こんにちは!ライターのReonaです。
今日は看護師の海外インターンシップについて書いていきたいと思います!
海外で看護師として経験を積みたい…!医療英語を学びたい…!
そんな方に今人気なのが、海外インターンシッププログラムです。
なぜ看護師の海外インターンシップが人気なのか?
フィリピンのセブ島で半年間医療英語を学び、インターンシップを経験した私が看護師の海外インターンシップが人気の理由や方法をお伝えします!
この記事のもくじ
そもそも看護師の海外インターンシップって何?
海外で英語を学びたいのなら、ワーキングホリデーや通常の語学留学などの方法もありますよね。
看護師の海外インターンシップは、ワーキングホリデーや通常の語学留学と何が違うのでしょうか?
ワーキングホリデーや語学留学と違い、看護師に限定したプログラムであることがポイントですね!
海外インターンシップはこんな看護師さんにおすすめです。
- 確実に英語力を向上させたい人
- 国際ボランティアに興味がある人
- 海外での正看護師免許取得に興味がある人
- 看護師としての視野を広げたい人
- 日本での看護師の仕事に疲れてしまった人
看護師が海外でインターンシップをするメリット
海外でのインターンシップは、メリットがたくさんあります!
英語力が飛躍的に向上する!
海外インターンシップは、英語力を向上させたいなら、かなりおすすめです。
理由は、「話さなくてはいけない状況に追い込まれるから」です。
ワーキングホリデーや通常の語学留学で渡航した場合、 明確な目標と期限がない限り「絶対に英語力を伸ばさないといけない」という状況にすることが意外と難しいです。
日本人同士で固まって日本語ばかりを話してしまい、まったく英語力が伸びなかったという失敗談はよく聞く話です。
一方インターンシップでは、実際に海外の医療現場で研修をします。 その際使う言葉はすべて、英語。
もちろん日本語を話せる人はいません。
現場で指示を受けた時や質問したいことがあった時も、その場で理解し対応する必要があります。 「英語ができなければどうにもならない…!」 そんな状況に追い込まれるのです。
そうなると、医療英語を学ぶモチベーションが変わってきます。 人間、追い込まれると最大の力を発揮できるもの。
私自身も、インターンシップを経験したことによる圧倒的な英語力の向上を感じた一人です。
私は、セブ島の病院でインターンシップを2回行いました。
私の参加したインターンシップは、フィリピンセブ島の公立病院と私立病院に行き、フィリピン人看護師と2人で行動するもの。
英語を話せなければ何もできない!と思い、必死に勉強をしました。
その結果、セブ島へ行く前は560点だったTOIECの点数が845点にアップしたのです!!
これはインターンシップに参加していなければ成し遂げることはできなかったと思っています。
また、フィリピン人看護師と日本とフィリピンの医療現場の違いや看護観の議論について議論することもでき、英語は単なる手段であり、使うことに意味があるということを実感しました。
自分一人で勉強しているだけでは得られなかった「実践的なコミュニケーション力」が培われたなと感じた経験です。
現場でのインターンシップというモチベーション、実際に英語を駆使する環境というのは、英語力の向上に大きく関係していると思います。
日本との医療現場の違いを体感できる!
インターンシップでは海外の医療現場に入ることができるため、日本との違いを実感できることも大きな魅力です。
日本と海外では、医療現場の環境やそこで働く医療者や患者さんの文化や価値観、考え方や宗教観等などが大きく異なります。
看護師の役割や患者さんに提供されるケアも様々です。
例えば、日本では看護師のメインの仕事として捉えられている清潔ケアは、フィリピンでは家族の仕事。
看護師は点滴交換や傷の処置、書類の整理などがメインです。
病院の環境も異なります。
フィリピンでは公立の病院は十分なベッド数がなく、一つのベッドに3人が寝ている光景も珍しくありません。
お金が払えずに治療を受けられないで帰る患者もいます。物品も十分ではありません。
しかしそんな環境の中でも一人でも多くの患者を助けよう奮闘している医師や看護師がいます。
彼らの働く姿からは、看護師として大切なことを学ぶことができます。
また異なる看護観を持つ人々と一緒に活動することは日本ではなかなかできない経験であり、自分の看護観を改めて見つめ直す貴重な機会となるでしょう。
日本で看護師として働く中でも、外国人患者と接する機会は多くなっていくと考えられます。
厚生労働省の調査によると、1,710医療機関のうち、79.7%の医療機関では外来において、58.5%の医療機関では入院において、外国人患者の受入れ実績があった。 (引用元:厚生労働省)
とされています。
様々な看護観を理解することは、外国人患者数が増える日本で看護師として働く上でも大きなアドバンテージとなるでしょう。
国際ボランティア活動や海外正看護師資格取得へのステップアップになる!
