海外医療ボランティア団体5選!学生OKのプロジェクトも紹介

nico〔ニコ〕
公開日:2020.11.29
更新日:2021.06.22

【2021年6月22日更新】

日本は医療制度が充実していると言われますが、海外には医療もままならない国がたくさんあります。

海外医療ボランティアは、そういった国の人々を助けることができる素晴らしい活動です。

しかし、海外医療ボランティアに参加したくてもどんな団体があるのか分からない

もしくは、そもそも自分が参加できるのか疑問という方は多いのではないでしょうか?

そういった方々のために、本記事ではおすすめの海外医療ボランティア団体を5つご紹介します。

具体的な活動内容活動地域参加条件費用なども解説しますので、自分に合った団体が見つかること間違いなしです。

海外医療ボランティアの参加を考えている方は、ぜひ参考にされてくださいね。

海外医療ボランティア一覧

こちらでは、以下の海外医療ボランティア団体5つをご紹介します。

  1. ジャパンハート
  2. プロジェクトアブロード
  3. 世界の医療団
  4. JICA海外協力隊
  5. 国境なき医師団

活動内容参加条件なども詳しく解説しますので、参加団体を選ぶ際に参考にしてみてください。

※更新している内容は随時変更になる可能性がありますので、公式サイトで最新情報を確認することをおすすめします。

1. ジャパンハート

(画像引用:ジャパンハート

「ジャパンハート」は、2004年に小児外科医の吉岡秀人氏が設立した国際医療ボランティア団体です。

「医療の届かないところに医療を届ける」をモットーに、国内外問わず活動しています。

海外ではミャンマーカンボジアラオスの3ヵ国で子どもへの医療を無償提供。

日本ではへき地や離島への医療者派遣や、小児がんの子ども達を支援する「Smile Smile Project」を行っています。

プロジェクトは、医師や看護師など医療者向けのボランティアから、一般社会人や学生向けのボランティアまで分かれています。

長期ボランティアと短期ボランティアがあるので、資格やスケジュールに関わらず参加しやすいのが特徴です。

※2021年6月現在、国際医療短期ボランティア・ボランティアツアーは募集を見合わせています。活動報告会・説明会はオンライン開催もあり、全国から参加可能です。

活動地域 ミャンマー、カンボジア、ラオス、日本国内のへき地や離島
参加対象者 医師・看護師・助産師など医療従事者、一般社会人、学生
参加条件 ・短期ボランティアは語学力、専門科、経験年数を問わないものが多い

・長期ボランティアは語学力や経験年数に条件あり

・「自己完結」できる人が対象

費用例 ・短期ボランティア(初回)約20~25万円

・長期(1年半)看護ボランティア約200万円 など

参加方法

長期ボランティア
  1. 希望するボランティアのページより「参加申込書」「参加志望動機」をダウンロードして、メールまたは郵送でジャパンハート事務局へ送付
  2. 事務局で書類確認後、面接と事前説明会を実施
短期ボランティア
  1. 希望日程と参加国を選び、WEB申込み
  2. 必要書類を提出
  3. 書類確認後、本登録と参加費の支払い

詳しくは「ジャパンハート」の公式ホームページをご覧ください。

2. プロジェクトアブロード

(画像引用:プロジェクトアブロード

「プロジェクトアブロード」は、1992年にイギリス人大学生数名から始まったボランティア団体です。

「学生のうちに学業以外で価値ある経験をしたい」という生徒の思いから発足した団体で、現在「ギャップイヤー」として世界中に広がっている学生の休学制度にも大きく影響を及ぼしました。

