「看護師として働きながら、英語を活かせたらいいのに」
そう思ったことはあるけれど、実際に英語を使って働くイメージは湧かないという方も多いのではないでしょうか。
病棟で夜勤を続けながら働いていて、英語にも興味はあるけれど、「英語で本当に仕事ができるのか」と不安になる、そんな方も少なくありません。
今回ご紹介するのは、留学経験のある看護師が、HLCAで医療英語を学び直し、日本国内の国際クリニックへ転職した実例です。
この記事では、
・看護師が英語を活かした働き方を考えたきっかけ
・HLCA受講で得られた“英語力以外”の変化
・転職活動のリアルと、求人に出会えた背景
・国際クリニックで実際に英語を使う場面や課題
を、体験談ベースで時系列にまとめています。
「英語を活かした働き方をしたいけど、何から始めればいいかわからない」
そんな看護師の方はぜひ最後までお読みください。
・英語を活かしてクリニックで働く看護師のリアルな働き方
・HLCA受講をきっかけに、英語×看護師のキャリアをどう築いたのか
・国際クリニックで実際に使われている英語のレベル・場面・頻度
・夜勤なしでも成り立つ、現実的な収入・働き方のバランス
・英語に不安があっても、準備次第で選択肢が広がる理由
・「いつか英語を使って働きたい」看護師が、今からできる準備
この記事のもくじ
看護師のerikoさんが英語を活かした働き方を考えたきっかけ(HLCA受講前)
夜勤あり病棟看護師から、働き方を変えたいと思った理由
インタビューに答えてくれたerikoさんは、長年、夜勤を含む病棟勤務を続けてきました。
ただ、年齢や体力のことを考えたとき、「この働き方をずっと続けられるのか」という不安が出てきたといいます。
「40歳になる前には、夜勤のない働き方に切り替えたいと思っていました」
外来やクリニック勤務も視野に入れましたが、現実的な問題として給与が下がるケースが多いことがネックでした。
「夜勤なし × 生活できる収入」この条件を満たす働き方を探し始めたのが、転機でした。
留学経験はあるが「医療で看護師英語を使う自信」はなかった
erikoさんは、過去にオーストラリア留学を経験しています。
英語自体に強い苦手意識があったわけではありません。
ただし、留学と医療現場では話が別でした。
「英語は話せるけど、医療で使えるかと言われると自信はなかったです」
患者さんへの説明、専門用語をどう噛み砕くか、言い間違いが信頼を損ねないか。
医療英語に対して、「難しそう」「責任が重そう」というイメージが先に立っていたそうです。
転職時に提出した英語スコアと、当時の正直な気持ちー看護師として英語を使うことへの不安
転職活動で提出した英語スコアは、TOEIC 675点(2年前)。
「求人を見ると、600点台は正直“仕事で使える”扱いではないと感じていました」
一般的に、英語を使う仕事の目安として書かれているのは700点以上。
「この点数で英語を武器にしていいのか」
そんな迷いもあり、当時は英語を前面に出した転職には踏み切れていませんでした。
医療英語への興味と、同時にあった不安
英語を活かした働き方に興味はあったものの、医療英語には独特のハードルを感じていたそうです。
「通訳レベルの医療英語をしている人を見て、自分には無理かもしれないと思ったこともありました」
・専門用語の多さ
・言い間違いが許されない緊張感
・患者さんとの信頼関係への影響
こうした不安から、「本格的に医療英語を学んでいいのか」迷っていた時期でもありました。
それでも、英語をゼロに戻したくないという気持ちは強く残っていたといいます。
医療英語スクールHLCA受講を決めた理由(選んだ決め手・始め方)