インターンシップで培った英語力と経験は、今後国際ボランティア活動や海外正看護師資格取得をしたいと考えている人へのステップアップにもなります。
例えば、独立行政法人国際協力機構(JICA)の海外協力隊では、応募条件に英語力が含まれています。
一般案件の応募に際し、必要となる語学力は、英語の場合、中学卒業程度(英検3級もしくはTOEIC®スコア330点)に設定しております。 (引用元:JICA協力隊)
また、派遣される地域は日本とは全く環境の違う発展途上国です。
面接では、希望要請に対してどのような関連知識・経験があり、どう途上国の人の役に立てそうなのか、具体的な活動内容もイメージして話せるようにすることが求められています。
その際にインターンシップで培った海外の医療現場を見た経験は強い武器になります。
海外で正看護師資格を取得したいと考えている人にも、海外インターンシップはおすすめです。
海外で看護師免許を取得するためには、高い英語力が必要です。
例えばオーストラリアやカナダであれば、看護師免許の申請をする際にIELTS Academic で 各セクションすべて7.0以上のスコアを取得する必要があります。
IELTSの7.0のスコアは、TOIECの870~970点、英検1級に相当。
さらに働く際には医療英語がマストになってくるので、英語力の向上は効率よく短期集中で目指したいですよね。
また医療現場で同僚の看護師や患者さんと良好な関係を築くためにも、広い視野をもち物事を柔軟に考える力が必要になります。
海外インターンシップで自分とは異なる文化や価値観、考え方や宗教観等などを知り、受け入れる器の広さを獲得しましょう。
看護師が海外インターンシップをする方法
看護師が海外インターンシップに参加するには、どうすればよいのでしょうか?
まずは留学で基本的な英語力を身に着ける
インターンシップを行う上で、基本的な英語力はマストです。
すでにある程度の英語力をお持ちの方は、海外インターンシップにダイレクトに挑戦をしてもいいですが、これから実践的な英語を学ぶ人、英語力に自信がない人は語学留学で基本的な英語力をつけることをすすめします。
基本的な英語力がついていない状態でインターンシップに臨んでも、やりたいことができず不完全燃焼で終わってしまう可能性があるからです。
私自身、海外インターンシップに参加したとき、英語力不足で悔しい思いをしました。
私は、セブ島の病院でインターンシップを2回行いました。
しかし、1回目は惨敗でした…。
フィリピン人の看護師と行動を共にしていたのですが聞きたいことがあり質問したくてもすぐに英語が出てこない。
カルテを見せてもらっても医療英語がわからず読み取れない。 というありさまでした。
忘れられないエピソードがあります。
セブの公立の病院の救急外来でインターンシップをしていた時のこと。
高校生の女の子が交通事故にあい、頭から血を流して救急外来に来ました。
消毒などの簡単処置をしたのですが、母親が迎えに来るまで待つその子のそばで付き添うことになりました。
私は、不安と痛みで泣くその子に「大丈夫だよ」「今こんな処置をしたから、よくなるよ」と励ます言葉を言いたかったのですが、英語力が足りないために、声をかけることができませんでした。
背中をさすりながら、「私にもっと英語力があれば」と唇をかみしめたことを覚えています。
その悔しさをばねに、2回目のインターンシップへ向けて医療英語を猛勉強。
その結果、2回目のインターンシップではカルテや看護師が話している内容を理解できるようになっただけでなく、患者さんとのコミュニケーションもスムーズにとれるようになりました。
皆様には私のような失敗はしてほしくないので、語学留学で必要な英語力をしっかりつけてから望むことをおすすめします。
留学の期間は、ご自分の英語力にあわせて数週間から半年程度で選びましょう!
医療英語を学ぶ
看護師の海外インターンシップを行うにあたって、ただ英語力を伸ばせばいいかというと、そうではありません。
英語を学ぶ上で、考えておきたいのが「医療英語」です。
海外インターンシップを行う実際の医療現場では、カルテの記載や病院の医療関係者との情報共有の時など、医療英語をがバンバン使われます。
医療英語は、ラテン語やギリシャ語を語源とした単語がたくさんあるので、耳慣れない、複雑な単語が多いです。
例えば「聴診器」は英語で何というのかご存じですか?
正解は、「stethoscope」。
語源はギリシャ語で、 stethos が ”胸”を意味する言葉です。
また、医療現場では日常的に使うような会話もあれば、医療現場でしか使わないような言い回しもあります。
例えば、「今日はどうされましたか?」という主訴を問う質問。
ぱっと出てくるでしょうか。
正解は、
- How can I help you?
- What seems to be the matter?
- What brings you here today?
などです。
これらは、語学学校の中でも医療英語に特化した授業やプログラムでなければ学ぶことができません。
海外インターンシップを考えている方は、ぜひ医療英語を学べる学校で英語を学ぶことをおすすめします。
自分にあったプログラムを探す
英語力を伸ばす目途がついたら、自分にあった海外インターンシップのプログラムを探しましょう。
行きたい国や予算、期間にあわせて選ぶことが必要です。
例えば、海外正看護師免許をとりたい国があるのであれば、その国でインターンシップを行うのがよいでしょう。
語学留学やインターンシップをできるだけ安くしたいと考えている方は、カナダやオーストラリアよりもフィリピンの方が予算を抑えることができます。
また途上国の医療現場を見てみたい!という方には、フィリピンセブ島でのインターンシップがおすすめです。
フィリピンでは、貧困層向けの公立病院と富裕層向けの病院があり、環境が全く違うので、同じ国の中でも格差を実感することもできます。
まとめ:看護師が海外でインターンシップをするなら、まずは医療留学がおすすめ!
看護師が海外インターンシップは、英語力を向上させたい、海外で活躍した看護師にとって、メリットばかりです!
海外インターンシップを成功させるためにも、まずは医療留学で基本的な英語力と医療英語の知識をつけることから始めましょう!
日本とは異なった環境で価値観の違う同僚とともに行動することは大変なことも多いですが、刺激的でとても楽しいです。
海外の医療現場を肌で感じ、体当たりでコミュニケーションをとる経験は、一生の財産になります。
一歩踏み出せない人、悩んでいる人もまずは相談だけでもお受けしています!
たった一度しかない人生、チャレンジしてみませんか?