今回は、HLCAオンラインで医療英語を学び、オーストラリアでアシスタントナース(AIN)として働く夢を叶えた Misaさん(仮名) へのインタビューをお届けします。
英語をきっかけに自分のキャリアを切り拓きたい、そんな思いから学びをスタートし、渡豪。
英語力と看護キャリアの両立を実現し、多文化チームの一員として患者さんの安心を支える存在になったMisaさん。
その歩みと実践のプロセスを紐解いていきます。
日本で看護師をしていたMisaさんがキャリアアップを目指し、海外未経験からオーストラリアに渡航。
HLCAでの学習、語学学校を経て晴れてAIN(アシスタントナース)となり、介護施設・病院での勤務を経て帰国。
どのように学習を進めたのか、現地でどのように求人を探したのか、辛かった経験などを細かくインタビュー
この記事のもくじ
- 1. HLCAで医療英語を学習後オーストラリアに渡ったMisaさんのプロフィール
- 2. 英語学習を決めたきっかけ|英語を使って働く看護師「国際看護師になりたい」
- 3. オーストラリアを選んだ理由|医療英語を学ぶ中で見えたアシスタントナースという選択肢
- 4. HLCAオンラインでの学び|英語初心者でも医療英語の伸びを実感できた理由
- 5. 渡豪~語学学校の生活。その間にした仕事について
- 6. AIN(アシスタントナース)の学校から就職へ。実際に働いてみてどうだった?
- 7. オーストラリアでのAIN経験を経て、HLCAオンラインで英語を学んでいて良かったと思うこと
- 8. これから挑戦する看護師の皆さんへ|夢をつかむには行動と勇気
- まとめー医療英語を学べるスクールのHLCAの無料カウンセリングのご案内
1. HLCAで医療英語を学習後オーストラリアに渡ったMisaさんのプロフィール
Misa です。現在29歳です。
2年8か月のオーストラリア留学・就労を終えて、2025年9月末に帰国しました。
来年1月からは日本の外資系企業で看護師として勤務する予定です。
私のキャリアの主な流れ(日本で看護師→医療英語を勉強→オーストラリア渡航→アシスタントナース)
24歳のころに HLCAオンラインスクール へ入会し、渡豪までの約2年間受講をしました。
日本では 合計4年間、整形外科・外科病棟を中心に看護師として勤務していました。
医療英語のスクールや渡航を経て変わった英語レベル
・HLCA入会直後:HLCAのレベルチェックで Upper-Elementary(初級と初中級の間くらい)
・2年間受講後:Intermediate(中級)
・帰国後:IELTS Speaking 6.5(特にスピーキングの成長を実感)
英語を学ぶのはほぼ高校生ぶり、というところから、現地でコミュニケーションに困らず働けるくらいのレベルになりました。
2. 英語学習を決めたきっかけ|英語を使って働く看護師「国際看護師になりたい」
学生の頃から英語は好きでした。
でも、話せるかどうかは別の話で…。
看護師になってから外国人患者さんと関わる機会があり、臨床ケアはできるのに、安心感のある声かけや気遣いの一言を英語で届けられない自分 に強いもどかしさがありました。
「不安そうだな、辛そうだなということは言葉が通じなくても伝わってくるし理解できる。でも、患者さんの気持ちにそっと寄り添うような英語にはならない。そこが悔しかったんです。」
3. オーストラリアを選んだ理由|医療英語を学ぶ中で見えたアシスタントナースという選択肢
英語を学び始めた当初は「英語を使って働きたい」と思っていた程度で、海外で働くまでの覚悟は決まっていませんでした。
ただ、日本の資格を活かしつつ、異文化の医療現場で英語を使って患者さんの近くに立てる仕事 と考えたときに、アシスタントナース(AIN)という選択肢に魅力を感じました。
