国際看護師になるには?海外で働く選択肢と医療英語対策を解説します

miku
公開日:2025.07.16
更新日:2025.07.16

はじめに:なぜ今、国際看護師なのか

「このまま日本で看護師を続けていくのが正直しんどい」──そんな思いを抱えているあなたへ。過酷な労働環境、長時間勤務、人手不足、そして精神的・身体的な疲労……。

ふと「海外で環境を変えて看護師として働けたら」と検索し始めた方も多いはずです。

この記事では、そうした方々のために「国際看護師」になるための選択肢と具体的な方法を、網羅的かつ分かりやすく解説していきます。

あなたのキャリアに新しい風を吹き込む一歩となるよう、最後まで丁寧に解説していきます。

国際看護師とは?

「国際看護師」とは、特定の国家資格ではなく、『海外で看護師資格や経験を活かして働く人』の総称です。つまり、看護師国家資格のような統一資格があるわけではありません。

国によっては日本の看護師資格を書き換えて使えるところもありますが、多くの国では現地の試験に合格する必要があります。また、看護師という名称でなくても、介護職や看護助手、教育者、医療通訳といった役割で海外医療に関わることもできます。

国際看護師として働く4つの選択肢

① 先進国で看護師として働く

概要

日本の看護師資格を活かして、海外の医療現場で正看護師として働く方法です。オーストラリア、ニュージーランド、カナダなど一部の国では書き換え制度がありますが、基本的には現地の看護師試験(例:NCLEX-RN)に合格する必要があります

必要なもの

  • 日本での正看護師資格
  • 英語力(IELTS 6.5以上など)
  • 国家試験合格(国による)
  • 最終学歴(国によるが大卒が求められるところもある)

メリット・デメリット

メリット デメリット
給与水準が高い 資格取得・手続きが煩雑
正看護師として働ける 高度な英語力が必要
医療技術の最先端に触れられる 渡航までに時間と費用がかかる

 

② ワーホリで介護・看護助手として働く

概要

 

先ほどは、現地で正看護師免許を取る方法をお伝えしましたが「自分にはちょっと難しいな」と感じた方もいるのではないでしょうか?

そんな方におすすめなのが介護、看護助手として働くという選択肢です。

看護師としてではなく、アシスタントナース(介護助手)などとして働く選択肢です。ワーキングホリデービザなどを利用することで、現地の医療や介護施設で働きながら、語学や文化を学ぶことができます。

特徴

  • 日本の看護師資格が不要なことも
  • オーストラリア、カナダなどで人気
  • 医療現場に慣れながら語学力を磨ける
  • 講座を受けたり就職活動は必要なものの、国家試験を受ける必要が無いこともある
  • 求められる英語のスコアが少し正看護師より低め

 

「日本で看護助手やヘルパーとして病院で働くのと同じような仕事を、海外でやるイメージ」です。直接注射や診察をするわけではなく、患者さんの着替えや食事をサポートしたりしますが、看護助手の内容も国によって異なり、日本では看護師しかできないような仕事ができる場合もあります

③ 途上国でボランティアとして携わる

概要

NGOやNPOが提供するプログラムに参加して、開発途上国で医療支援に携わるという方法です。貧困地域の保健指導や感染症対策、母子保健などに関わることが多いです。

代表的な団体でいうと、青年海外協力隊、ジャパンハートなどがあります。

特徴

  • 英語含め、経験が少なくても参加できるプログラムも
  • 給与は出ないことが多いが、学びは大きい
  • 国際貢献をしたい人には最適

 

④ 看護の経験を活かして教育・通訳の立場で働く

教育者としての道

海外の看護学生や現地医療機関のスタッフに向けて、日本の看護技術や知識を教える仕事です。日本での経験が評価され、資格よりもマネジメントスキルや看護師としての臨床年数が重視されることもあります。

