医師が留学するときの費用って?よくあるお金の悩みまで解説!

HLCA BLOG編集部
公開日:2020.07.31
更新日:2020.07.31

キャリアアップしたい医師や、グローバルに活躍したい医師に注目されている、「海外留学」。

海外で医療研究をするほか、医療技術を学ぶことによって、医師としての可能性がグッと広まることでしょう。

少年

現在、医師。海外留学が気になる! 留学の費用ってどのくらい?

という人へ向けて、医師が留学する上で必要な費用について解説します。

あわせて、留学中によくある金銭面の悩みについても、解決法とあわせて紹介するのでご覧ください。

医師が留学を希望する理由

医師が海外留学をすると、どのようなメリットがあるのでしょうか。

ここでは、医師が留学を希望する理由のTOP3を紹介します。

最新医療を学ぶ

海外留学をすることによって、日本ではなかなか触れることができない、最新医療に出会うことができます。

日本は、医療先進国ではあるものの、海外の医療先進国と比較した際に、どうしても遅れをとってしまっているのが現状です。

研究留学先として人気を集めるアメリカでは、人の骨や臓器を使った研究をしています。

また、珍しい症例など、日本では経験できないような臨床現場にも立ち会うことが可能です。

たとえば、日本だと5年くらいかかる症例を、わずか1年で経験できたなんてことも。

医師として成長したい、最新の医療を現場で知りたいという人にとって、海外留学が注目されているのです。

キャリアアップ

日本国内で長年経験を積むのも、医師としての認知度へとつながるでしょう。

ただ、大学病院などおおきな施設になると、海外経験をもったベテラン医師がたくさん。

海外で身につけた最新医療の知識をいかして、医師として実績を積むことができれば、活躍の場がグッと広がります。

また、難しい病気になればなるほど、日本では臨床数が少なく、目的としている研究結果を得ることができないというケースも。

そのため、臨床数が多い海外へ留学して、経験を積みたいと願う医師がいるのです。

医師としてキャリアアップしたい、症例となる患者が少ない研究をしたい、という希望を抱く人にとって、海外留学はひとつの重要な通過点となるでしょう。

医師としての自信がつく

海外留学をして、日本以外の医療を学ぶことは、医師としてのおおきな自信となります。

日本の医療やシステムから離れて、様々な文化や症例と向き合うことで、腕は磨かれていき新しい視点も身につくはずです。

また、医師としての知名度が高い人や、独立して成功をおさめている人のほとんどは、海外での経験が豊富。

医師として自信をつけて医療に向き合い続けたいという人にとって、海外留学はおおきな一歩となるでしょう。

留学の種類はおおきく2つ

医師が海外留学をする場合、おおきく2つにわかれます。

ひとつめは、臨床留学。ふたつめは、研究留学です。

2つの違いについて、項目ごとに表にしました。

臨床留学 研究留学
留学時期 ・初期研修後すぐ、もしくは修了して2~4年後が多い

・外科系の場合は、臨床医としてしばらく就業し、留学へ行く人もいる

・博士号取得後5年以内

・ポストドクター時期の人が多い

・大学院在籍中の人もいる

期間 アメリカの場合 ①レジデンシー:米国内科は3年が一区切り、その他は長くて3~5年程度

②フェローシップ:レジデンシー後、1~4年

・研修を終えても留学先に滞在する人が増えている

・1~3年程度が多い
留学方法 ①USMLEのCS・CK試験に合格

②ECFMG Certificate取得

③応募、マッチング

・特殊な民間派遣プログラムもあり

・大学や医局の教授、先輩医師による紹介が多い

・コネなしで留学先を決めるケースもある

給与 ・生活できる程度(アメリカの場合は、約5~6万ドル) ・給与ありと無給の場合がある
留学先 ・内科系は北米が多い

・外科系は、アジア・欧州も

・北米が多い
英語力 ・英語スキルが必須(USMLEでも患者とのコミュニケーションを想定した実技試験あり) ・明確な基準はないが、ある程度の英語スキルは必要

引用: いま医師が海外留学する意義|リクルートドクターズキャリア ココが違う!研究留学vs.臨床留学|Cadetto.jp

臨床留学

臨床留学は、ハードルが高め。

研修を受けるための資格取得から、英語の学習が必要です。

医学生の段階から臨床留学の試験対策をしているという人も。

留学先として人気なアメリカに行く場合だと、まずはUSMLE試験合格を目指し、ECFMG Certificateを取得して、晴れてアメリカで医療行為ができるという流れです。

ECFMG Certificateとは

ECFMG(Educational Commission For Foreign Medical Graduates)とは、外国人がアメリカ国内で医療活動をして、アメリカ医療の質の向上を目指す非営利団体のことです。

日本人がアメリカ国内で医師ライセンスを取得するためには、ECFMGが発行する「ECFMG Certificate」というものが必要になります。

ECFMG Certificateを取得するためには、ECFMGに受験・登録申請をして、USMLE試験に合格する必要があります。

USMLEとは

USMLEとは、The United States Medical Licensing Examinationの略です。

USMLEは、おおきく3つの構成です。

    • 1.基礎医学

 

    • 2-1.CK(Clinical Knowledge):基礎臨床医学・臨床知識

 

    • 2-2.CS(Clinical Skills):基礎臨床医学・臨床技能

 

