ライターのReonaです!
カナダといえば…大自然!
ロッキー山脈、ナイアガラ滝、レイク・ルイーズなど見どころがたくさんある国です。
またカナダに住む人が話す英語はくせがなく、日本人にとって聞き取りやすいといわれています。
今回はそんなカナダの看護師事情を解説! カナダで看護師になる方法についても解説していますので、チェックしてくださいね!
この記事のもくじ
カナダで働く看護師の実際
カナダの看護師資格と給与について解説します。
カナダの看護師資格
カナダで看護師として働くには、看護専門学校、短期大学、大学いずれかで看護学を学び、看護師国家試験NCLEX-RNに合格することが必要です。
(カナダ以外で看護学を学んだ人は、NCLEX-RN前に行う手続きがたくさんあります!後程詳しく説明します。)
NCLEX-RNとは…
3000問の試験問題の中から、コンピューターが無作為に選び出して出題していきます。
正解していくと難易度が上がっていき、間違うと難易度が下がっていく仕組みになっています。 75問の問題を解いた時点で、合格ラインに達しているかどうかで判定が行なわれます。
合格の判定ができない場合は、最大で265問(もしくは試験時間、最大六時間まで)が追加で行なわれます。
合格ラインの正式な公表はされていませんが、各分野において72%の正解率が必要だと言われています。
出典:ナースハッピーライフ
最大6時間とは、かなりの長丁場ですね…!
合格基準は、州によって違いますが、カナダ登録看護師規制評議会(CCRNR)によると、 カナダで看護学を学んだ人の2017年の1回目の試験の合格率は、82.1%。
まずまず高い確率で合格するといえます!!
一方、カナダ以外で看護学を学んだ人の合格率はというと…59.1%! 20%も低いのです!
やはり、英語がネックなのでしょうか…。 また、カナダの文化を理解していないと正解できない問題もあるみたいなので外国人には難易度の高い試験といえます。
カナダの看護師の給与

カナダの看護師の平均給与:約650万円~750万円(65,000ドル~75,000ドル)/年 (LIVING IN CANADA)
カナダの平均の給与:約600万 円(55,806.40ドル)/年 (カナダ統計局)
働く州やキャリアによって違いはありますが、 カナダの看護師の給与は、カナダの平均よりもやや高いようです。
ちなみに日本の看護師の給与はというと…
日本の看護師の平均給与:約482.9万円/年
日本の平均の給与:約500.7万円/年 (賃金構造基本統計調査)
日本では、「看護師=年収が高い」のイメージがありますが、 平均とほぼ同じ、むしろちょっと低いようです。
カナダの看護師の給与は、日本の看護師の給与よりも約150~200万円も高いことになります!
単純にうらやましいですね!
カナダの看護師の特徴
カナダの看護師の特徴を紹介します。
州によって看護師登録基準や行える看護に違いがある
カナダで特徴的なのは、看護師登録を州ごとに行っていることです。 そのため、看護師登録基準や、看護師が行える看護にも違いがあります。
日本であれば、看護師資格は全国共通ですし、 看護師の業務範囲も国で決められているためあまり差はないので、大きな違いです! (日本も病院ごとに多少違いはあるかもしれませんが…)
カナダで看護師は人気の職業
カナダで、看護師は人気の職業のひとつです。
看護師の上位資格である、ナースプラクティショナーは、ビジネス情報サイト「CANADIAN BUSINESS」で2019年のカナダ国内の人気職業ランキング第1位となっています!
ナースプラクティショナーとは、ある特定分野の診療行為を医師から独立して診察や薬の処方ができる看護師のことです。
看護師として一定期間働いた後、大学院などで規定のNP教育コースを修了していることで資格を得ることができます。
ナースプラクティショナーの平均給与は約1100万円(104,000ドル)/年と高額!!
