっても、活動内容は様々。

まずは自分はどんなことをやりたいのか、情報を集めながらクリアにしていきましょう。

また、求人などはタイミング次第なため、常に新しい情報をキャッチして動けるようアンテナを張り巡らせておくことが大切です。

そして各NGOの求人を見ていて分かったと思うのですが、何といっても英語力は必須。

しかもかなり高いレベルが必要です。

「まだどういう国際協力をしていきたいのかわからない」という方でも、

まずは英語力を身に着けておいて損はありません。

セブ島にある語学学校HLCAでは、英語をマンツーマンでしっかりと習得できます。

また発展途上国であるフィリピンには多くのNGOが存在しているのも魅力。

HLCAではNGOと連携したプログラムも多数ご用意しています。

海外で経験を積みながら英語を習得してい方にはぴったりの学校です。

興味のある方は是非一度お問い合わせください!!

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この記事を書いた人
Reona

看護師として5年間病院に勤務。セブ島での留学とインターンを機に英語の楽しさに目覚め、TOIEC300点以上のスコアアップに成功。日本に帰国後も通訳ボランティアや英語での取材などにチャレンジし、「病院を飛び出す看護師」を目指す。