きっかけはInstagram。オンライン学習への不安から調べ始めた
HLCAを知ったきっかけは、Instagramで見かけた情報でした。
当時は、オンライン英会話や医療英語スクール自体が今ほど多くなく、
「オンラインで本当に大丈夫なのかな?」
という不安がまずあったといいます。
対面の英会話に通った経験はあったものの、完全オンラインで医療英語を学ぶのは初めて。
そのため、すぐに申し込むのではなく、口コミやサービス内容をしっかり調べたうえで検討しました。
医療英語のスクールを比較検討した中で、最終的に決め手になったもの
他のオンライン英会話や英語サービスも見たうえで、 HLCAを選んだ理由は、とても現実的なものでした。
・価格が比較的抑えめで、試しやすかった
・医療英語に特化していた
・カウンセリングがあり、いきなりレッスンを始めなくてもよかった
これらが決め手になったと言います。
実際に医療英語スクールHLCA受講で得られたこと(英語力だけじゃない変化)
学ぶ中で医療の「専門用語」よりも大切だと気づいたこと
HLCAを受講して最初に感じたのは、医療英語=難しい専門用語を覚えることではないという気づきでした。
「専門用語をそのまま使っても、患者さんには伝わらない」
英語であっても、相手は医療知識のない一般の患者さん。
・医療の用語をどう噛み砕くか
・今の状況をどう順番立てて説明するか
・不安を与えない言い回しができているか
こうした視点を、レッスンやロールプレイを通して学んでいきました。
医療英語を学んで感じたこと:痛みの表現や質問の仕方が“増えた”感覚
医療現場で意外と難しいのが、痛みの聞き取りです。
「pain だけじゃない、というのを改めて知りました」
・どんな痛みか
・いつからか
・強さはどの程度か
こうした質問を、一つの決まった言い回しではなく、いくつかの選択肢で聞けるようになったことは、後の現場でも役立っていると感じているそうです。
宗教・文化的配慮を学べたことがHLCAで学んだ一番の収穫
英語力以上に印象に残っているのが、宗教や文化的背景に関する学びでした。
・輸血を受けられないケースがある
・宗教的な装飾品や帽子の扱い
・医療を受けるうえでの価値観の違い
日本の看護教育では、そこまで深く文化や宗教への配慮を学ぶことはありませんでした。
しかし実際に海外の患者さんを前にしたとき、文化背景を知らないこと自体が失礼になる可能性がある。
そのことに気づけたのは、医療英語教材ならではだったといいます。
看護師と患者ロールプレイで身についた「落ち着いて話す」姿勢
レッスンでは、不安を抱えた患者さんを想定したロールプレイも多く行われました。
「英語だと、つい一気にすべての情報を話してしまいがちでした」
しかし実際の医療現場では、
・ゆっくり分かりやすく話す
・相手の反応を確認しながら話を進める
・相手の状況を配慮しながら丁寧に話を進める
こうした姿勢がとても重要です。
HLCAでの練習を通して、英語でも“日本語と同じようにケアする感覚”が少しずつ身についていきました。
オンラインの英会話スクールだからこそ続けやすかった理由

実際に受講してみて感じたのは、オンラインだからこそ続けやすかったという点でした。
・自宅から受講できる
・移動時間がかからない
・夜勤のある生活でも、スケジュール調整がしやすい
これらの点がerikoさんにはフィットしたそうです。
病棟勤務を続けながらの学習では、「通う」だけで負担になることも少なくありません。
「仕事が終わってから移動しなくていい、というのは本当に楽でした」
結果的に、英語学習を生活の中に組み込みやすかったことが、継続につながったといいます。
英語を活かした転職活動のリアル(看護師×英語×クリニック)
転職を考えた理由:夜勤のある病棟から、次の働き方を考え始めた
転職を考え始めた大きな理由は、年齢とこれからの働き方でした。
「40歳を迎える前に、夜勤のない働き方にシフトしたい」
これまで病棟看護師として夜勤を含む勤務を続けてきましたが、体力的な負担や生活リズムを考え、外来・日勤中心の仕事を探し始めたといいます。
「英語×医療」を活かせる看護師求人は、正直少なかった
しかし、実際に求人を探し始めてみると、
・英語を使える求人は海外勤務が目立つ
・日本国内で「英語×看護師」を活かせる職場はまだまだ限られている
・外来勤務は病棟勤務に比べ給与が下がるケースも多い
こんな思いを抱えながら求人を見ていた期間がありました。
「やりたいことと、現実の条件がなかなか合わなかった」
半年以上、求人を探しては見送る、という期間が続いたそうです。
諦めかけたタイミングで出会った、国際クリニックの看護師求人
そんな中、Facebookで偶然目にした求人情報が転機になりました。
それまで目にしていたのは、海外勤務や短期派遣の求人がほとんど。
しかし今回は、日本国内のクリニックで、英語を活かせる看護師募集でした。
「アンテナを張り続けていてよかったな、と思いました」
TOEICの点数は「武器のひとつ」だった
転職時に提出した英語資格は、2年前のTOEICのスコアです。
ただし、TOEICの点数だけで評価されたわけではありません。
「採用担当の先生からは、点数はそこまで気にしなくていいと言われました」
それよりも、
・英語を使うことへの抵抗がない
・医療現場で丁寧に説明しようとする姿勢
・留学・継続学習の経験
こうした点が評価されたと感じているそうです。
転職後の働き方|国際クリニックで看護師が英語をどう使うか

患者層は中国を中心とした多国籍
現在勤務しているのは、医療ツアーで来日する外国人を受け入れる国際クリニック。
来院する患者さんは、
・中国本土
・香港
・チベット系
・海外在住の中国籍の方
・東南アジア在住者
などを中心に、国籍や居住地はさまざまです。
英語は「毎日必須」ではないが、確実な武器になる
英語を使う頻度は、毎日ではないそうですが、通訳の方がいない場面では英語が必須になるそうです。
「英語があるだけで、コミュニケーションが一気に楽になる」
来院が多い中国国籍の方の母国語である中国語が話せなくても、英語が共通言語として機能する場面が多くあります。
患者対応だけでなく、クリニックスタッフ間の橋渡しにも英語が活きた
職場には、
・中国語・日本語・英語を話せるスタッフ
・旅行代理店から派遣されている外国人スタッフ
も在籍しています。
その中で、日本語では伝わりにくいニュアンスを英語で補うことも。
「日本語で通じないとき、英語で言い換えると一気に伝わることがある」
英語は患者対応だけでなく、多国籍スタッフ同士の調整ツールとしても活躍しています。
現場で医療英語を「使ってみて」感じた現実と課題
実際に現場で英語を使い始めて感じたのは、
・同じフレーズを繰り返してしまう
・語彙のバリエーションが少ない
・相手の英語のなまりが聞き取りづらいことがある
こういった自分の課題に直面することは少なくありません。
それでも、
・ゆっくり話す
・発音を意識する
・分からないときは聞き返す
こうした基本を意識することで、「伝わる英語」には十分なっていると感じているそうです。
英語を活かすことで変わった、看護師としての働き方と収入面