カナダでは、2050年までに人口のほぼ3分の1が60歳を超えると予測されています。
高齢者が増えればそれだけ医療従事者の需要が増えてくるので、看護師の需要も高くなるといわれています。
カナダで看護師として働くには
次に、カナダで看護師として働く方法について解説します。
カナダで看護師として就職するには、まずどの州で看護師免許を登録し、働きたいかを決めることから始まります。
前項でもお伝えした通り、カナダでは日本と異なり、看護師資格を得る基準が州によって違うからです。
カナダでは、それぞれの州が看護協会をもっており、働きたい州の看護協会へ申請する必要があります。
日本で看護師資格を持っていない場合
日本の高校卒業後、または日本で看護師以外のキャリアを積んでいる状態からカナダで看護師になりたいと考えるなら4年制大学(またはカレッジから大学編入) 看護学部へ進学し、看護学の学士をとることが必要です。
進学するカレッジや大学は、看護師になりたい州の看護協会が認定する看護プログラムを持つ教育機関を選びましょう。
日本の大学と異なり「受験」はありませんが、看護学部に入学するためには日本の高校での成績と大学が定める英語力の証明は必要です。
大学を卒業し、国家試験看護師国家試験NCLEX-RNに合格すれば看護師として看護協会を申請することができます。
州によって異なりますが、心身の健康状態や過去の犯罪歴、業務への適応性などが最終審査を受け、合格すれば晴れて看護協会へ看護師登録。看護師として働けるようになります。
日本で看護師資格を持っている場合
日本で看護師資格を持っている場合はその資格を活用してカナダで看護師になることができます。
流れを簡単に説明すると、
-
- 1.NNAS(National Nursing Assessment Service)に書類を提出
- 2.希望する州へ看護師登録の申請
- 3.希望する州で行われる試験を受ける
- 4.看護師試験NCLEX-RNを受ける
NNAS(National Nursing Assessment Service)とは、 海外でどのような看護教育を受けてきたか審査する組織です。
最初にお伝えしておきたいのですが、NNASに申請するうえで一番難しいのは、やはり英語力でしょう。 NNASは、IELTSとCELBANを、English Competency Tests として認めています。
基準値は、以下の通り。
IELTS(International English Language Testing System):overall,7 speaking,7 listening,7.5 reading,6.5 writing,7
CELBAN(Canadian English Language Benchmark Assessment for Nurses):Speaking,8 listening,9 reading,8 writing,7
※CELBANのCNRC承認カットスコアは、2022年の見直しでListeningがCLB10からCLB9に変更されました。提出方法・有効期限・適用時期は州・準州の看護規制機関で必ず確認してください。
引用:NNAS
これはかなり難易度が高いといえます。
どれくらい高いかというと、 IELTSに関していえば、Overall 7.0は、TOIECの870~970点、英検1級に相当するのです!
また、手続きに関しての情報収集などはすべて英語。
留学エージェントなどが日本語で情報を提供しているところもありますが、最終的には自分で調べて確認する必要があるので、その点でもまずはしっかりと英語力を向上させることが必要といえそうです。
カナダの看護師になるための第一歩、NNSA登録手続きはこちら。
- ➀オンラインアカウントの作成(Start your application) 初めに、NNASのオンラインアカウントを作成します。 e-mailアドレスや、クレジットカードの登録などが必要です。登録が完了すると、NNAS ID ナンバーを受け取ることができます。 NNAS IDナンバーは、手続きの状況を保存したり、必要な書類を印刷するために使うので、忘れないようにしておきましょう。
↓
- ➁身分を証明する書類の提出(Submit proof of identity documents) 身分証明書をNNASに送ります。 2種類のIDが必要です。一つは必ず顔写真入りで、有効期限内のID であること、パスポート、運転免許証などです。二つ目は政府が発行したものであれば大丈夫です。IDは必ず行政書士(Notary Public)や弁護士等の、公認を取得しなければなりません。