  • 3.総合的臨床プロセス、ケースシミュレーション

引用:医師のトータルキャリアサポートDtoDコンシェルジュ

基礎医学とCKは、日本国内で受験可能です

CSと総合的臨床プロセス、ケースシミュレーションに関しては、アメリカ国内で受験しなくてはなりません。

基礎医学と、CK・CSの試験に合格すると、ECFMG Certificateが発行されて、アメリカで研修医として活動できる>ようになります。

マッチングを行い、1年ほど研修を重ねていくと、総合的臨床プロセス、ケースシミュレーション試験の受験資格を獲得できるという流れです。

USMLEのすべての試験を合格することで、アメリカで医師として活動をすることができます。

研究留学

研究留学へ行くためには、大学院で博士号を取得してから、日本国内で医師として働くところから始まります。

国内での医師の籍を残したまま、博士号取得後5年以内に、研究留学へと旅立つ流れです。

研究留学の場合は、臨床留学とは違って、留学先の医師ライセンスを取得する必要はありません。

研究留学の場合は、受け入れ先の病院を探すのが大変。

大学病院や医局などにサポートしてもらうのが大半です。

自力で留学先を探す人もいますが、留学先を見つけることに加えて、留学後の勤務先を探すという苦労もあります。

臨床と同じく、研究留学の場合でも、給与がでるケースがあります。

ただ、生活ができるくらいの額なので、貯金が必要になるでしょう。

医師が留学するときの費用

医師が海外留学をする際にかかる費用は、平均100~300万円。

国によっては、500万円前後かかるところもあります。

居住費・光熱費・食費などの生活費として、毎月10~30万円が必要になるでしょう。

留学期間で多い3年を基準にすると、生活費だけで年間120~360万円かかる計算に。

また、臨床留学と研究留学かによって、給与がでる・でない場合と、2パターンあります。

臨床留学の場合

臨床留学だと、国ごとに定められた医師ライセンスを取得しなくてはなりません。

研修医として、現地で受験に必要な経験を積んでいる最中は、給与は発生しないケースもあります。

そのため、留学費用をしっかりと用意しておくことが大切です。

医師ライセンス取得後に給与が発生することがほとんどですが、日本円で年間200~500万円ほど。 引用:Medi Gate

日本での医師の平均給与は、約1,200万円。

日本で貰っていた給与と比較すると、留学中の給与はかなり低めということがわかります。

想像していたよりも給与が低かったなんてこともあるようです。

希望している留学先の条件をしっかり把握して、留学中に安心して暮らすことができるように、準備をしておきましょう。

研究留学の場合

研究留学では、留学先が給与を支払うケースがありますす。

ただ、なんとか生活できる程度の給与であることがほとんど。

留学中は無給という場合もあります。

そのため、留学中の生活費をまかなうことができる程度の、ゆとりある貯金が必要です。

留学に向けて貯金をするために、僻地で勤務をしたり、非常勤でも勤務をしたりする医師もいるのだとか。

また、費用を工面するのは難しいという人へ向けて、奨学金や補助金などの制度があるので、上手く活用していきましょう。

お金に困らないようにするポイント

多くの人の悩みになるのが、留学中の生活費。

留学中、臨床や研究に専念するためには、金銭面での心配事を減らしておくことが大切です。

医師が留学をする場合、奨学金や助成金などを活用することができます。

また、各国の生活費を考慮した上で、留学先を決めるのもひとつの手。

ここでは、海外留学する上でできる、お金の工夫を紹介します。

奨学金・助成金を活用する

医師の海外留学を応援するための、奨学金や助成金を扱っている団体があります。

年間で300万円のところが多く、多くて450~500万円、少なくて50万円。

支給期間は、2~3年間のところがほとんどです。

奨学金と助成金どちらも、資金の支給に関する条件がそれぞれ違うので、自分があてはまるものを選んで応募しましょう。

ただ、採用枠があらかじめ決まっているものや、病院からの推薦状が必要になるケースがほとんどです。

加えて、年齢制限や専門の診療科目などが指定されている場合もあるので、事前の確認と余裕をもって応募することがポイントとなるでしょう。

生活費が安いところを選ぶ

留学中、給与が出る場合もありますが、出ないこともたくさん。

その場合、貯金を切り崩しながらの生活になります。

節約できるとしたら、生活費。

事前に生活費をある程度把握して、計画的に生活をすることが大切です。

もしくは、物価が安い留学先を選ぶというのも、ひとつの手段。

生活費を比較する際は、NUMBEOというサイトがおすすめです。

留学先の国名を選択すると、日本との物価の違いを一覧で見ることができます。

まとめ

医師が海外留学する際の、気になる費用に関して紹介しました。

留学にかかる費用は、およそ100~300万円。

国によっては、500万円前後かかるところもあり、物価もそれぞれ異なります。

給与がでる留学先と、無給の留学先もあり、準備期間とあわせて現地での生活費を工面しなくてはなりません。

留学に集中するためにも、お金の悩みを解決させることが大切です。

各種奨学金をはじめ、生活費を少しでもおさえながら暮らすことがポイントとなるでしょう。

また、ほとんどの海外留学では「英語力」が求められます。

特に臨床留学の場合だと、患者とのコミュニケーションをする上で、スムーズにやりとりできる英語力が必要です。

HLCAでは、グローバルに活躍できる医療従事者を目標に、様々なコースを展開しています。

オンラインで医療英語を学ぶコースや、海外ボランティアを通じて医療を学ぶことができるコースがあります。

留学に必要な英語スキルはもちろん、海外の医療知識をつけたいという人は、ぜひお気軽にお問い合せください。

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