その経験で強くなったあとに、日本での英語を使った仕事に挑戦するというロードマップを引きました。
そのため私は、TAFEのAIN課程(アシスタントナースになるための学校)に半年間在籍 しました。
私にとっては「英語を使った仕事をすることへの第一歩」でした。
4. HLCAオンラインでの学び|英語初心者でも医療英語の伸びを実感できた理由
オーストラリアへの渡航前は日本で働きながらHLCAでオンライン学習をしていました。
Q. HLCAではどのように学習を進めましたか?
私の場合、以下の順番を意識して学びました。
最初に96回分のレッスンチケットを購入し、足りなくなったので48回分を購入しました。
①日常トピックから英会話に慣れる
趣味、仕事の出来事など身近な内容で英語を発する練習をスタートしました。
②臨床でできるスキルを英語フレーズへ変換
採血・バイタル測定・主訴確認・痛みの種類の聞き方など 、日本で働きながらでも活用できそうな医療英語を学びました。
③発音のリンキング(つなげ読み)を強化
海外渡航を見据え、より伝わりやすい英語にすべく、リンキングの練習をしました。
英語は単語1つ1つを読むのではなく、単語をつなげるように発音していくことでより現地の発音やスピードに近づきます。
講師が丁寧にフィードバックをくれたおかげと、マンツーマンレッスンの良さを駆使して習得できたと感じています。
④看護観や考え方を英語で伝える準備
患者さんとのかかわりの場面を想定し、自分だったらどうアセスメントをしてどう行動に移すかということを先生とディスカッションすることもありました。
それはオーストラリア渡航後、申し送りのような時にも役に立ったと感じています。
私は机上で暗記するのは苦手なので、レッスン前に分からない部分を調べておいて、事前に調べて分からなかったことを授業中に質問して、合っている表現に修正してもらうスタイルが合っていました。
また、働きながらの学習だったので、シフトが出たら1か月分のレッスンスケジュールを入れることで継続しやすくしていました。夕方~夜/休日の昼など、必ず学習時間を確保できるリズムを確保できたのが良かったです。
5. 渡豪~語学学校の生活。その間にした仕事について
当時ちょうど人生の分岐点で、留学に行くか迷っていた時期がありました。
「でも気づいたんです。自分の人生って、誰かの基準じゃなくて“自分の視点で選んでいい”んだなって。」
この言葉を胸に渡豪準備を進め、現地の語学学校で1年半学び・半年間AIN(アシスタントナース)課程・1年間のワーホリ勤務へと切り替え していきました。
①語学学校での実践|英語だけの環境で感じた“話す覚悟”が芽生えた3か月

渡豪後3日後から、私は現地の語学学校に1年間通いました。
HLCAで学習をしたあと語学学校を挟まずにAIN(アシスタントナース)の学校に行く人もいるのですが、私は留学自体もしてみたかったので、がっつり英語を学ぶ時間を取ることにしました。
一番つらかったのはコース最後の3か月のプレゼンの授業でした、
プレゼンは20人クラス。英語がほぼネイティブの人から、私のように英語を今ちょうど学習中という人までいました。
最初は思ったことをスラスラ話せるクラスメイトに圧倒され、自身を失い、撃沈しました。
この時がオーストラリア生活の中で一番の挫折の時期だったかもしれません。
でも、どんな人もみんな堂々と前に立って話し、それをクラス全員が真剣に聞いて、質問やフィードバックをくれる環境に、私は驚きました。
「英語がペラペラ話せる自分じゃなきゃ話してはいけない、恥ずかしいみたいな思い込みがあったのかもしれません。でも、ここで“英語の上手さじゃなくて、伝える意思と姿勢そのものが価値になる”んだと知れました。」
② “現場で使うための英語”を語学学校で育てた時間割|平日15時以降はカフェで実践を掛け算する
授業は朝9時から15時まで。土日はカフェで働きながら現地のテンポで英会話を実践していました。
私は語学学校に通ってから、AIN(アシスタントナース)になるための学校に行ったため、途中でビザを切り替えています。
学生ビザ期間:語学学校に通いながらローカルカフェでカフェスタッフとジャパニーズレストランを掛け持ちで働いていました。Front of Houseと言って、接客メインでコーヒー以外のドリンク作ったりケーキの盛り付け補助などを行っていました。
ワーキングホリデー切替後:病院で AIN(アシスタントナース) として病院での看護助手業務をメインにしつつ、介護施設でも看護助手として働いていました。
初めての海外でのアルバイトとなったバリスタではオーストラリア人、コロンビア人など英語のスピードも要求も厳しい中で働きました。
主にコロンビアのお姉さま方に励まされながら、時には泣きそうになりながら慣れていきました(笑)
苦労はしましたが、スラングや厳しい注文の聞き取り、機転のある返し方もすべてここで鍛えられました。

(オーストラリアのカフェで働くMisaさん)