活動範囲はアフリカアジア中南米南太平洋と幅広く、プロジェクトも医療のほか教育や環境保護、建築など様々な分野に及びます。

医療ボランティアでは看護師や助産師など医療従事者向けのプロジェクトのほか、高校生から参加できる一般プログラムも展開。

幅広い選択肢から自分に合ったプログラムを選べるのが特徴です。

※2021年6月現在、活動可能な国がいくつかあり、万が一渡航できなかった場合の返金保障もあるようです。また、説明会はオンラインで実施しています。

活動地域 アフリカ、アジア、中南米&カリブ海、南太平洋、ヨーロッパ
参加対象者 看護師・助産師・理学療法士など医療従事者、一般社会人、学生
参加条件 ・資格がなくても参加できるプロジェクト多数

・基礎的な英語力は必要

費用例 ・ガーナで医療の海外インターンシップ(1週間) 264,500円

・カンボジアで公衆衛生の海外インターンシップ(1週間) 217,000円 など

参加方法

全プロジェクト共通
  1. まずは個別相談や無料説明会で情報収集をする
  2. 自分に合うプロジェクトを決めたら、オンライン申込みをして前金29,500円を支払う
  3. 渡航1ヶ月前までに残金を支払って申し込み完了

詳しくは「プロジェクトアブロード」の公式ホームページをご覧ください。

3. 世界の医療団

(画像引用:世界の医療団

「世界の医療団」は、1980年にフランス人医師ベルナール・クシュネル氏らが設立した医療ボランティア団体です。

元々はベトナム戦争難民の救済が目的でしたが、その後は世界各地で人権保護も含めた人道医療支援を行うようになりました。

現在は世界73ヶ国で373のプログラムを実施し、国籍・人種・宗教などの垣根を超えて活動しています。

ボランティアは、医療従事者向けの「医療ボランティア」と、非医療従事者向けの「非医療ボランティア」に分かれています。

両ボランティアともに最低3ヶ月の参加と語学力が条件となっているので、参加する際はスケジュール調整と英語などの習得が必要です。

※2021年現在、一部の地域での活動やオンライン説明会はなされているようです。

活動地域 世界73ヶ国
参加対象者 医師・看護師・助産師など医療従事者、一般社会人
参加条件 ・医療ボランティアは、医師または看護師、助産師として2年以上の臨床経験があること

・英語またはフランス語で業務が遂行できること

・最低3ヶ月参加できること

費用例 要確認

参加方法

全プロジェクト共通
  1. 公式ホームページから「ボランティアアンケート」をダウンロードして記入する
  2. アンケートと履歴書、職務経歴書、動機書をメールで送付する
  3. 書類選考通過者のみ面接(2回)
  4. 合格者のみ参加

詳しくは「世界の医療団」の公式ホームページをご覧ください。

4. JICA海外協力隊

(画像引用:JICA海外協力隊

「JICA海外協力隊」は、日本政府のODA(政府開発援助:Official Development Assistance)予算によりJICAが運営しているボランティア事業の1つです。

元々は民間の青年団体が先導し、政治家がそれに呼応することで1965年に発足しました。

当初のスタッフはわずか7人でしたが、現在は計43,748人の隊員を91ヶ国へ派遣するまでに成長しています。

プロジェクトは保健・医療や福祉のほか、農林水産や鉱工業など様々な分野に及びます。

医療ボランティアは医療従事者養護教諭体育教諭などを対象としているので、社会人経験が生かせることが特徴です。

※2021年6月現在は春募集の受付を行っており、オンラインの説明会もあります。

活動地域 アジア、アフリカ、中東、中南米、大洋州、東欧の91ヶ国
参加対象者 医師・看護師・助産師・理学療法士など医療従事者、養護教諭、保健体育教諭など
参加条件 ・対象プログラムに必要な資格や実務経験を所有していること

・英語などの語学力があること

費用例 要確認

参加方法

全プロジェクト共通
  1. マイページ登録をした後、以下の書類をWEB入力する
  2. 応募者基本情報、適正アンケート、語学力申告、志望動機、活動経験履歴、健康診断書
  3. 合格者のみ参加可能