現地の日系病院や、現地の教育機関、クリニックなどで募集があります。

医療通訳としての道

医療現場で、患者と医師の間をつなぐ通訳として働きます。専門的な医療用語を正確に理解し、双方にわかりやすく伝える能力が求められます。

たとえば途上国を中心に日本人が現地の病院を受診する際のサポートを行う医療コンシェルジュのような仕事もあります。

国際看護師になるために必要な医療英語スキル

どんな道を選ぶにしても、「医療英語」は避けて通れません。

英語力ゼロでは厳しい現実

英語がまったくできない状態で渡航しても、仕事も生活も困難です。

現地で生活をするにあたり、入国審査、家の契約、仕事の面接など、英語でコミュニケーションがある程度取れないといけません。

また看護の現場では、命に関わるやり取りをする必要があります。正確な情報を患者さん、同僚の医療従事者に伝えることができなければ患者さんの安全につながります。

また実践的な医療英語が使えるかどうかということが現地での就職の決まりやすさに直結します。

渡航前に一般英語+医療英語の両方を、出発前に底上げしておくことが非常に重要です。

実際にHLCAで渡航前に受講をしてくださっている方からは

「HLCAで英語を勉強してから渡航したことで、現地のアシスタントナースの学校の授業についていくことができた。もし受講していなかったら、挫折していたかもしれない。」

「医療英語を学んだ経験があることがしっかり評価され、現地での就職につながった」

といった声が寄せられています。

学ぶべき内容の例

  • バイタルサイン(血圧・脈拍など)
  • 症状の説明(痛み・発熱など)
  • 医師の指示への理解と応答
  • 家族への状況説明
  • カルテに基づいた表現

単に医療用語を学ぶだけではなく、患者さんが安心して納得したうえで医療を受けるための十分な説明能力、医療従事者に患者さんの情報を正確に引き継ぐための申し送りの能力などが重要です。

おすすめの学習法

  • 医療英語に特化したオンラインスクール
  • ロールプレイ型学習(実際の現場を想定)
  • 医療従事者によるフィードバック

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一般英語から、実際にすぐに病院で使える表現、試験対策まで幅広くカバーしております。

実際の進め方とステップの例

ここでは、看護師として海外で働くまでの基本的なステップを紹介します。

ステップ1:目指す国や働き方を決める

  • 先進国で正看護師として働くか?
  • ワーホリで助手から始めるか?
  • NGOでのボランティアか?
  • 教育者や医療通訳を目指すか?

ステップ2:語学力を整える

  • 一般英語:現地生活や職場での会話に必須
  • 医療英語:患者対応・医師の指示・記録対応
  • IELTSやTOEFLなど、英語スコアの提出を求められる国もある

ステップ3:資格・ビザの確認と取得

  • 国ごとの看護師免許制度を調査(書き換え試験が必要な場合が多い)
  • 就労ビザ、ワーホリビザ、ボランティアビザなど目的に合ったものを選ぶ
  • 年齢や最終学歴などにもよるので、必要であれば現地エージェントに確認する(HLCAでも一部の国は現地のエージェントを紹介可能 ※受講生限定)

ステップ4:現地就職やボランティア先の情報収集

  • 求人サイト、現地の人材紹介会社、NGO団体などを通じてリサーチ
  • 渡航前にオンライン面接を受けるケースも増加中

ステップ5:実践スキルの準備

  • 応急処置・感染症対策など、国によって重視される医療知識に差がある
  • 海外特有の文化・価値観を学ぶ(例:家族が意思決定する文化など)

よくある悩みと質問

Q. 英語がまったく話せないけど大丈夫?

  1. 英語力ゼロの状態での渡航は現実的ではありません。

ただし、日常英会話+医療英語の基礎から始めて準備すれば、1年ほどで渡航レベルに達する人もいます。

Q. 30代後半だけど遅すぎる?

  1. ビザの取得が難しい先進国では年齢制限が国によってあることもありますが、途上国でのボランティアや途上国でのお仕事ではむしろ社会人経験・医療現場のスキルが評価されるケースもあります。

Q. お金が心配…

  1. 英語力を上げてから渡航することで、お金を節約できます。一般英語ができる状態で行けば、現地の語学学校の費用を浮かせることができたり、アシスタントナースの学校に通いながら一般のアルバイトをすることも可能です。

Q. 何から手を付ければいいかわかりません

  1. あなたの希望や英語力、経歴に応じたプランニングが必要です。弊社では無料で学習相談のカウンセリングを行っています。

 

Q. 英語が苦手でも海外で働けますか?

  1. 働くことは可能ですが、現地生活や職場での対応に支障をきたすため、渡航前に英語力の底上げは必須です。英語は正しいやり方で勉強すれば必ず身につきます。ぜひ一度無料カウンセリングでご相談ください。

Q. 渡航までにどれくらい準備期間が必要ですか?

英語力や就労ビザの取得状況により異なりますが、1年~2年の準備期間を見ておくと安心です。

Q5. 海外で働くメリットは何ですか?

高収入、最先端医療へのアクセス、ワークライフバランスの向上、異文化理解など多くの利点があります

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