↓
- ➂看護教育証明の提出(Submit your Nursing Education Form) 看護学の授業を完了したという証明書を学校から直接メールか宅配便でNNASに送ってもらいます。 学校から直接送ってもらわないと、受け取ってもらえません。
↓
- ④看護師資格証明書の提出(Submit your Nursing Registration Form) 看護師資格証明書を認証した機関から送ってもらいます。日本だと、厚生労働省です。 こちらも、厚生労働省から直接送ってもらわないと無効になってしまうので注意して下さい。
↓
- ⑤看護師経験を証明する書類の提出(submit your nursing practice and employment form) 印刷したフォームを過去5年間に働いたすべての雇用主に送ります。 そのフォームを雇用主に記入してもらい、NNASへ直接送ってもらいます。
↓
- ⑥英語力テストの結果の提出 第一言語が英語かフランス語でない場合、英語力の証明が必要です。 テストを受け、6か月以内の必要なスコアが取れたことを証明する書類をNNASに送ります。
無事全ての書類を提出し手受付がされれば、あとは最終レポートを待つのみになります。 最終レポートの発行までに大体1か月ほどかかるそうです。
次に、希望の州の看護協会へ申請を行います。 州それぞれが看護協会をもっており、働きたい州の看護協会へ申請する必要があります。
有名なところだと…トロントのあるオンタリオ州ならCollege of Nurses of Ontario(CNO)、 バンクーバーのあるブリティッシュコロンビア州なら、College of Registered Nurses of British Columbia (CRNBC) と呼ばれる看護協会です。 (その他の州の看護協会に関しては、NNASのサイトを確認してください!)
申請が終わったら、各看護協会が提供する試験や審査を受けます。
BC州であれば、CBA (Computer-Based Assessment)・SLA (Stimulation-Lab Assessment)といった試験です。 その名の通り、CBAはコンピューターでのテスト、SLAは実技試験です。
州ごとに必要な試験や審査は異なるので、州のHPでしっかりと確認をしましょう!
NNAS、各州の看護協会の審査を受け、看護師国家試験NCLEX-RNの受験資格があるとみなされた場合、NCLEX-RNを受験します。
NCLEX-RNの合格基準については、前項で説明したとおりです。
NCLEX-RN合格後、心身の健康状態や過去の犯罪歴、業務への適応性などの審査があります。
希望する州のすべての審査クリアし、看護師登録手続きを行いましょう。
無事登録できれば晴れて看護師として働くことができます!!
CELBANとは?IELTSとの違いと看護師にとっての位置づけ
CELBAN(Canadian English Language Benchmark Assessment for Nurses)は、カナダで看護師登録を目指す国際教育看護師(IEN)向けの、看護・医療現場に特化した英語試験です。運営はトロントのTouchstone Institute傘下のThe CELBAN Centreが担っています。IELTSが大学進学・移民申請にも使える汎用試験なのに対し、CELBANは患者記録・インシデント報告・患者との対話といった実際の看護業務の場面で評価されるのが特徴です。
医療現場の文脈に慣れた看護師にとっては内容になじみやすい一方、CELBANは看護師登録向けの試験で、移民申請の英語証明として使えるとは限りません。移民申請と看護師登録を一つの試験でまとめたい場合はIELTSに利点があります。どちらが自分に向くかは目的によって変わります。
| 項目 | CELBAN | IELTS(Academic) |
|---|---|---|
| 試験内容 | 看護・医療場面に特化 | 汎用の学術・一般英語 |
| スコア表記 | CLBレベル | バンドスコア |
| 用途 | カナダ看護師登録に特化 | 移民・進学・就職など幅広い |
CELBANのスコア基準と試験形式【2026年6月時点】
CELBANはCLB(Canadian Language Benchmarks)のレベルでスコアが表されます。多くの規制機関で参照されることがある目安として、Listening・Reading・Writing・Speakingの4技能それぞれに基準レベルが設けられています(2022年の改定でListeningの基準が見直されました)。ただし英語要件は州・準州ごとに独自基準があり、一部の州・規制機関では近年も要件が更新されています。下記はあくまで参考の目安として、必ず志望先の規制機関で最新の必要スコアを確認してください。