順次更新されますので、詳しくは「JICA海外協力隊」の公式ホームページをご覧ください。

5. 国境なき医師団

(画像引用:国境なき医師団

「国境なき医師団」は、1971年に設立した非営利医療団体です。

緊急性の高い医療ニーズに応えることが目的であるため、活動地域には紛争地帯自然災害地域も含まれます。

活動地域はアフリカ・アジア・中東・中南米を中心とした世界72ヶ国。

約45,000人のスタッフが世界各地で活動しており、日本からは2019年に100人のスタッフが派遣されています。

海外の医療活動に参加するには、海外派遣スタッフに応募する必要があります。

医療職種非医療職種がありますが、いずれも従業員としてのポジションです。

※2021年6月現在、海外派遣スタッフの募集はしていますが、ボランティアの新規登録は受付休止中です。

活動地域 アフリカ・アジア・中東・中南米の72ヶ国
参加対象者 海外派遣スタッフは医師や薬剤師など医療従事者、もしくは一般社会人
参加条件 ・対象プログラムに必要な資格や実務経験を所有していること

・海外派遣スタッフは英語などの語学力が必要

費用例 要確認

参加方法

海外派遣スタッフ
  1. 公式ホームページより応募用紙や履歴書など必要書類をダウンロード
  2. 応募専用メールアドレスに送付
ボランティア
  1. 公式ホームページの応募フォームより応募
  2. イベントによっては事前面接や説明会を実施

詳しくは「国境なき医師団」の公式ホームページをご覧ください。

海外医療ボランティアは英語が話せると参加しやすい!

海外医療ボランティアの特徴は、その緊急性の高さです。

現場では人命がかかっているため、参加者は迅速に行動しなければなりません。

これは、言い換えると「団体側が参加者にかける時間はあまりない」ということです。

参加者は現地スタッフの指示を一度で理解し、分からないときは自分で動いて解決しなければならないのです。

海外ではもちろん英語現地の言語が使われるので、海外医療ボランティアは最低限の英語力が必要になります。

実際、多くの海外医療ボランティア団体の参加条件の1つが英語です。

では、どうやって英語を習得すればいいのでしょうか?

海外医療ボランティアに必要な英語は、医療現場で使う英語です。

さらに、それらをしっかり「会話で」話せなければなりません。

英語学習の際は、

  1. 医療英語を覚える
  2. 医療現場を想定した英会話を練習する

ということが重要だと言えるでしょう。

しかし、「医療英語の勉強のやり方なんか分からない」という方が大半ではないでしょうか。

医療英語と言っても、現場でどんな英語が使われているかなんて想像がつきませんよね。

そこでおすすめなのが、医療英語オンラインスクール「HLCAです。

HLCA」では医療英語に特化した教師陣が専門的なカリキュラムを組んでいるので、初心者の方でも効率的に医療英語を学べます。

担当講師とのマンツーマンレッスンなので、分からないところは時間をかけて教えてもらうことが可能です。

海外医療ボランティアに向けて早く医療英語を身につけたい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

海外医療ボランティアで世界に貢献しよう!

本記事では、おすすめの海外医療ボランティア団体として

  1. ジャパンハート
  2. プロジェクトアブロード
  3. 世界の医療団
  4. JICA海外協力隊
  5. 国境なき医師団

以上5団体をご紹介しました。

それぞれ活動地域プロジェクト内容参加条件なども異なるので、ぜひご自身に合ったプロジェクトを探してみてくださいね。

海外医療ボランティアで必要とされる「英語力」は、医療英語に特化したスクールでの習得がおすすめです。

医療英語オンラインスクール「HLCA」などで医療英語もマスターし、海外医療ボランティアとして活躍しましょう!

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この記事を書いた人
nico〔ニコ〕

大学卒業後、病院で3年間看護師として勤務し現在はベトナムに移住。医療従事者としての経験、海外居住の経験から日本人医療従事者も英語を学ぶべきと痛感。そのような経験からHLCA BLOGにて医療英語の必要性や海外の医療現場の情報を発信しています。