看護師が使える英語フレーズ&例文!必要な英語はたった4パターン!

HLCA BLOG編集部
公開日:2019.02.26
更新日:2022.03.25

近年、日本に訪れる外国人観光客や労働者が増え続けています。

在留外国人の数は2012年の203万人から2019年には283万人と、7年間で約80万人増加しています(参考:法務省)。

そんな中看護師として病院で働いていると、外国人の患者さんと出会うこともときどきありますよね。

そこで、この記事では外国人患者さんへの看護で使える英文をまとめました。

本記事では、都内の看護師として多くの外国人患者と接し、TOEIC570点→925点にスコアアップした経験を持つ筆者が、看護師に必要な英語を解説していきます!

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看護師に必要な英会話のパターンは4つしかない!?

「看護師に必要な英会話」と言われても、実際どれぐらいあるのか分かりませんよね。

覚える単語・フレーズがたくさんあるような気がして、果てしなく感じてしまうものです。

ですが、実は看護師の英会話に必要な英語パターンは4つしかないのです!

まずはこのパターンを覚え、そこに当てはめる動詞や単語を覚えていく勉強方法が一番効率的です。

パターンを覚えてしまえば、あとは単語を組み合わせて幅広い場面で応用できます!

1. 【挨拶】誰でも知ってる英語でOK!

まずは、基本中の基本である挨拶を英語でマスターしましょう。

「何をいまさら」と思うかもしれませんが、慣れない英会話に緊張していると、挨拶もせず用件だけ言ってしまうことがあるのです

患者さん自身も異国の病院で緊張しているので、看護師が挨拶してくれないと信頼関係が築けません。

逆に、患者さんのしっかり目を見て笑顔で挨拶するだけで、あなたへの信頼度はグンと上がるのです

簡単な挨拶ですが、ぜひ手を抜かずにやってみてください。

■朝:「おはようございます」

Good morning! (How are you?)

 

■昼:「こんにちは」

Good afternoon. (How are you?)

 

■晩:「こんばんは」

Good evening. (How are you?)

 

■寝る前:「おやすみなさい」

Good night.

 

■お礼:「ありがとう」

Thank you!

 

■謝罪:「すみません」

I’m sorry.

 

英語では、挨拶のあと枕詞のように「調子はどう?」と相手に聞く文化があります。

日本語ではあまり言いませんが、英会話ではむしろ聞かないと不自然なぐらいです。

ぜひ挨拶のときは「How are you?」などと聞いてみましょう。

患者さんの体調や気分を聞くいい機会にもなります。

自分が患者さんに「How are you?」と聞かれた際は、

I’m fine! / I’m good! / I’m great!

などと答えてみてくださいね!

また、看護師として自己紹介をする場合はこのようにいいます。

「こんにちは。田中です。今日の担当看護師です。よろしくお願いします」

Hello. I’m Tanaka. I’m your nurse today. Nice to meet you.

担当の看護師の名前がわかっていると、患者さんの安心感につながり声もかけやすくなります。

ぜひ実践しましょう!

2. 【問診】最低限必要なのは5W1HとDo you~?のみ!

外国人の患者さんが来院したら、まずは症状を聞かなければなりません。

英語で問診するなんて、何からどう聞いたらいいのか分からないし焦りますよね。

ここで役立つのが、中学校で習ったあの「5W1H」「Do you~?」です!

What Where When Who Why + How と Do you~?

を使いこなして、問診も患者さんの症状を聞き出しましょう!

■What

「どうされましたか?」:What brings you here today? /What seems to be the problem?

「どのような痛みですか?」:What is the pain like?

 

■Where

「どこが痛いですか?」:Where does it hurt?

 

■When

「いつから痛いですか?」:When did it start hurting? / When did the pain start?

 

■Who

「そちらの方(付き添い)はどなたですか?」:Who is him / her ?

 

■Why

「なぜその薬が必要なのですか?」:Why do you need the medicine?

 

■How

「どうされましたか?」How can I help you?

「どのぐらい痛みますか?」:How much does it hurt?

「どのぐらい痛みは続いていますか?」:How long has it hurt for?

 

■Do you~?

「アレルギーはありますか?」:Do you have any allergies?

「何か薬は飲んでいますか?」:Do you take any medicines?

「何か病気をされたことはありますか?」:Do you have other experiences of any illness?

「手術したことはありますか?」:Do you have experiences of any surgeries?

5W1HとDo you~?だけで、聞きたいことはストレートに聞くことが可能です!

慣れてきたら、既往歴や家族歴、アレルギーの有無なども聞くときにより自然な表現である

「Have you ever~?」を使ってみましょう。  

「今までに大きな病気をしたことがありますか?」 Have you ever had any major illness before?

「今までに何か手術をしたことはありますか?」 Have you ever had any operation?

「今までに入院したことはありますか?」 Have you ever been hospitalized before?

「今までご家族で同じ病気にかかった方はいらっしゃいますか?」 Has anyone in your family ever had the same illness?

「痛み」についてより具体的に質問したいときの例文も載せておきます。

項目の頭文字を取り「SOCRATES(ソクラテス)」と覚えておくと便利ですよ!