6. AIN(アシスタントナース)の学校から就職へ。実際に働いてみてどうだった?
AINの資格課程はTAFE(専門学校)で半年間。
在学中は更衣介助やシャワー介助などのケア、バイタル測定、観察と記録の基礎を“臨床英語と共に積み上げる”授業でした。
補足: オーストラリアのアシスタントナース(AIN)は、正看護師(RN)ではなく臨床ケアの入口職種(看護助手)としての役割です。
そのため、採血やバイタル測定などは範囲内でも、酸素吸入量の変更や薬剤投与などは範囲外。
AINの仕事はどうやって探す?自分の足でつかんだアシスタントナースのポジション
ワーキングホリデーのビザに切り替えてから、いよいよ私は病院でアシスタントナース(AIN)として働く機会を探し始めました。
主な求人の探し方は次の通りです。
- 病院のウェブサイトから直接応募
- AINの求人サイトの活用
- 地域の就職説明会(Career Fair / Job Expo)へ参加
- 実際に病院へ足を運び、履歴書を直接手渡し
効率のいい方法だけだといい求人に出会えない気がして。
Googleマップで病院を調べて、受付で履歴書を渡せるかお願いして…とにかく行けるだけ行きました。
正直大変でした(笑)。でも自分で決めた目標でしたし、どうしても病院で働く夢は叶えたかったんです。
実際の面接ではケーススタディのような形でロールプレイの実技試験があります。
このときはHLCAで学んだロールプレイが役に立ちました。
語学学校でのプレゼン課題その後のカフェ実践で英語の度胸を育てていたことも面接や売り込みでも自然と役に立ちました。
病院で働いた率直な感想|AINとして働く日々は“のんびり×テキパキ”のハイブリッド文化
カフェでの実践後、私はワーキングホリデーのビザに切り替えて、病院でAINとして勤務をスタートしました。
掛け持ちで介護施設でも働いた時期もあります。
AINとして働いた率直な感想のポイント

基本はモーニングシフト(朝7時スタート)だったので、もともと夜型だった私も強制的に健康なリズムになりました(笑)
ティータイム休憩20分+お昼30分という“働く余白”がある ことや久しぶりの看護師としての勤務に戻れた楽しさが大きかったです。
尿カテ管理や皮膚観察などをしながら、話すのは全部英語。
でも、患者さんと2人きりで1~3時間一緒にいることも多い“エスコート業務”というものがあって。
ここで信頼を届けるスピーキングって、“英語の巧さだけじゃなくて人間力そのものなんだな”と実感しました。
- ON/OFF文化の違い
- 静かでのんびり → でも急患や術後は一気にテキパキ動く
- “仕事は淡々とだけど、人にはめちゃくちゃ丁寧でフレンドリー”。この距離感が好きでした。
- 多文化チームの環境の良さ
- オーストラリア、シンガポール、南アフリカ、アイルランド、フィリピンなどの看護師が在籍
- 毎日誰かしら「Are you alright?(大丈夫?)」と声をかけてくれる
- いつのまにか“お菓子を分け合う文化交流”が日常になっていた(笑)
英語は速いし癖も強い。
でも、英語を使って“看護師として患者の安心をつくる役割”に戻れたことが、本当にうれしかったです。
ここが私のスピーキング力の土台になっています。
多職種で助け合う雰囲気が楽しかったということもあり、私は介護施設より病院勤務の方が合っていた気がします。

アシスタントナースの仕事終わり後に同僚とカフェを楽しむMisaさん
患者さんとの対話がくれた転機 —海外で看護師として認められたと感じた経験
ワーキングホリデーに切り替え、病院での勤務にも慣れてきた頃、私は初めて検査エスコート業務を担当しました。
その日出会ったのが、70代の女性Aさんです。検査時間は1時間どころか3時間に及ぶ長丁場。Aさんは明るい性格でしたが、「また手術になるかもしれない」と結果を恐れ、ずっと落ち着かない様子でした。
私はHLCAで学んでいた痛みや症状の確認フレーズ、相手を気遣う表現を思い出し、検査の合間に病状だけでなく日常の話題も挟みながら、Aさんの言葉に耳を傾けました。
するとAさん自身が検査技師さんに、「この子が一緒なら安心だから検査室に入れてほしい」 と英語でお願いしてくれたのです。
その瞬間、私は“英語で看護の責任を果たせた実感”が胸いっぱいに広がりました。
さらに退院前、別の看護師から「○○号室へ。でも何もしなくていいから!」 と呼び出しが(笑)
向かうと、そこには感謝のプレゼントとメッセージカードを用意してAさんが待っていました。
ハグと応援の言葉まで贈ってくれて、英語でも私の看護観はちゃんと伝わるんだ と涙が出そうなくらい嬉しかったです。
オーストラリア生活のリアルな壁 ― 仕事や生活でつらかったことは?