夜勤なしでも、収入は大きく下がらなかった
現在の働き方は、夜勤なし・日勤のみ。
それでも収入面については、「病棟で夜勤をしていた頃と、だいたい同じくらい」という水準を維持できているそうです。
背景にあるのは、
・クリニックの母体が大きな医療グループであること
・医療ツアーという特殊性の高い事業形態
・英語対応ができる看護師という希少性
夜勤をやめても、この条件なら挑戦できると思いました。
VIP対応でも「特別扱いしすぎない」現場の姿勢
来院するのは、海外から医療目的で来日する富裕層の患者さん。
ただし現場では、
・VIPだからといって過度に構えることはない
・医療としての質・説明・ケアは平等
というスタンスが徹底されています。
「緊張はします。でも、診る内容は同じ」
その分、
・説明の丁寧さ
・納得してもらうためのコミュニケーション
には、より高いレベルが求められます。
「医療+接遇+英語」が同時に求められる環境での勤務
このクリニックでの看護師の役割は、
・医療行為
・外国人患者への配慮
・おもてなしの視点
すべてが組み合わさったもの。
「医療サービス業に近い感覚もあります」
だからこそ、
・言葉の選び方
・話すスピード
・相手の文化背景を考える姿勢
が、とても重要になると感じているそうです。
英語を活かして働きたい看護師へ|実体験からのメッセージ
「完璧な英語力」は、最初から必要なかった
英語を使って働くと聞くと、
・TOEIC◯点以上必要?
・ネイティブ並みに話せないと無理?
と不安になる方も多いと思います。
しかし実際には、
「完璧じゃなくても、使い続けていれば大丈夫」
そう感じたそうです。
重要なのは、
・分かりやすく伝えようとする姿勢
・噛み砕いて説明する力
・分からないことを誤魔化さないこと
でした。
英語は「一気に身につけるもの」ではない
留学も含めて長い間、英語に触れ続けてきた中で感じるのは、「英語の習得にゴールはない」ということです。
・使わなければ鈍る
・使えば少しずつ楽になる
・現場に出て初めて課題が見える
これらのことから「ずっと勉強中、という感覚です」とerikoさんは話します。
英語を使った働き方は、選択肢を確実に広げる
英語ができたからといって、すぐに理想の仕事に出会えるわけではありません。
それでも、
・アンテナを張り続けられる
・チャンスが来たときに掴める
・働き方の選択肢が増える
という点で、英語は確実にキャリアの武器になると感じています。
「いつか来るチャンスのために、準備しておく」
それが、英語を学び続けてきて一番よかったことだそうです。
看護師が英語を活かして働く、という選択肢
この体験談では日本で夜勤無しで英語を活かした看護師として働くというキャリアを紹介してきました。
年々日本では英語を使ったクリニック看護師の求人は増えており、看護師さんのキャリアアップの選択肢として人気になってきています。
無料カウンセリングのご案内|英語を活かした看護師の働き方を、一緒に整理しませんか?

ここまで読んでくださった方の中には、
・英語を活かして働きたい気持ちはある
・でも「自分にできるのか」「何から始めればいいのか」が分からない
・今すぐ転職ではないけれど、将来の選択肢として考えておきたい
そんなモヤモヤを抱えている方も多いのではないでしょうか。
今回ご紹介した看護師さんも、最初から明確なゴールがあったわけではありません。
「英語を使える仕事があればいいな」 「いつかチャンスが来たら掴めるようにしておきたい」
そんな思いで、少しずつ準備を重ねてきました。
HLCAの無料カウンセリングでできること
HLCAでは、看護師・医療職の方向けに無料のキャリアカウンセリングを行っています。
・英語を活かした働き方の選択肢整理
・今の英語力で「できること/これから必要なこと」の確認
・海外・国内含めた中長期キャリアの相談
・医療英語学習の進め方アドバイス
無理な勧誘は一切ありません。「相談だけ」「情報収集目的」でも大丈夫です。
英語は「使い道」が見えると、学び方が変わります
なんとなく英語を勉強するよりも、どんな場面でどのように使えるのかが見えると、英語学習はぐっと現実的になります。
「いつか来るチャンスのために、今できる準備をしておく」
その一歩として、まずは気軽に話してみませんか?
あなたのこれまでの経験が、英語によってどんな働き方につながるのか。一緒に整理する時間になれば嬉しいです。