Site: Where exactly is the pain?「痛みの部位:どこが痛いですか?」

 

Onset: When did it start, was it constant/intermittent, gradual/sudden?
「痛みの始まり:それはいつ始まりましたか?」
「痛みは一定ですか?断続的、だんだん強くなるのか、突然出現するなど教えてください」

 

Character: What is the pain like e.g. sharp, burning, and tight?
「痛みの性質:それは鋭い痛みですか?それとも焼けるような?締め付けるような?」

 

Radiation: Does it radiate/move anywhere?
「痛みの広がり:その痛みはどこかに広がりますか?」

 

Associations: Is there anything else associated with the pain e.g. sweating, vomiting
「随伴症状:痛みと一緒に出てくる症状はありますか?例えば、冷や汗や嘔気など」

 

Time course: Does it follow any time pattern, how long did it last?
「痛みの時間経過:痛みにはパターンがありますか?それはどのくらい続きますか?」

 

Exacerbating/relieving factors: Does anything make it better or worse?
「増悪・緩和要因:その痛みが良くなったり悪くなったりする要因はありますか?」

 

Severity: How severe is the pain, consider using the 1-10 scale?
「痛みの強さ:痛みはどのくらいひどいですか?1~10のスケールで示してください」

問診が終わったら、お礼を言い、医師の診察があることを伝えましょう。

Thank you so much, let me endorse this to your doctor. Please, wait for a while.
「ありがとうございます。医師に伝えておきますので、もうしばらくお待ちください」

3. 【説明】This is~. と will / canでほぼ事足りる!

検査や処置の際には、患者さんに英語で説明しなければなりません。

いきなりその場面になると焦ってしまいますが、実はこちらも「This is~.」「will/can 」で十分事足りるのです。

「This is a pen. 」など、中学で嫌というほど習った英語が看護の場でも活躍します!

■This is ~.

「これは胃薬です」:This is a stomach medicine.

「これが今日のお薬です」:This is your medicine today.

 

■will / can

「血圧を測ります」:I will take your blood pressure.

「効果が出るまで約30分ほどかかります」:It will take about 30 minutes.

「検査をして、入院が必要が判断します」:We will see if you need to be hospitalized after the test.

「明日からシャワー職ができます」:You can take a shower from tomorrow.

主語や動詞、目的語を変えながら応用してみてください!

例えば、バイタルサインを測る際には、上の例文の「blood pressure」の部分を

・Temperature(体温) ・Pulse(脈拍) ・Blood Pressure(血圧) ・Respiration(呼吸数)

などに変えればOK!

シンプルなフレーズなのでとても使いやすくなっています。

4. 【指示】文頭にPleaseを付けるだけで大丈夫!

看護をしていると、患者さんに指示をしなければならない場面も多いですよね。

「一体なんて言えばいいんだろう」と悩む方もいるかもしれませんが、実は文頭にPleaseを付けるだけでいいのです!

「呼ばれるまでこちらでお待ちください」:Please wait here until you are called.

 

「この薬を1日3回、毎食後飲んでください」:
Please take this medicine 3 times a day, every after meal.

 

「シャツをあげて、胸を出してください」:Please pull up your undershirt and show your chest.

 

「ゆっくり息をしてください」:Please breathes slowly.

 

「腕をこちらのテーブルに載せてください」:Please put your arm on this table.

 

「ベッドに横になってください」:Please lie on the bed.

 

「佐藤薬局に行ってこの処方箋を薬剤師に渡してください」:
Please go to Sato Pharmacy and pass this prescription to a pharmacist.

 

「お大事になさってください」:Please take good care of yourself.

むしろ大事なのは、患者さんに「何」をしてもらいたいのかを表す「動詞」を覚えることです。

waitやtakeなど、動詞さえ分かっていれば、文頭にPleaseをつけるだけで患者さんに指示が出せます。

 

これまでに学んだパターンを採血の場面で使うと、このような感じになります。

Let’s conduct blood test.
「採血をしますね」
 

When was your last meal?
「最後に食事をしたのはいつですか?」

 

Have you ever had problems with alcohol wipes?
「アルコール綿でかぶれたことはありますか?」

 

Have you ever felt sick during a blood sampling?
「今まで採血中に気分が悪くなったことがありますか?」

 

Please roll up your sleeve?
「袖をまくってください」  

 

It will be over quickly.
「すぐに終わりますよ」

パターンを覚えているだけで、いざというときにあまり難しく考えず言葉が出てくるようになります。

看護師が英語例文を覚えると、患者さんとのコミュニケーションが取りやすくなる

診察や検査などではカタコトの英語と指差しで言いたいことが伝わる場合もあります。

しかし、問診の場合は英語力によって情報収集できる範囲に差が出ます。

ただえさえ不安を抱えて来院される外国人患者さんにとって、英語を話せる看護師は、大きな安心に繋がるに違いありません。

看護師が英語をマスターすると、外国人患者さんから多くの情報収集ができます。それにより、アセスメントや医師の診断に役立ちます。

さらに、看護師と患者さんの信頼関係を作るのにも大いに活用できます。

ぜひ、外国人患者さんとよりコミュニケーションを取りたい看護師さんは、医療英語を学習してみてはいかがでしょうか。

医療英語をもっと上達させたい方にはオンライン英会話がオススメ!

フレーズや例文を覚える練習はとても効果的です。

ですがその際にぜひ意識してほしいのが、実際のシチュエーションをイメージすること。

英語を話す患者さんとコミュニケーションをとるには相手の言葉を聴き取るリスニング力や臨機応変さが必要です。

とはいえなかなか一人では難しい…

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