- Listening:CLB 9 程度
- Reading:CLB 8 程度
- Writing:CLB 7 程度
- Speaking:CLB 8 程度
試験はコンピュータ方式のCBT(Listening・Reading・Writing、合計およそ2時間30分)と、Zoomで行うSpeaking面接(最大35分程度)に分かれます。CBTとSpeakingは、互いに14日以内に予約・受験を完了する必要があります。受験料は変更されることがあるため、最新の金額はCELBAN Centre公式でご確認ください。
※スコア要件・受験料・予約ルールは変更されることがあります。最新情報はCELBAN Centre公式および各州の看護師規制機関で必ず確認してください。
日本人看護師のCELBAN準備ロードマップ
日本で看護師として働いてきた方が、英語で登録審査を行うカナダの州・準州で正看護師(RN)を目指す場合、代表的な流れは「NNAS(National Nursing Assessment Service)による学歴・資格の事前評価」「英語力の証明(CELBANやIELTSなど)」「州の看護師規制機関(例:オンタリオ州のCNO、ブリティッシュコロンビア州のBCCNM)への登録申請」「RN登録で多くの州・地域が関係づけるNCLEX-RN(看護の知識・臨床判断を問う試験)の受験」です。職種(RN・RPN・LPN等)・州・過去の資格や追加教育により、必要な手続きや順序は分岐し前後することがあります(フランス語圏のケベック州は規制機関OIIQによる別制度で、フランス語の要件が課されます)。
CELBANは医療現場の英語に特化しているため、医療用語だけでなく患者対応や記録といった場面になじみのある看護師は、対策の内容を具体化しやすい場合があります。準備のポイントは、一般英語ではなく「看護の場面で使う英語」を軸に学ぶこと。申し送り・患者説明・記録など、現場で必要なリスニングとライティングを重点的に対策しましょう。
※受験地について:日本を含むカナダ国外からの受験可否・利用可能な会場は、CELBAN Centre公式およびPrometricに直接ご確認ください。
よくある質問(カナダ看護師とCELBAN)
Q. CELBANとIELTSはどちらを受けるべき?
カナダの看護師登録が目的なら医療特化のCELBANが向く場合があり、移民申請と兼ねたいならIELTSに利点があります。受験地や州の受理状況、ご自身の試験適性によっても変わるため、目的に合わせて選びましょう。
Q. 必要なスコアはどのくらい?
英語要件は州ごとに異なり近年も見直されています。全国的な目安はListening CLB9・Reading CLB8・Writing CLB7・Speaking CLB8程度ですが、必ず志望する州の看護師規制機関で最新の必要スコアを確認してください。
Q. 日本から受験できますか?
日本を含むカナダ国外からの受験可否は、CELBAN Centre公式およびPrometricに直接ご確認ください。
まとめ:カナダで働くにはなんといっても英語力が必要!
いかがでしたか?
カナダで看護師としての資格を生かしつつ休みの日はアウトドアを楽しむ…なんて生活、あこがれちゃいますよね!
カナダの看護師はお給料高いのも魅力です。
しかしカナダで看護師を目指すときに一番のネックなのが、英語力。
カナダの大学入学や、NNASへの登録に必要な英語力のテストにはリーディングやリスニングだけでなく、ライティングとスピーキングも含まれているため難易度はかなり高いといえます。
そのため、あらかじめへ留学し英語を学んでからテストを受ける方が多いです。
しかし、これから英語を始めようという方、「いきなりカナダに行って大丈夫かなあ…」 「お金もかなりかかりそう…」と不安になる方もいるのではないでしょうか。
そこで、カナダへ行く前にお勧めしたいのが、セブ島留学です!
セブ島は留学費用が比較的安く、明るく気さくなフィリピン人の講師から英語を学べるのがいいところ。
特に語学学校HLCAは医療英語に特化した語学学校なので、英語を使って看護師として働きたい方にはぴったりの学校といえます!
実際にフィリピンの病院での実習も行っているので、看護師として視野を広げる機会にもなりますよ。
興味のある方はぜひ一度お問い合わせください!
医療英語の主要記事