病院で働いていた時、「日本人は英語を話せないだろう」という先入観で話しかけてくる患者さんに出会ったことがあります。
それも一度だけではありませんでした。
普段通りのスピードで英語で返事をすると、ほぼ毎回 「え、英語話せるの?」 と驚かれて(笑)。
私自身も、その反応に少し複雑な気持ちにはなりました。
ただ、そこで流されないように心がけていたのは、相手の思い込みに合わせるだけで終わらせないことです。
違うと感じたことは、丁寧に英語で伝え、意見のやり取りが一方通行にならない対話を意識しました。
また、仕事以外では「おいしそう」と感じるパン屋さんやカフェが多かったのですが、やはり価格は高め。
さらに言語は英語でも、料理のクオリティは日本基準で期待しすぎるとがっかりすることも多く、そこは帰国までの“学びの一部”として受け止めつつ、楽しさを優先して乗り越えていきました。
7. オーストラリアでのAIN経験を経て、HLCAオンラインで英語を学んでいて良かったと思うこと
現地では、英語のスピードやアクセント、スラングが合わさって聞き取りに苦労しました。
でも、HLCAで医療英語の基礎単語・基本の発音を2年間、コメディカルや看護を前提にロールプレイ形式で会話し続けていたから、完全にわからない単語だらけ、という状況は避けられました。
フィリピン人講師の授業で沈黙のリカバリーまで練習できていたことも、現地で困らなかった要因になったと思います。
特に印象深かったポイントはこちらです。
- 臨床に直結する英語の練習ができたこと
- 採血・バイタル・主訴確認など
- 発音リンキングを教わり、伝わる英語に近づけたこと
- 学びがキャリアの選択肢に直結したこと(=AINを提案してくれたきっかけ)
8. これから挑戦する看護師の皆さんへ|夢をつかむには行動と勇気
最後に、これから医療英語や海外キャリアに挑戦する皆さんへ、私自身の言葉でお伝えしたいことがあります。
英語と留学という言葉はハードルを上げがち。でも、迷っている時間があるなら、まずは行動してみましょう!その環境に自分を置いた方が、結果的に早く夢に近づけます。
最後にMisaさんからメッセージ
私は英語初心者から始めました。だからこそ言えます。今は話せなくてOKなんです。大切なのは“続ける予約を先に入れてしまうこと”と、“できるスキルをそのまま英語で話してみる勇気”です。
留学にいくか迷っていた時期もありました。
でも、行かなかったらきっと一生後悔する、“自分視点で人生を選べるようになる英語力と経験”は、迷いに負けない自分を作ってくれました。
まとめー医療英語を学べるスクールのHLCAの無料カウンセリングのご案内

今回はMisaさんの体験談をお届けしました。
海外で働くというのは簡単なことではありません。
しかし、Misaさんの体験談を見ると、ひとつひとつ目の前の課題に全力で取り組み、乗り越えた結果、夢をかなえることができたのだとよく分かります。
必要なのは、渡航に向けた知識と、英語の習得、そして覚悟です。
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